保険会社の英Direct Lineは、英Transport Research Laboratory(TRL)が実施した、自動車の運転中に携帯電話を使用することがもたらす影響に関する調査結果を発表した。携帯電話で通話しながら運転すると、携帯電話を使用しない場合、さらには飲酒運転をしている場合と比較して、大きく反応速度が落ちるため、事故を起こす確率が上がるとの結果が出されている。
調査は、バーチャル空間でリアルに自動車の運転が体験できるシミュレーター「TRL Driving Simulator」を用いて、21-45歳の男女20名を対象に3カ月にわたって実施。普通に道路を走るだけでなく、適正な車間距離を保っての走行や、車線変更を伴う信号の多い道路の走行など、いくつかの実際的な場面が想定されている。
これまで一般的に知られているように、携帯電話で通話しながらの運転は、携帯電話を使用せずに運転している時よりも危険で、ドライバーの反応速度が約50%低下することが実証された。興味深いのは、英国で法的に許容されている飲酒量(血液中100mlにアルコール分80mg未満)を超えるアルコールを飲んだ後に運転した場合と比較しても、携帯電話で通話しながらの運転は、ドライバーの反応速度が平均して30%も低下するとのデータだ。
また、ハンズフリー通話機能を利用しての運転は、携帯電話を手に持って通話しながら運転するよりも安全だが、それでも、飲酒運転を行った場合よりも反応速度が落ちるとの結果が出ている。運転中の携帯電話の使用が招く危険度を、飲酒運転と比較した今回の調査データは、かなり衝撃的だ。
Direct Lineは、今回の調査が民間で実施されたものであるため、携帯電話の使用が運転に与える影響を、ハンズフリー通話の利用時も含めて、公的に調査するよう政府に求めると同時に、法律によって運転中の携帯電話での通話を規制することを支持する見解を発表している。
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Transport Research Laboratory
http://www.trl.co.uk/
Direct Line
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