○シソーラスつき全文検索
使ってみよう。検索には起点となる仮身を選択する。続いて、メニューを開き、[実身操作]-[実身仮身検索]と選ぶ。
検索のウィンドウは、検索の深さ、日付、正規表現などを指定することができる。深さ、というのは、「超漢字」に特有の機能なので、簡単に解説しておこう。「超漢字」は、ネットワーク型のファイル構造をもっている。ハイパーテキストをファイルシステムで実現しているのである。したがって、あるファイルは複数の箇所から参照されているし、ファイルによってはループして自分自身を参照することもある。
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| 「超漢字4」のシソーラスつき全文検索機能。赤で反転した文字が検索文字。類似の文字まで検索されていることがわかる |
ネットワーク型のハイパーテキスト構造のファイルシステムは、通常のツリー型のファイル構造に較べて、格段に柔軟なファイル構造をもっているわけである。柔軟すぎて、使うのが困るといわれるくらいなのだ。
無制限を指定して検索をすると、文字どおりディスク内の全文検索をすることができる。これはこれで便利だが、いくらネットワーク構造といっても、たいていの場合データには構造が存在する。
たとえば、いま書いているこのレビューの文章のなかには、レビューに関連した文章が関連づけられている。したがって、1階層だけを検索すれば、レビュー関連の情報のみを検索する、ということがてきるわけである。また2階層を指定すれば、「関連した情報を作成したときに関連したと思った情報」が検索されるわけで、これはこれで構造として意味をもっているといえる。3階層以上については、おそらく無制限で検索するのと大差ないだろうが、階層を指定することである程度検索速度を向上させることは可能だ。
検索を開始すると、刻々と検索が行われ、検索の終わった実身数がカウントされる。そして、リアルタイムで検索の終了した仮身が結果のウィンドウにリストされ、検索できた行が抜き出され、ヒットした文字が赤くクローズアップして表示される。
しかも、シソーラス搭載であるから、似ているけれど違うコードを割り振られた文字でも、同じ文字として、きちんと検索できる。かつて大規模文字セットが搭載され、しかも重複して同じような文字に違うコードが割り振ってあるということが明らかになったときに、大規模文字セットに反対する立場の方は、「そんなに文字を重複して収録しても使えないだろう」というような趣旨の発言をしていたことがあったが、ようやく「超漢字4」はうしろ指さされないところまできた。
なお、この全文検索、速度は、けっして速くない。マルチウィンドウで動いているので、バックグラウンドで動かすのがベストだろう。複数起動は可能である。「超」明智君と比較した操作体系についてまとめておこう。
| 「超」明智君 | 実身仮身検索 | |
| 起動 | ダブルクリックまたは実行メニュー | 実身操作メニュー |
| 階層指定 | 付箋による1階層検索機能 | セレクタによる1~10/無制限 |
| 挙動 | 操作中にウィンドウに表示された仮身を操作可能 | 操作中は仮身は操作不能 |
| 同時起動 | 可能 | 可能 |
| シソーラス | なし | あり |
| 正規表現 | なし | あり |
| 日付検索 | なし | あり |
| 検索結果の保存機能 | あり | なし |
○システムもかゆい所を改善
システム的なことでは、最大120GBのハードディスクへの対応が上げられる。「超漢字3」までは最大上限が4GBまでであり、かなり手狭だっただけにタイムリーな対応は評価できる。なお、1ディスクあたりの実身数(ファイル数)の上限が65,000個に限られていることに関しては、早急な対応が必要だろう。実際、筆者自身、すでに2万5,000個程度の実身をもっているので、余裕はあまりない。これは「超漢字5」では達成されなければ困る。約束を守るパーソナルメディアなので、楽観視しているけれど。
セルフ&クロス開発環境同梱もトピックとして上げられるだろう。セルフ開発環境およびLinuxなどの開発環境が標準添付されていることで、今後、アプリケーションの開発が進むことが期待される。
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| セルフ開発環境では、UNIX同様の操作をすることができる。たとえばファイル一覧は「ls」コマンド |
ほかに、メールの全文検索機能、富士写真フイルムのFinePixに代表されるUSBマスストレージクラスのデジタルカメラへの対応など、細かいところは大幅に改善された。
さらに、ものすごく細かい点で恐縮なのだが、原稿執筆に必須の画面クリップが、デフォルトで実身に保存するように変更された。また、最前面のウィンドウのみをクリップできる機能も追加された。たいへん便利である。
○そしてMozillaの移植
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| bbb(BTRON Basic Browser)とMozillaで同じページを表示してみた。メニューとかが強烈である。画面がにぎわって楽しくなってくる |
そしてMozillaの移植である。Netscapeの公開したオープンソースブラウザであるMozillaが、そっくり「超漢字」に移植された。「The Mozilla Organizationによるオープンソース ウェブブラウザ "Mozilla"バージョン0.9.3の超漢字への移植版」とのことである。
フリーソフト、プレゼント扱いということで、標準では登録されず、「ファイル変換」を用いて、システムCD-ROMのなかからコンバートして登録する。
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で、このMozilla。「超漢字」のなかに、そっくりNetscapeを再現している感じだ。これによって、これまで「超漢字」では使えなかったSSL、Javaスクリプト、フレームが使えるようになったわけだ。ところでそのMozilla環境、「超漢字」の中にあって、超漢字にはない「ファイル」メニューはあるわ、メニューバーはあるわ、ものすごい個性を振りまいている。
使ってみたところ、動作している文字コードはTRONコードではないし、メニュー体系も違う、保存したファイルはバイナリーでトレーに入り、一度ファイル変換を用いてコンバートすることでTRONコードに変換できるという、ものすごく強烈な動作である。ここまで違うと、笑いたくなってしまう。TRONは、なんでもありだ。ほんとうに。自由の国の自由なOS、BTRONが、やっとここまできたのである。
今度使うのは、あなたかもしれない。
(美崎薫)
発売元:パーソナルメディア
標準価格:25,000円(税別)
対応機種:OADG互換のPC/AT(Pentium、486DX、互換CPU、500MB以上のIDEハードディスク)
最低必要メモリ:最低16MB、推奨32MB以上の実装メモリ
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