JEITA、ノートPCのバッテリ動作時間測定法を統一

      [2001/06/21]

    社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)は、「JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver1.0)」を発表した。現在、パソコンメーカー18社が同測定法を採用することを明らかにし、2001年8月1日以降、各社の新製品カタログなどには、同測定法による数値が記載されることになる。

    同測定法は、電力消費量が多いハードディスクが稼動している状態(測定法a)と、無動作状態(測定法b)の平均をとるという方法。

    測定法aは、画面輝度(白を表示している状態で)を20cdとし、JEITAが用意したMPEG1の動画ファイル(約30MB)をハードディスクから読み出しながらループ再生するという条件。この際、音量は最低(ミュート)、再生画面表示サイズは1倍(320×240)、動画ファイルの格納場所はハードディスクで、測定中にメインメモリに動画データのすべてをキャッシュすることは禁止 - ということが定められている。ハードディスクを装備してない場合に限り、フラッシュカードなどからの動画読み取りも認められている。なお、動画再生ソフトの規定はないが、何を使ったかは情報開示を行う。

    測定法bは、画面輝度を最低の状態にしてデスクトップ画面の表示を行った状態で放置する。測定中にHDDがOFFでもかまわないが、バックライトOFFや画面のOFFは禁止。

    測定法a、bとも、パワーマネジメント状態や、バッテリが何%まで落ちたら終了とするかについての規定はない。また、測定中の他の動作アプリケーションについての規定もないが、出荷時の状態から変更がある場合には、変更方法の情報開示を行う。

    前述のとおり、(測定法a + 測定法b)÷2が同測定法の測定結果となる。例えば測定法aが3時間15分、測定法bが8時間7分の場合、(195分+487分)÷2=5.635時間。この場合5.6時間または約5.6時間と、小数第一位まで表示する。

    従来は、各メーカーが独自の測定方法でバッテリ動作時間を測定・表示していたため、ユーザーにとって各機種の比較が難しかったが、JEITAバッテリ動作時間測定法は、その条件差をとりはらうものとして期待される。なお、バッテリ消耗に大きく影響する室温などは同測定法に規定されておらず、また測定値とカタログ記載値間のマージンも特に規定していないが、このあたりはメーカーの判断にゆだねられることとなっている。

    バッテリ動作時間測定を行う場合、世界的にはZiff Davis社のBatteryMarkが使われることが多いが、JEITAバッテリ動作時間測定法と比較して、機種によっては測定結果がやや長く/短くなる場合とあるが、ほとんど変わらないとのことだ。

    また、主にWindowsマシンを対象としており、採用メーカーも国内のWindowsマシン中心メーカーばかりだが、他のOSでも比較できるように、特定のOSに依存しないような仕様になっている。なお同測定法は今後のノートPCの進歩にあわせて、年1回をめどに見直し、バージョンアップを行う予定だという。

    社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)
    http://www.jeita.or.jp/

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