Borland副社長Simon Thornhill氏来日、「他製品のLinux対応も進行中」

      [2001/05/16]

    Borlandは先日発表したLinux用ビジュアル開発ツール「Borland Kylix」日本語版の出荷を18日から開始することを発表、発表会で米Borland副社長兼RADツール事業部門担当ゼネラルマネージャーである Simon Thornhill氏が同社のビジョン、戦略についてスピーチを行った。

    Simon Thornhill氏

    Simon Thornhill氏はまず、同社の基本姿勢について「e-business implementaiton platform」というフレーズを掲げ、業界で主要なOS・ソリューション・技術をまんべんなくサポートしていくことを強調した。ユーザーを特定の環境で囲い込まず、今まで蓄積された技術や既存のシステムをそのまま使用した上で、より高度な生産性を発揮する開発環境を提供することがポリシーであると述べた。

    「e-business implementation platform」とはDevelopment(開発)、Deployment(配布)、Management(管理)の3分野に渡って製品群を投入するビジョンをさしており、具体的には開発業務に「JBuilder」「Delphi」「C++Builder」「InterBase」「Kylix」を、配布環境には「AppServer」「VisiBroker」、管理業務には「AppCenter」といった製品を投入することによって成り立っている。



    「E-business implementation platform」の概略図

    国内での発売が迫ったKylixについては、「提唱するe-business implementation platformの考えに即してもそうですが、Webサーバーの30%は、Linux上のapacheで運用されている現状を考えると、Linuxのサポートは大きな意味があります」と述べ、今後も企業内プラットフォームにおいてLinuxのポジショニングは重要になっていくとの考えを示した。

    また、「Kylixは、言い換えればアプリケーション開発そのものであると思っています。クライアントやサーバー向けのアプリケーション以外にも、データベースアプリケーションや、Webサービスアプリケーションといった大規模なものを素早く、効率的に開発を進めることができるのです」とKylixの特徴である、Linux環境への対応、さまざまなアプリケーションの開発が可能という点を強調していた。

    先日発表されたDelphi6については、「1つのマシンでしか動かないアプリケーションから、クライアント/サーバー、現在はインターネットを介したWebサービスアプリケーションへとアプリケーション像は変わってきました。Webサービスアプリケーションの開発を念頭に強化、開発されたがDelphi6です。XML、SOAP、WSPLといった次世代テクノロジをサポートし、あくまでも簡易なソフトウェア開発に専念できるように設計されています。そうした新しいフューチャーを取り入れながらも、今までDelphiを使ったことのある人ならば、なんら違和感なく操作できるようにもなっています」と述べた。

    なぜDelphiのLinux対応から着手したのか? という質問に対しては、Delphiへの要望が一番高かったことと、Borlandとしても一番ビジネスチャンスがある製品になると判断したことを挙げた。また、他のBorland製品のLinux対応についてはプランはあるものの公表できる段階ではないとコメントした。

    【関連記事】
    米Borland、ビジュアル開発ツールの最新版「Delphi6」を発表
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2001/05/10/13.html

    待望のLinux版Delphiこと「Borland Kylix」の日本語版がいよいよ登場
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2001/04/17/05.html

    【レビュー】待望のLinux版Delphiこと「Kylix」がいよいよ登場(1)
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2001/05/08/15.html

    Borland
    http://www.borland.com/

    ボーランド
    http://www.borland.co.jp/

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