ビル・ゲイツ、「不況下でも未来のコンピュータに対して研究投資が重要」

  [2001/09/06]
ビル・ゲイツ氏

「昨今の不安定な経済状況の中であっても、コンピュータ業界ならびに政府の研究機関は長期的な視野に立って投資を続ける必要があると確信している」

マイクロソフト会長兼チーフソフトウェアアーキテクトのビル・ゲイツは、米レドモンドで開催された、同社の基礎研究機関「マイクロソフトリサーチ」の10周年記念イベントで、不況下ながら、基礎的なコンピュータ研究への長期的な投資拡大が必要であると主張した。

氏によれば、同機関が設立された10年前は、「まるで友達と自然に会話をするかのように、コンピュータが見たり、聞いたり、学んだりするテクノロジーを開発する」ことに挑戦することを目標にしていた。10年経った現在でも、それは完全には達成できていないと述べ、「基礎研究なくして、未来世代のためのテクノロジーの基盤は構築できないと信じている」としている。

このイベントでは、同機関で進行中プロジェクトがいくつか発表された。

・接触、傾き、動きなどを感知するためのセンサーを実装した「Sensing Pocket PC」
・中国語テキスト音声変換用ソフトウェア
・イメージから3Dモデルを構築することができる3Dアート再構築ソフトウェア
・カメラを使ってユーザーの状態を認識するワークグループコミュニケーションツール「SideShow」
・カメラを使って撮った人間の顔の画像から3Dモデルを構築し、それをゲームなどの様々な場面に活用できるフェイスマッピングソフトウェア

マイクロソフトリサーチのシニアバイスプレジデント、リック・ラシッド氏。後ろに映っているのは、フェイスマッピングソフトウェア

同機関では、製品サイクルではなく、3年以上の長期的なスパンでの研究に重点を置いており、600人以上の社員がコンピューティングの基礎・応用的な研究に携わっている。本会計年度においては、総計50億米ドルの研究開発投資を行う予定。開発されたテクノロジーは、発売する各種製品へ反映されていくことになる。

マイクロソフト
http://www.microsoft.com/

マイクロソフトリサーチ
http://www.research.microsoft.com/

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