新華社等が伝えるところによれば、中国科学院計算技術研究所の李国傑所長は今月13日、同研究所の創立45周年記念大会の席上で、Intel486に相当する中国発のPC用プロセッサー「龍芯」の開発に成功したと発表した。
同研究所技術鑑定委員会によれば、「龍芯」はCPUのシステム設計上国際的にみても先進レベルに達しているだけでなく、システムセキュリティの点でも斬新なものをもっているという。
同研究所は来年から「龍芯」の試験生産をスタート。その後1年以内をメドに高性能CPUの商品化に漕ぎつけ、2003年までにPentiumIII相当の製品を、2005年までには高性能CPU開発の分野で国際的にトップレベルの位置につけたいとしている。
中国のIT関連産業はすでに年産額で1億ドルの大台を突破しているが、ハードやソフト、いわゆる「核心技術」についてはIntelやMicrosoft、あるいはMotorolaといった「外国企業」に握られている。
こうした現状に対し、国家安全保障等の観点から危機感を表明する意見は、中国共産党指導部にも根強い。
したがって、今回の「龍芯」の開発成功は、Intel486相当というレベルはともかく、自力開発したことに対する高い評価が、「経済日報」(10月18日付)はじめ国内主要メディアでも多く見られた。
同大会の席上、李国傑所長はさらに、中国のハイテク振興政策がともすれば短期的な利益優先主義に押され、実力に欠ける中小企業群の重複投資が数多く見られるなか、本来集中すべき重点分野に経営資源が集中されていないとの見方を披露。中国科学院として今後はさらに、戦略的な技術開発分野に力を集中していくと述べた。
(薄田雅人)
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