【レポート】第3回中国国際高新技術成果交易会(1) - ComNet Shenzhenに中国大手IT企業が集結

      [2001/10/15]

    第3回中国国際高新技術成果交易会(China Hi-Tech Fair 2001 以下ハイテクフェア、主催:中国対外貿易経済協力省、同科学技術省、同情報産業省、同発展計画委員会、中国科学院 等)が10月12日、中国広東省深セン(シンセン センは土へんに川)経済特区で開幕した。会期は17日までの6日間。

    華やかな「高交会」会場  

    国国内で「高交会」として知られるこのハイテクフェアは1999年に始まった比較的歴史の浅い展覧会だが、現在国家をあげて「知識経済」振興をめざす中国指導部はこれを当初から重視しており、第1回の朱鎔基首相に続き、今回も開幕式には呉儀国務委員、石広生対外貿易経済協力相ら国家要人が駆けつけた。

    ものものしい警備の会場入り口

    開会初日、会場付近には色とりどりのアドバルーンも上がり、華やかなムードに包まれたが、アメリカの「9.11」テロ後ということも手伝ってか、入り口には国際空港並みのセキュリティチェック設備があつらえられ、ものものしい警備であった。

    このハイテクフェアは、IT、バイオテクノロジー、新素材、農業ハイテク技術に関する各展示会と関連のハイテクシンポジウムから構成されている。このうちIT展示会は、「ComNet Shenzhen 2001」と呼ばれ、ハイテクフェア全体の中心に位置している。

    今回のComNet Shenzhenには、聯想(Legend)、長城(Great Wall)、康佳(Konka)、華為(Huawei)、托普(Top)、海爾(Haier)、金蝶(Kingdee)、黎明(Liming)といった中国国内の大手PCメーカー、ソフトウェアプロバイダー、システムインテグレーターが大挙集結した。

    タッチパッドは中国PC市場拡大の追い風になるか 中国網通ブースも注目を集めた

    中国国内PC市場で圧倒的なシェア(2000年度28.9%)をとる聯想は、今回新型のパームPC、SIEMENSのGSM無線通信モジュールを利用した「天キ(テンキ キは王へんに几)5000G」などと、ノートPCというモバイルPC、ネットTV(「QDI」)、商用ハイエンドPCというハードウェア製品3本立てに、教育市場向けのマルチメディア電子教室ソリューションのプレゼンテーションを加えた出展だった。

    中国PC市場で3割のシェアを誇るLegendのブース おしゃれなLegendブランドは若い女性にも人気

    聯想ブースのほぼ7割を占めたモバイル製品には、大きな関心が集まっていた。中国沿海部は世界的な経済不況をものともせず、相変わらずの二桁成長を持続している。とくに、広東省には深センのように、すでに所得水準で中進国レベルに達した地域もある。所得増とともに、従来は「高嶺の花」であったモバイルPC市場が花開くのも、少なくとも広東省や上海市などでは時間の問題だろう。

    一方、長城集団は「中国のデジタル長城を建設しよう」の合言葉でブロードバンド時代の主力製品を展示。ネットゲーム、デジタルホーム、デジタルオフィスにネット証券取引ソリューション用のe-ステーションで参加していた。13日以降の一般開放日には深セン市内の児童が大挙押しかけ、ネットゲームの前で長蛇の列をつくった。

    家電大手の海爾や康佳も独自の切り口でIT市場の一角を狙っている。海爾の出展は、やはりネット家電が中心だ。今春のComNet China 2001(北京)と同様に、ネット洗濯機やネット冷蔵庫を展示、中国家電の王者としての存在感を示したが、一方では新たな切り口を見ることはできなかった。

    海爾(Haier)はネット家電を陳列  

    康佳は、タッチパッドPCとしてモバイル環境での使用も可能な「Mobile PC MC880」や、わずか1kgでIntel PentiumIII 850MHzを搭載する「MINI PC 080」など、PC市場では後発メーカーながら、それなりに特徴のある製品開発でニッチ市場を狙う姿勢を明確に示していた。中国で家庭用PCの市場規模を拡大するには、若年層だけではなく一般の中年主婦層までを取り込むことが必要で、そのためには、漢字独特の複雑なキーボード入力を、ペン入力方式で代替する方法がひとつの有力なオプションとなる。

    康佳のタッチパッドPCや、薩特龍(Cyber Touch-Tech、http://www.cybertouch-tech.com.hk)が提案するマウス開閉式のタッチパッドやタッチパッドマウスは、こうした隠れた市場ニーズに着目した製品であろう。

    ところで、中国のWTO加盟がすでに目前に迫っているが、これを強く意識した出展も数多くみられた。キーワードは「競争力」と「ネットワーク」だ。香港市場に上場する独立系ソフト大手の金蝶( http://www.kingdee.com )は、中小企業向けの財務管理ソフト「金蝶2000」や物流管理ソフト等を主体に出展、競争力向上を願う企業ニーズに訴えていた。

    康佳(Konka)はミニPCでニッチ市場狙い 金蝶のターゲットは中国国内の優良中小企業だ

    WTO加盟は、中国の金融市場開放につながる。金融のグローバリゼーションが中国でも本格的にはじまるわけだが、こうしたトレンドに基幹ネットワークインフラ提供の観点から猛烈な売り込みをかけるのが中堅ネットワークソリューションプロバイダーの黎明( http://www.liming.com )だ。黎明は、「iSwitch」システム(XMLデータ交換用総合プラットホームシステム)を開発、中国政府の認定も得、今後グローバル化のなかでさらに急速な拡大が期待できる中国証券ネットワーク市場に期待をよせる。

    サンヨーの携帯ブースには人だかりができた

    日本企業としては、キヤノン、エプソン、三洋電機等が出展している。このうち三洋電機は、「Digital SANYO」を掲げ、中国聯通(China Unicom)向けの 超薄型CDMA携帯端末やPHS端末、PHS関連設備等を出展し、注目を集めていた。

    (薄田雅人)

    China Hi-Tech Fair 2001
    http://www.chtf.com

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