初日の基調講演では、米IntelCTOパトリック・ゲルシンガー氏らが最新技術に関する展望を語ったが、2日目となる本日は、主にモバイルやワイヤレスに関する話題を扱う基調講演が行われた。
登場したのは同社上席副社長兼ワイヤレス・コミュニケーションズ&コンピューティング事業本部長のロナルド・スミス氏とモバイル・プラットフォーム事業本部 副社長のアナンド・チャンドラシーカ氏、副社長兼デスクトップ・プラットフォーム事業本部長のウィリアム・スー氏の3名。それに特別講演として日本IBM 理事 E2H事業企画部の伊木俊昭氏も登場した。
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| 上席副社長兼ワイヤレス・コミュニケーションズ&コンピューティング事業本部長のロナルド・スミス氏 |
○ワイヤレス市場はこれからが成長期 - S字カーブはこれから上昇する
一番手として登場したスミス氏は、「ワイヤレス・データ・ビジネスに照準を当てた新しい取り組み」と題して、まずはさまざまな製品についての世帯普及率データを示した。その資料によると、ラジオ・テレビ・ビデオはすでに爆発的な普及率を示した時期は終わっており、普及率は横ばいを示しているが、パソコン・携帯電話・インターネットはまだまだ右肩上がりの数値を示しており「(ある一定数の普及に達したことを示す、グラフの)S字カーブには差し掛かったばかりの状態といえる」とした。
日本はとにかくとして、世界的な規模でみれば、インターネット対応携帯電話の市場はまさに立ち上がったばかりであり、「いつでも・どこでも」という概念を一歩手前に引き寄せる無線インターネットデバイスというジャンルがまさにこれからの成長分野であると強調した。
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| ロードマップとして同社が目指すのは完全に統合化されたソリューション"ワイヤレス・インターネット・オン・チップ" |
ワイヤレス・データ・ビジネスを成長分野として考える、同社の取り組みとして語られたのが「製品」「ツール」「ロードマップ」の3点だ。「製品」として同社は、消費電力が低く、性能も高い130nmプロセス技術を用いたフラッシュメモリを発表、これにXScaleアーキテクチャのプロセッサ製品を組み合わせることによって、ワイヤレス・モバイル製品に最高のパフォーマンスを与えることができるとした。
実際の製品化に欠かせない各種ツールについても、800以上の企業が参加している「インテル PCA ディベロッパ・ネットワーク」(PCA = Personal Internet Client Architecture)をすでに立ち上げ、開発キットのなどの公開も行っている。また、現在はXScaleアーキテクチャ製品に最適化された、Windows CE.NETソフトウェア開発キットが提供されているが、今後、SymbianやPalmといった他のOSを対象とした開発キットが提供される予定であることも明らかにされた。
ロードマップとして同社が目指すのは完全に統合化されたソリューション"ワイヤレス・インターネット・オン・チップ"だ。これはひとつのチップにアプリケーションプロセッサ、メモリ、セルラーベースバンドを統合するというもので、すでに2.5/3G携帯電話向けに製品を開発中であるという。
○Banias登場、業界全体の努力でよりよいMobilityを
「携帯電話は、昔、通話時以外は電源を切っていたのに、今ではだれもが電源を入れっぱなしにしていますよね。PCもそうなるべきなのです」。全体的なMobilityを向上させるべきだとチャンドラシーカ氏は語る。
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| モバイル・プラットフォーム事業本部 副社長のアナンド・チャンドラシーカ氏 |
講演は「モバイル・コンピューティングの将来像」と題したもので、Pentium 4-Mを初めとした同社モバイル戦略について語られた。氏によると、2001年、PC市場全体がマイナス成長だったのに対して、ノートPCがプラス成長であった原因は"時と場所を選ばず、ユーザーのライフスタイルにマッチしたから"だという。そこで同社ではモバイル向けPentium 4にも130nmプロセス技術、拡張版インテルSpeedStepテクノロジ、DeeperSleepモード、μFCPGAパッケージといった技術を導入し、モバイル向けプロセッサとしてPentium 4をより積極的に推進していく考えを示した。
今年の製品展開としては、フルサイズ/Thin&LightノートのジャンルにはPentium 4-Mを投入、動作クロックは年内に2GHzまで到達することが明言された。Pentium 4-Mは幅広い価格帯と形状をカバーし、同社のモバイル向けメインプロセッサとなる見込みだ。1W以下で動作するミニ/タブレットPCには低電圧版モバイルPentium III-Mが、0.5W以下で動作するサブ/タブレットPCには超低電圧版モバイルPentium III-Mが使用される。バリュー分野にはモバイルCeleronだ。
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| デモが行われたBanias |
氏は新世代のモバイルPCに求められる要件として「高性能」「長時間のバッテリー駆動」「ワイヤレス接続」「革新的なフォームファクタ」の4つが必要であるとし、新世代のモバイルコンピューティングに最適なCPUとして、「Banias(バニアス 開発コード)を紹介した。Baniasについては2月に米国で行われたIDFでもデモが行われたが、約2カ月後の今回も詳細については明らかにされなかった。
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| Pentium 4-Mを含めたモバイル製品のロードマップ |
全体的なMobility向上を支える技術のひとつとしてデモが行われたのは"インテリジェント・ローミング"技術だ。有線のLANを使ってストリーミング再生を行っているノートPCからケーブルを抜くと、自動的にIEEE802.11b接続に切り替わるという内容で、接続方法が変わっても再生されている画面は乱れず、なめらかな再生が行われていた。
また、前述の4要素を満たすためには同社のみならず業界全体の協力が必要であると主張し、そのためにスタートした「インテル モビリティ・イネーブリング・プログラム」は今年秋ごろには詳細なツメの段階に入る予定で、来年上半期にはプログラムに対応した最初の製品が登場する予定だ。
【IDFレポート】Banias登場 モバイルPCはより充実したMobilityを目指す(2)
に続きます
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インテル
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