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| 第三世代スーパーCCDハニカム |
富士写真フイルムは、新開発のCCDと信号処理LSIを組み合わせた「第三世代スーパーCCDハニカム」(以下第三世代) を発表した。最高ISO1600という高感度と粒状感の少なさを両立したデバイスとして、同時に発表された「FinePix F601」および、開発発表された「FinePix S602」「FinePix S2 Pro」に搭載されることになる。
同社では、従来より「スーパーCCDハニカム」と呼ばれる、CCD技術を開発し、製品に採用してきている。これは通常のCCDがフォトダイオードを正方格子配列しているのに対し、45度回転させ八角形にすることにより(ハニカム画素配列)、受光面積を大きくとり、解像度・感度・ダイナミックレンジ・S/N比、色再現等を向上させる技術だ。2001年には、多画素化とノイズ低減を進めた「第二世代スーパーCCDハニカム」を開発しており、今回発表されたものはそれに続く第三世代ということになる。
第三世代の特徴は、高感度と高品位動画撮影の2点に集約される。この2点の実現にあたり、「画素加算信号処理」と「CCD内 水平/垂直画素混合」という2つの技術が大きな役割を担っている。この2つの技術を説明しよう。
○画素加算信号処理
従来のスーパーCCDハニカムにおいてフォトダイオードから信号処理により得られた画素は、有効画素数の2倍の画素数で記録され、そこから間引きを行うことにより高画質を実現していた。第三世代では、この2倍の画素数で記録されたデータの、4つの画素を1つにまとめて1画素として扱う。このため画素数は4分の1に少なくなるが、その分4画素を加算して処理することにより、信号レベル(感度)は4倍、S/N比は2倍となる。この技術によりISO1600という高感度を実現しているわけだ。
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| 画素加算信号処理。4つの画素を加算して1つの画素として扱う |
電気的なゲインアップではないため、同時に行われる色と輝度のノイズリダクションなどにより、ノイズの目立たないクリアな画像撮影が可能だという。ただし、画素数が少なくなるため、たとえばFinePix F601では、ISO160/200/400の場合、Fineモードで記録画素数2832×2128の撮影が可能だが、ISO800/1600の高感度の場合、Normalモードで記録画素数1280×960の撮影までとなってしまう、という側面もある。
従来フラッシュが届かなかった距離の被写体や、ろうそくの灯火など照明の乏しい環境での撮影に威力を発揮する。
○CCD内 水平/垂直画素混合
これは、従来の3メガクラスCCDではQVGA(320×240)で毎秒15フレーム程度であった動画撮影を、VGA(640×480)で最大毎秒30フレームで行うことを可能にする技術。CCD上で垂直方向に並んだRGBにおける同色の2画素の電荷を合算し、さらに同様に水平方向の同色画素の画素を合算する技術だ。これにより信号レベル(感度)は4倍、S/N比は2倍となる。
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| CCD内 水平/垂直画素混合。処理時間が短くフレームレートが向上する |
画素加算信号処理と異なるのは、CCDの段階で垂直・水平で画素を混合するため、1つ1つのフォトダイオードから電荷を算出するより処理時間が短く、高速な読み出しが可能となる点。この技術は世界で初めてのものだという。
○開発発表が行われた「FinePix S602」と「FinePix S2 Pro」
冒頭に述べたとおり、第三世代を搭載したデジタルカメラ製品も同時に発表されている。すでに仕様がフィックスし発売日も決定しているFinePix F601については別記事にゆずることとし、ここでは開発発表が行われた2機種についてご紹介する。
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FinePix S602は、「FinePix 6900Z」の後継機にあたるモデルで、光学6倍ズーム(35mm換算35-210mm)を搭載。外部AFセンサー(パッシブ位相差AF)とCCD AFを併用する「ハイスピードツイン AF」による快速AF機能を特徴とする。有効画素数は310万画素、最大記録画素数は2832×2128(603万画素)となっている。1cmまで被写体に寄れるスーパーマクロ機能、最大記録画素数にて毎秒5コマの高速連写、1280×960の画像を約0.6秒間隔で最大40コマまで撮影できるMEGA連写機能などを搭載。またシャッターボタンを指で押している間、約0.2秒間隔で連写しつづけ、指を離した瞬間の最後の5コマのみを記録する(つまりそれ以前の連写は記録されない)サイクル連写機能も便利だ。4月に発売の予定。
FinePix S2 Proは、「FinePix S1 Pro」の後継機にあたる一眼レフタイプのモデル。APSサイズ(4256×2848)の第三世代を搭載し、有効画素数は617万画素、最大記録画素数は4256×2848(1212万画素)。従来一部使用できないレンズがあったが、FinePix S2 ProではAF-S、AF-VRレンズも含めた全てのD/GタイプAFニッコールレンズがフル機能で使用できる。またJPEG、TIFFに加え、CCD RAW 12bit記録モードを装備。PCとのインタフェースとしてはIEEE1394とUSBを装備している。6月に発売の予定。
なおFinePix S602とFinePix S2 Proは、スマートメディアカードスロットに加え、マイクロドライブに対応したコンパクトフラッシュ(TypeII)スロットを搭載している。
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