マイクロソフトは28日、同社の基礎研究所であるマイクロソフトリサーチ(MSR:Microsoft Research)のアジア拠点、マイクロソフトリサーチ・アジア(MSR Asia)を、プレスセミナーという形で紹介した。
MSRは1991年に設立され、米国に2カ所、英国と中国にそれぞれ1カ所の拠点を置いている。約600人の研究者が音声認識、自然言語処理、3Dグラフィックスなどの次世代テクノロジを研究しており、5~10年先のマイクロソフト製品の基幹となるべき技術の開発を目指しているという。そのアジア拠点となるのが、中国にあるMSR Asiaというわけだ。
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| MSR Asia所長 Ya-Qin Zhang氏 |
研究活動の方針としてZhang所長があげたのは、「デジタルメディアの研究(情報量の激増により複雑化した情報の表現、検索、取得方法の研究)」「メディアネットワークの研究(複雑化したデバイス、ネットワーク構成にデジタルメディアを圧縮、配信、適応させる研究)」「多様なUIの研究(利用方法を簡素化するための研究)」の3つ。
そして、それらの中からいくつかの研究が、MSR Asia副所長のHong-Jiang Zhang(張 宏江)氏、研究員のEric Chang(張 益肇)氏によって紹介された。デモンストレーションの概要は以下のとおり。
・実際の風景画像を元に、手前に湖が存在するかのようなリアルなレンダリング処理。水面に奥の風景が反射し、波にはユーザーが干渉することも可能
・音声を合成し、さらに発音にあわせて口元の画像も同期させる「バーチャル・ニュースキャスター」
・デジタル録画した動画を構造化し、任意の映像を見たり、見たい場面を検索できる「Q-Video」
・デジタル画像を管理し、場所/撮影日/写っている人単位で自動的にグループ化ができる「MyPhoto」
・ネットワークの状態を予測し、動的にリソースを配分することでワイヤレス環境でもクリアな動画を実現する「SMART(Scalable Media Adaptation and Robust Transport)メディア」
最後にZhang所長は、MSR Asiaで開発した3つのテクノロジがWindows XP、Office XPに採用されていることも明らかにし、これからもマイクロソフト製品に大きく貢献していくと述べた。そして、多くの人に優れた技術を提供していきたいと今後の抱負を述べ、セミナーをまとめた。
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