NTT、ADSL加入増狙い、初期費用72,000円なくす「加入電話・ライトプラン」

  [2002/02/01]

NTT東日本およびNTT西日本(以下NTT東西)は、加入電話の新規契約時に要する施設設置負担金をなくし、かわりに月々の基本料に一定額を加算する料金サービス「加入電話・ライトプラン」の提供を開始する。従来、施設設置負担金72,000円が必要なサービスのみであったが、今後2サービスから選択できるようになる。新サービスの受付開始日は2月12日からで、サービスの提供は回線設置工事等の実施後順次開始される。

新サービスを設けた第一の狙いには、ADSLの普及拡大が挙げられる。NTT東西ではISDNサービスにおいては新規契約時の施設設置負担金の支払いを要しない「INSネット64・ライト」というサービスを設けていたが、一般回線を使用するADSLにおいては同様のサービスがなく格差があった。たとえば、これから1人暮しを始めて電話も必要だし、ADSLの高速回線も利用したい…というような場合、まず電話回線を使用するための施設設置負担金72,000円が初期費用に重くのしかかっていたわけだ。

○初期費用

加入電話・ライトプラン現行加入電話
施設設置負担金-72000円
契約料800円800円

ただし加入電話・ライトプランでは、施設設置負担金が不要になった分、月額基本料金に640円が加算されることとなる。単純計算で、9年4カ月以内に電話を使用しなくなるという場合には、72,000円の施設設置負担金を払うより、ライトプランの加算分640円×112カ月(71,680円)を払っているほうが割安ということになる。新たに加入電話が必要となる際は、それがどれだけの期間必要なのかという各人の見極めが必要となるだろう。

しかし、そうした単純計算では片付けられない問題もある。サービスによって以下の提供条件があるからだ。

○主な提供条件

加入電話・ライトプラン現行加入電話
利用休止×
権利の譲渡・質権設定×
回線の移転
新設時の負担 (契約料)800円800円
(工事料)2000円不要
付加サービス・通話料割引

現行の加入電話では、いわゆる電話加入権がNTT東西以外の第三者と利用者間で売買されるということが行われているが、これは権利の譲渡・質権設定が認められているためだ。つまり新規加入時に費用がかかる分、それを第三者に売却することもできたわけだ(NTT東西が負担金を返還するわけではないので注意が必要)。

一方、加入電話・ライトプランにはそれがないため、基本料金加算分を払い続けても、権利を第三者に売却することはできない。また、利用休止して権利を保有したまま基本料金の支払いを一時停止するということもできない。電話加入権を第三者に譲渡する場合の財産的価値は季節や需給関係によって変動するため、このあたりの見極めも難しいだろう。

とはいえ、これから入学・引越などのシーズンを迎え、これを機に電話回線を引こうと思っている人あるいはADSLを導入しようと考えている人にとっては、ただでさえ出費となる引越・新生活の準備費用を圧縮する助けとなるサービスとなることは間違いない。NTT東西ではADSLの普及拡大のほか、減少傾向にある加入電話の新規需要喚起を目指す。

NTT東日本
http://www.ntt-east.co.jp/release/0202/020201a.html

NTT西日本
http://www.ntt-west.co.jp/news/0202/020201a.html

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