【レポート】ドイツのIT事情(1) -- ハイテク国家ドイツのPCショップ

ハノーバー中央駅

ヨーロッパの中でもあらゆる面で進んでいる国、ドイツ。ITに関しては特にすごいと言われていることもあって、今回、3月中旬にハノーバーで行われたCeBITの取材も兼ねて、ハノーバーの町に出てドイツのIT事情をちょこっと探ってみました。

私にとっては3年ぶりのドイツで、初めてのハノーバー。わーい、わくわく。ということで、パリからミュンヘン乗換えでハノーバーへ向かいました。まず降り立ったミュンヘン空港は、内装カラーがシルバー調の宇宙船っぽいイメージ。やっぱりシルバー調で、不思議な円形の公衆電話の脇には、インターネットに接続できるサイバー・キオスクというインターネット専用コンピュータがあって、待ち時間にインターネットを利用する人もあちらこちらに。フランスの空港ではこんな光景、まだ見られません。飛行機で約1時間半、国境一本越えただけでこんなにも違うとは。旅行で訪れる町の情報や、目的地に着いてからの電車の時刻表などをチェックする人が多いそうです。私も試したかったけど、先に使用していたドイツ人が長いこと占領していて、そうこうしているうちにハノーバー行きの飛行機の時間が迫って、泣く泣く断念しました。もちろんハノーバー空港にもデザインは違いますが、ちゃんとインターネットマシーンがありました。「やっぱりハイテクだわー、ドイツって」と着いた早々感心しちゃいました。

丸い形が面白いドイツの公衆電話
ハノーバー空港にあったインターネットステーション

ハノーバーはCeBITなどの国際産業見本市で成り立つ小さな町で、中心街もそう広くありません。街に出るとすぐにパソコンショップをいくつか見つけることができました。まず訪れたのは、「CONRAD」という家電とパソコンのお店。このショップはオンラインショッピングでも有名で、ドイツ国内だけじゃなくオーストリア、スイス、オランダ、東ヨーロッパ諸国など各国でオンラインショッピングができるのも有名です。店内にはかなり乱雑に商品が置いてあり、ダンボールのまま積んであるだけの品もあり、きちんとしていそうなドイツの国というイメージがあった私には、結構意外でした。女性のお客さんが少ないのは、暗くて雑然とした店の雰囲気のせいかと思います。私も入った瞬間、ちょっと帰りたくなったりして。店の中央にはケータイコーナーがあり、そのコーナーがお客さんの一番集まるところ。ドイツテレコムのケータイ部門、T-mobilやMannesmann MobilfunkのD2 privatがこれまでは人気がありましたが、「今度E-Plusからi-modeが登場することで、E-Plusに人気が移るかもしれない」とドイツ人らしいちょっといかつい顔の店員さんは語っていました。町にあるケータイショップでは、すでにi-mode対応機種の予約が入っているそうです。そう言えば私も見ました、i-modeマークの看板。また、ISDN回線が普及し始めたところで、ISDNカードやそのアクセサリーが売れているとことです。PC関係はオーダーメイドで一式揃えて買っていく、あるいはネットで注文するお客さんが多いとか。すべてネット上でコミュニケーターと相談しながらできるので、お客さんはいちいちお店に来ることなんてなくなるのかも。だからお店は雑なのかなあ。

ハノーバー中央駅近くの「CONRAD」
「CONRAD」内に雑然と置かれたISDN関連商品
VobisのブランドHighscreen

次に訪れたのは「Vobis」という、自社ブランドPCも持つショップです。CeBITにも出展していました。店内にはインターネットカフェも設置され、きちんと整理整頓された棚はお買い物もしやすい雰囲気。女の子はこういうお店が好きなのです。「Vobis」とは「あなたのために」という意味で、ネーミングもシャレてます。アフターサービスがしっかりしていることにも定評があります。自社ブランドの「Highscreen」と「Highpaq」は、Compaqに似たデザインでお手ごろな値段がドイツ人の間で人気。ディスプレイ別売りのデスクトップは500ユーロ程度から。技術的には台湾、アメリカの製品を買って組み立てているそうです。Vobisの2階はソフト売り場で、どういったものがよく出ているかというと、子供向けの学習ソフトとゲームだそうです。学習ソフトは3歳から8歳向けの英語関係が特に豊富で、さすが教育熱心のドイツです。私が出会ったほとんどのドイツ人が、ぺらぺらと流暢に英語を話していたのも納得です。

Baycomの小さくて薄いWorldbook SUB

Vobis以外のドイツのPCメーカーといえば、ノートPCで人気がある「Baycom」の名前が挙げられます。BaycomのWorldbookシリーズは、「薄くて、軽くて、安い」との評判です。新製品のWorldbook SUBは、Intel mobile Pentium III 1000MHz、256MB、20GB搭載。12.1インチTFT、1.9kgと軽い上にDVDドライブも内蔵で、1599ユーロ(約19万円)。日本に比べてモバイルノートPCの値段はまだまだ高めのヨーロッパですが、これならお買い得だと思いませんか?

お隣の国、オーストリアに本社のある「Gericom」というメーカーは、ドイツでの売り上げが最も高いとのこと。このメーカーのPCはヨーロッパ主要国で販売されていて、フランスでもGericomマークは見かけたことあります。このメーカーもCeBITで結構大きなブースを構えていました。ブースを訪れたあるドイツ人のサラリーマンは「Gericomのパソコンはディスプレイが見やすくて、見た目も安っぽく見えないのがいい」と言っていました。ちなみにドイツ語用のパソコンキーボードって、日本のキーボードとYとZの位置が逆になります。UやAの頭に2つの点のついたトレマ記号のついたキーもちゃんとありました。私、トレマってなんだかかわいくて好きなんですよね。「私のキーボードにもこのキーだけほしい!」なんて思っちゃいます。そんなくだらないことを考えながら、ふと目に付いたのが日本語表記のキーボードを搭載したノートPC。どーして、Gericomブースに?「ある日本企業と共同で開発したもので、ついこの間できたばかり。日本で売るつもりなんだろうけど、詳細はまだよくわからない」とはブース係員の談。いよいよ日本進出なるか ?!Gericomは新たにPDAも発売するということで、これから商品の幅を増やしていく計画とのこと。

ドイツ語版キーボード
Gericomの日本語版キーボード搭載ノートPC

(伊達くう)

ドイツのIT事情(2)
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/03/22/10.html
へ続きます

CeBITレポート
http://pcweb.mycom.co.jp/news/special/2002/03/14/01.html

Conrad Electronic
http://www.conrad.com

Vobis Microcomputer
http://www.vobis.com

Baycom(Worldbook)
http://www.worldbook.de

GERICOM
http://www.gericom.com



人気記事

一覧

イチオシ記事

新着記事