富士通、小さい文字でも見やすく表示できる「高精細文字表示技術」を開発

  [2002/02/04]

富士通研究所は、フラットパネル型カラーディスプレイ(液晶ディスプレイなど)に文字を表示する際に発生するジャギーを軽減させ、従来に比べて読みやすい表示を可能とする技術を開発した。これによって、携帯電話やPDAなどの小さい画面でも、ハネや点などの細かい字形が再現できるようになるという。

ジャギーとは、文字や図形などを画面に表示するときに、その縁取り部分にできるギザギザのことで、ディスプレイの解像度に対して小さい文字を表示した場合に、特に著しい画質劣化をもたらす。ジャギーを軽減させる方法としては、境界をぼかして表示させるアンチエイリアスという技術が有名だが、この方法ではジャギーは軽減させられるものの小さい文字が読みにくくなってしまう場合もある。ディスプレイ自体の解像度を上げるのが一番確実な方法ではあるが、これではコストが高くなるという欠点がある。

新技術の原理
今回、同研究所が開発したのは、1ピクセルを構成している赤(R)、緑(G)、青(B)のセルをそれぞれ制御し、擬似的に横方向の解像度を3倍にするという技術で、従来のディスプレイをそのまま利用することが可能だ。従来の方式では、ピクセルに表示したい色をRGBの各要素に分解し、分解後の輝度を各セルで表示しているが、新技術ではRGBのセルが横方向に並んでいるのを利用し、各セルの輝度を独自に調整することでジャギーを軽減させる。それによって文字の一部に期待しない色が表示されることになるが、人間の目の精度ではそこまで認識できないため問題はないという。同研究所の試験では、PC用の100dpi程度の液晶ディスプレイにおいて、10ポイント程度の大きさの文字でもフォントの違いがはっきりと分かり、5~6ポイントのルビでも問題なく読むことが可能とのことだ。

実用化の時期に関しては未定としており、実際に製品に組み込むときにどういった形になるのかも分かっていないが、特にモバイルユーザーにとって歓迎すべき技術であることだけは確かなようだ。

富士通研究所
http://www.labs.fujitsu.com/

富士通
http://jp.fujitsu.com/

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