【レポート】2001年、携帯電話市場の秋

NTTドコモは、iモード、DoPa(9600bps・デュアルサービス)のパケット通信速度を、下りのみ最大28.8kbpsに高速化するとともに、iアプリのコンテンツサイズを最大30KBに拡大することを発表した。2002年春から実施する予定だ。

これまでに、同社のiアプリはコンテンツ容量が小さい、との声が各方面から上がっていた。というのも競合であるKDDIでは50KBであり、J-フォンでは30KBだったからだ。

NTTドコモでは、従来、iアプリの容量が10KBであることについては、現行の通信環境では、エンドユーザーにとって30-50KBよりはダウンロードがしやすい、という主張を繰り返してきたが、今回、同社は容量拡大の目的について「高速化に伴い、より大容量のコンテンツを提供することが可能になる」としている。

iモードは2,713万9,000台(9月9日現在) に達し、そのうちiアプリ対応機は、631万台となっている。全体に占める比率だけからみれば依然1/4にも満たないが、高速化はもはや待ったなしの状況にあるようだ。NTTドコモの場合、次世代型サービス「FOMA」を10月から本格開始する予定で、5月から試験運用が実施されているが、FOMAでは下り384kbpsになる。

とはいえ、KDDIはこの秋から、CDMA2000 1xの導入により、通信速度は144Kbpsになるし、J-フォン/ツーカーグループも年内には、28.8Kbpsのパケット通信を開始する意向だ。となると、現行631万台あるiモード端末が手付かずでは、突出した低速に甘んじてしまうことになる。

だが、それだけでない。一方で見逃せないのは、国内の携帯電話市場全体の動向だ。電気通信事業者協会の調べによれば、8月末の携帯電話累計台数は64,713,600台で、前月比0.8%だった。さらに、電子情報技術産業協会(JEITA)が発表した、7月の携帯電話・PHSの国内出荷実績によれば、7月の国内出荷数量は386万4,000台となり、前年比98.5%、2カ月連続の減少という結果だった。

業界内では、国内の携帯電話の普及限界台数は8,000万台程度ではないか、という、ひとつの定説がある。累計台数が実際にこの数字に近づいてきたいま、これらの統計は、携帯電話市場減速の予兆を示している。毎月の累計台数はこの数年1-2%の伸び率で推移してきたが、これが1%を割っているし、JEITAの数字でははっきりマイナスになっている。

NTTドコモでは2010年の携帯電話の需要予測を5億7,000万台と弾き出している。この時期になれば、FOMAをも超えた第4世代携帯電話の時代に入っているはずで、現在とは比較にならないような高機能により、多様なサービスの拡大が十分予想され、こうした予測の実現可能性も大きくなるだろうが、眼下の現実はけっして安泰ではなくなりかけているのではないか。

限界台数8,000万台が正しければ、いまや、この数字に達する日は目前に迫っている。国内の事業者が分け合う「パイ」の量は非常に残り少なくなっていることになる。このような状況をみれば、NTTドコモの今回の「高速化」はさもありなん、と思えてくる。また、同社に次ぐ2位はauグループ、との図式は長く不動だったが、ここへきてJ-フォングループの急追により、両者の差はきわめて小さくなった。世代交代を目前にした携帯電話市場は技術面以外でも大きな変動の兆しがみえる。

NTTドコモ、iモードおよびDoPaのパケット通信を28.8Kbpsへ高速化
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2001/09/10/18.html



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