AOL Time Warner、Bertelsmann AG、EMI Group、RealNetworksによるMusicNet設立が発表されてから、MicrosoftがMSN Musicのベータサービスをスタートさせるなど米国でオンライン音楽配信サービス関連の動きが活発になっている。Microsoftに続いて、今度はコンテンツ・ビジネスでAOLに対抗するViacom傘下のMTVi Group、そしてVivendi UniversalとSony MusicによるDuetに新たな動きがあった。
まず、MTVi Groupは、提携しているRioPortの技術を利用し、「RadioMTV.com」と「VH1 at Work Radio」で、5大レコード会社すべての楽曲を対象とした音楽配信サービスを4月中に開始すると発表した。この新サービスは、RioPortの「PulseOne Media Service」の特長を活かし、コンテンツ管理、音楽配信、セキュリティ・マネージメント、Eコマースを一つにまとめたサービスとなる。ユーザーは、ストリーミング形式で視聴した後に、気に入った曲があれば購入ボタンを押すだけで購入できる。シングルだけではなく、アルバム単位の購入も可能だ。5大レーベルの楽曲がすべて利用できる初のダウンロード・サービスというのも魅力だが、アンプラグド・シリーズやWoodstockライブのようなMTVのオリジナル・コンテンツも人気を集めそうだ。
一方、Duetは、米国でのDuetサービスのマーケティングでYahooと提携した。Duetは、今年夏の開始を予定している音楽配信サービスだ。まずはストリーミング・サービスでスタートし、ダウンロード機能を追加する。Sony MusicとUniversal Musicの楽曲を中心に、幅広いレーベルの曲をDuetは提供していくとしている。Yahooと提携したことでDuetは、Yahoo Musicを中心にYahooネットワーク全般でサービスを提供できるようになる。
DuetとYahoo、MusicNetとAOL/RealNetworks、さらにMSN MusicにMTVと米国のオンライン音楽配信をめぐる勢力図はどんどん複雑になっていくようだ。しかし、DuetとMusicNetは関係レーベル以外からの参加を認めており、最終的にはすべてのサービスで5大レーベルの楽曲が利用できるようになる可能性は高い。そうなると、MTVのようなオリジナル・コンテンツ、または音楽ナビゲーションの充実などの違いはあるが、ユーザーにとってはどこのCD店でCDを購入するか程度の違いにしかならないだろう。
音楽配信サービス開始が見えてきた現在、注目されているのはサービスよりも価格である。ダウンロードで入手する楽曲はどのくらい安くなるのか、柔軟な変動価格は導入されるのかなど、ユーザーの価格に対する興味は尽きない。CDは一つに目安になるだろうが、CDと同じ価格では納得しないという雰囲気が確かにある。その意味では最初にサービスを開始するMTViとRioPortの価格設定は、オンライン音楽配信の成否に大きな影響を与えそうだ。
(Yoichi Yamashita)
MTVi Group
http://www.mtvi.com
RioPort
http://www.rioport.com
Yahoo Music
http://music.yahoo.com
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