【レポート】東京おもちゃショー(2) - 発展し続ける自律型ロボット

      [2001/03/23]

    ○「おもちゃ」という概念にぴったり? インタラクティブ性を追求した自律型ロボット

    ロボットの中でも、コントロールできるロボットは全体から見ると、少ない方に入る。多くのロボット型おもちゃは、いわゆる自律型ロボットという形を取っている。センサーなどで周囲のデータを収集し、ある程度の状況判断をしてロボットが行動するタイプだ。実を言うと、この形のロボット型おもちゃはさほど新しいわけではない。かなり昔にヒットした「ダンシングフラワー」もこのタイプにはいるだろう。

    このタイプの中で注目したいのは、トミーの赤ちゃん型ロボット「BABY ROBOT 001」。できる動きと使える言葉がだんだん成長していくというのがポイント。初めは寝ながら、声とも音ともつかない言葉を発しているだけだが、その内、ハイハイができるようになり、簡単な意味のある言葉を言えるようになる。最後には1人で立ってよちよち歩きをし、自分の名前が応えられるようになるまで会話能力が発達する。

    BABY ROBOT 001。いい感じ
    BABY ROBOT 001の中身

    言葉は初めから内蔵されているわけではなく、教えられた言葉を覚えるようになっており、初めは片言で真似をする状態から入り、次に言葉の関連づけを教えることで、自ら言葉を組み合わせて会話をするといったハイレベルな言語能力をもっている。光、音、接触などの各種センサーにより様々な判断が可能で、自分のまわりの明暗の度合いや自分を呼んでいる人の居る方向、また、抱き上げられている、なでられているなどといったことまで解ってしまう。

    見た目は、なんとなくアトムを彷彿とさせるようなデザインで、リアルな赤ちゃんという指向性は無いようである。先日弊誌で紹介したアメリカの赤ちゃんロボットとコンセプトは似ているが、デザインやアプローチがかなり違うのは面白いところだ。10月発売予定で価格は29,800円。

    トミーは、ロボットにかなりの力を入れており、このほかにもロボット犬「i-Cybie」、肉食恐竜型ロボット「恐竜を育てよう(仮)」、MUTSUの進化型で感情をもっている「MUTSU Hyper」など、多数の出品をおこなっていた。

    犬型ロボット、i-Cybie
    恐竜を育てよう(仮)。これも2足歩行ロボットだ

    ロボットといえば、男の世界といった趣も多少あるが、今回は女の子向けのロボットも展示されていた。ツクダオリジナルの「わがまましげっち」は、餌をやらないとむくれたり、なでると喜んだり、手を叩いて呼ぶと近くに寄ってきたりと、多関節による複雑なアクションはないものの、なかなか可愛らしい動きをしてくれる。

    セガトイズも、キティちゃんデザインのロボット「いつでもなかよし! ハローキティ(仮)」も参考出展していた。なでたり話しかけていると機嫌が良くなり隠し芸を披露してくれるというロボットで、タイマー機能により出かける時間などを教えてくれると言う「使える」機能も持っている。

    また、増田屋コーポレーションの「うなずき君」は音声をリズムで解析する能力を持っており、話す言葉のリズムに合わせてうなずきや身体の動きで応対してくれる。人間同士の会話でも、別に肯定をする必要のないところで「うん」「ええ」などといった、話を促すための合いの手を入れるが、それと同じようなことを、身振りでやってくれると言うわけだ。どちらかというとロボットというより癒し系グッズといった感じだろうか。

    わがまましげっち。餌はひまわりの種
    うなずき君。もともとのプログラムアルゴリズムは岡山工大の渡辺教授

    また、パソコンやインターネットと連動するロボットも多く展示されていた。バンダイの「BN-1 わがままカプリロ」に続くロボット「BN-6(仮)」はパソコンで動作を制御できるロボット。組立式ホビーロボットとなっており、メインパーツとなるボディ部分に種類の異なる頭や手足のパーツを付けて、まったく違ったロボットを製作することができるといったもの。デモでは、恐竜と犬とを展示していた。参考出品となっており、現在の所、発売日や価格などは未定だという。

    犬バージョン。右の恐竜と基本は同じロボット
    恐竜バージョン

    コナミの「DiDi&TiTi」や、タカラの「IRV(仮)」などは、インターネット上のWEBサイトと連動した仕組みをとっている。WEBサイトにアクセスすることで、ロボットに餌や薬をやったり、エネルギーの補給、修理といった事が出来るようになっているのだ。

    IRV。とある特殊な方法で、ライン無しの拡張なしでPCとの接続を行う。現在は方法に関しては秘密とのことだが、よくよく話を聞くとすぐ解る
    DiDi。専用サイトにアクセスし、餌をやっているところ。薬もこんな形でやることになる

    これらを見ていくと、冒頭に書いたように、ロボット技術というものが、特に新しい種類のおもちゃを提供しているというわけではない。しかし、全般的に見て、より精緻にエンターテインメイント性を高める、より楽しいおもちゃを追求するという方向で技術が使われているようだ。つまり、ロボット技術はおもちゃの本道を追求する上で、必要な技術となってきているといっても良いかも知れない。

    おまけ1。日本古来のロボットからくり人形。復刻版をジュンプランニングが発売する
    おまけ2。紙で出来たロボットの着ぐるみ。その名もカーミネーター!! ・・・素敵です、タカラさんったら

    関連記事はこちら
    こんにちは赤ちゃん - 泣いて、笑う、感情豊かなロボット「MY REAL BABY」

    トミー
    http://www.tomy.co.jp

    増田屋コーポレーション
    http://www.masudaya.com/

    コナミ
    http://www.konami.co.jp/

    バンダイ
    http://www.bandai.co.jp/

    タカラ
    http://www.takaratoys.co.jp/

    セガトイズ
    http://www.segatoys.co.jp/

    ツクダオリジナル
    http://www.tsukuda-original.co.jp/

    社団法人 日本玩具協会
    http://www.toys.or.jp/

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

        イチオシ記事

        新着記事

        特別企画

        マイナビニュースマガジン