IBMは、コンピュータと人間の新しい関係を模索する研究において、従来とは全く異なる利用方法のモバイルコンピュータのプロトタイプを開発した。
コードネーム「Meta Pad」と名付けられたこのデバイスは、厚さ3/4インチ(1.9cm)、大きさは3×5インチ(7.6×12.7cm)といったコンパクトなもので、一見すると黒いハードディスクのように見える。従来のPCから電源、モニタ、I-Oコネクタといったものを全て外部に取り除いたらこのようになったもので、本体に残っているものはプロセッサ、メモリ、ハードディスクのみだ。
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これは、「利用形態をユーザーが自分で自由に選ぶことができる」といったコンセプトに基づくもので、外部インタフェースと組み合わせることで、デスクトップやモバイルなど様々なスタイルでMeta Padを利用することができる。例えば、「小型のタッチスクリーンと組み合わせて、デスクトップ並のパフォーマンスを持ったハンドヘルド端末として使う」「キーボードやモニタをクレードルを介して接続し、家庭や職場で使う」「液晶画面やキーボードを装備したボディに組み込み、ノートPCのように使う」「ヘッドマウントディスプレイを接続して、ウェアラブルPCとして使う」といった使い方が考えられ、システムを再起動せずに利用スタイルを切り替えるといったようなことも可能とのことだ。
通常、PCとモバイル端末を併用するユーザーの場合、機器間でデータのシンクロという面倒な作業が必要となるが、Meta Padは本体そのものがデスクトップやモバイル端末のコアとなるため、根本的にその必要がない。さらに、内蔵のハードディスクにデータもアプリケーションもインストールされているため、外出先でも自宅でも全く同じ環境で作業できるのも便利だ。その他、ラックに複数のMeta Padを搭載させ、サーバーとしての用途も考えられるという。
同社によると、今回発表したMeta Padの技術を他社にライセンス供与する可能性はあるが、現時点では製造・販売の予定はないということだ。また、米アリゾナ州フェニックスで来週開催される「DEMO conference」において、Meta Padのプロトタイプが公開される予定になっている。
○Meta Padの主な仕様
| CPU | 800MHzプロセッサ |
| メモリ | 128MB SDRAM |
| HDD容量 | 10GB |
| グラフィックス | 8MB RAM 3D Graphics chip |
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