2月10日(日)、港区南青山のカフェ「radio:on:studio」で、IT技術の向上を目指す女性を支援するNPO「デジタルイーヴ・ジャパン」(
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| イベントに参加された「デジタルイーヴ・ジャパン」メンバーの方々 |
デジタルイーヴは、米、英、オーストラリアなど世界5カ国に40支部以上、会員数2万5000人を擁する国際的な非営利グループで、その日本支部が、2001年2月に発足された「デジタルイーヴ・ジャパン」だ。現在、会員数も約400人に達し、順調にその数を増やしている。
デジタルイーヴ・ジャパンのユニークな点は、役員会のメンバー8人うち6人が外国人であること。そのため、会員も半数以上が日本に滞在している外国人で、日本人会員にも、海外での留学や就業経験を持つバイリンガルな女性が多いことだ。年齢は20代から60代までと幅広く、国籍や経歴も実にさまざま。
同グループの活動目的は、女性にITの能力を高めるように働きかけ、IT分野への進出を支援・促進すること。そのため、無料のメーリングリストを提供しているほか、JavaScriptやPerl、FlashなどIT関連のワークショップやセミナーなどを頻繁に開催している。
また、毎月10日に、「Digital Evening」という定例会を開くことで、普段は主にネットを通じて交流を図っているメンバー同士が、直接顔を合わせ、情報交換を行える機会も提供している。日本人にとっては、IT技術だけでなく、英語力を向上させられるのも大きな魅力だ。
今回、開催された1周年記念イベントもこの「Digital Evening」の一環で、デジタルイーヴ・ジャパン初年度の2001年に、顕著な実績を上げたメンバーやロールモデルとなったメンバーを、「ディーバ・オブ・ザ・イヤー」として表彰するもの。今年度ノミネートされたのは、会員の他薦による計6名で、イベント当日は、さらにその中から、デジタルイーヴ・ジャパンのWebサイトで実施された投票によって、最も票を多く獲得したメンバーが発表された。
その栄えあるトップに選ばれたのは、ロシア出身で北海道札幌市在住のニュージーランド人Natalia Roschina(ナタリア・ロシナ)さん。ニュージーランドのビクトリア大学( http://www.vuw.ac.nz/ )と同大学院で日本文化について学んだという女性で、ニュージーランド在住の頃から、着物を着たり、毎日ご飯を炊いて食べるなど、相当な親日家だったそうだ。5年前、国際文化交流のため来日。長崎や静岡、大阪を経て、現在は、"雪国に住みたい"という理由から、北海道に移住している。ニュージーランドの放牧システムを日本に導入するための会社に勤務し、それに必要なシステムを輸入したり、PR活動を行ったりしているという。また、ニュージーランドに比べ、日本の酪農家のインターネット普及率の低さを実感。そのため、今後は、地域の人たちのデジタル・デバイド解消にも、積極的に取り組んでいきたいとのこと。さらに、デジタルイーヴ・ジャパンのメンバーに呼びかけ、札幌市で交流会やパソコン関連のワークショップを開催するなど、女性のIT分野への進出支援にも意欲的だ。今回は、そういった活動実績が認められての受賞となった。
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また、ノミネートされた中には、日本在住の外国人女性の生活をサポートする本「Being A Broad in Japan」(
日本人でノミネートされた大山美樹さんは、昨年までカナダのバンクーバーで働いていたWebデザイナー。1年間、バンクーバーにあるコンピュータ関連の学校で学び、そのまま現地の会社に就職。1年半の勤務の後、2年半ぶりに帰国した。日本とカナダのITに関する取り組み方の違いについては、「日本はカナダに比べて保守的で、新しいテクノロジーが出ても、なかなか積極的に取り入れようとしない気がする。逆に、ニューヨークなどで行われるプレゼンテーションで、いきなり突出した才能を見せるのも日本人だ」と語ってくれた。今回のノミネートの理由は、ワークショップなどで、JavaScriptの講師などを積極的に務めたことが評価されたため。
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その他、イベントの参加者全員を紹介し切れないのが非常に残念だが、IT業界を中心に、さまざまな分野でインターナショナルに活躍している魅力的な女性が数多く集まっていたのには、筆者自身も大きな刺激を受けた。
最近の統計によると、東ヨーロッパ2つと韓国を含む20カ国のIT業界における女性の比率を比べると、日本は全IT業界従事者の17%で、最下位となっている。最も比率が高いのがフランスと米国の約38%で、日本の実に2倍以上。この結果は、高いスキルを持ち、需要が供給を上回っているにも関わらず、日本では、女性の持つ可能性が活用されていないことを示しているという。"どうせ女性だから"とか、"どうせ年だから"と言って、最初から諦め、積極的に活躍の場を広げようとしない女性が、日本人には多いというのだ。デジタルイーヴ・ジャパンでは、そういった女性たちのために、実践的なスキルの向上をサポートするだけでなく、さまざまな人との出会いのチャンスを与えることで、自分をモチベートさせ、自信を持たせるきっかけをつかんで欲しいという。
少しでもデジタルイーヴ・ジャパンの活動に興味を持たれた方は、是非、参加してみて欲しい。男性の加入も歓迎しているとのことだ。
(山田久美)
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