【レビュー】「超漢字」の最終形。完成した「超漢字4」TRONSHOWで大人気!(1)

      [2001/12/13]

    ○「超漢字4」、本日発売

    先行発売(12月13日~15日)の2日前に、Mozilla移植の新Webブラウザ搭載が公開された新「超漢字」が「超漢字4」である。時期を同じくして発表されたT-Engineにもすでに移植されたOADG互換機用(DOS/V機用)「超漢字」の最新版だ。

    ずばりこの「超漢字4」の売りは、

    ・シソーラスつき全文検索(実身仮身検索)
    ・最大120GBのハードディスクへの対応
    ・セルフ&クロス開発環境同梱
    ・そしてMozillaの移植

    にある。細かく見ていこう。

    ○注釈不要、BTRONが通る

    これまでBTRONや「超漢字」は、国産OSといわれ続けてきた。せいぜい最大限よい評価といっても「多漢字に興味がある人向けの」と注釈つきで語られることが多かったのである。特に評判が悪かったのは、インターネットの接続機能だ。アプリケーションの数が少ないことに加えて、なにしろブラウザはSSLに未対応だわ、Javaスクリプトは動かないわ、フレームは見れないわと、もうなんというか、こんなもんがブラウザなのか、とまで酷評されたくらいなのである。

    実をいえば、筆者=美崎自身は、Javaスクリプトにも興味がないし、フレームのあるページは少なくなってきていて、はやりは終わっただろう、とけっこう鷹揚に構えていたのだが、それにしてもよくもまあ、世間は「超漢字」を使わない理由を思いつくものである。たしかに、そうやって列挙されれば、SSLには対応したほうがいいし、Javaスクリプトが動けば楽しいページは多いだろう。

    ○無視できないところまできた

    使わない理由を思いつく時代はよかったね、というのが「超漢字4」の率直な印象なのであった。

    今後、T-Engine版超漢字がどのように推移するかはまだ藪の中だが、おそらく今後PC用のOSのひとつとして、「超漢字」を無視することは、たいへん難しいのではないだろうか。そう思わせるだけの域に、ついに達したといってもよいかもしれない。

    まず、決定的なことをひとつご紹介したい。

    この原稿を書いている最中に、書いているマシンをバージョンアップした。普通、仕事で使っているメインマシンをいきなりバージョンアップする、というようなことは、しないものである、というのがPCの常識というものだ。動かなくなる可能性だってあるし、そうしたら、この原稿を書くことさえ危うくなってしまったかもしれない。

    だが、「超漢字」にはそんな常識は関係ない。「超漢字3」からのバージョンアップは、9分で終わった。原稿の続きは、「超漢字4」で書いている。

    この安定性の高さ。バージョンアップしても、どこをバージョンアップしたのかわからないほどのさりげなさ。でも細部がすごくよくなっている。これが「超漢字」の世界なのである。コンピュータといえば、動かないもの、調子の悪いもの、というのが常識だというのは、世間の常識だが、「超漢字」の世界は穏やかだ。

    漢字が使える、ブラウザが使える、安定して動く。さあ、ほかにほしいものは?(マルチメディアという影の声あり)

    ○「売り」の機能を使う

    続いて、「売り」の機能を見ていこう。

    まず、シソーラスつき全文検索(実身仮身検索)である。全文検索機能としては、ドクター・リー、長谷川真史、木元峰之、茨木高芳(付箋)らによるフリーソフトウェアの「超」明智君が知られてきた。

    もともとこの明智君という全文検索機能は、筆者自身が1990年代前半に「スーパー大検索機能」として、「超漢字」の開発元であるパーソナルメディア社の担当、松為彰氏と構想してきたソフトである。松為氏が実装を確約してくれたものの、その後時の流れるのはあまりにも速く、待ちくたびれていたところに、前述の各氏によるリレー開発で、フリーウェアとして作られたものだった。

    そのスーパー大検索機能が、ついに公約を守って、実装されたのであった。すばらしい。パーソナルメディアは約束を守る会社だ。守るのに時間がかかることはあるけれど。

    (美崎薫)

    【レビュー】「超漢字」の最終形。完成した「超漢字4」TRONSHOWで大人気!(2)
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2001/12/13/17.html
    に続きます。

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