米を制してヨーロッパに勢力を拡大するPalm向けワイアレス・サービス

      [2001/02/26]

    NewsCorpとの合弁事業としてヨーロッパ進出を発表したワイアレス・インターネットサービスを提供しているOmniskyだが、早くもヨーロッパ市場制覇を目指して積極的なサービス・プランを発表している。

    OmniSkyは、PalmVを対象に米国でワイアレス・サービスをスタート。19kbpsというスピードながら、リーズナブルなサービス設定が受け入れられて、ワイアレス・インターネットでは米国で携帯電話をしのぐ存在となっている。現在、PalmV以外にも、VisorやJornada540にもサービスを広げ、将来的にはiPaqで128kbpsの高速サービスも開始する計画である。

    ヨーロッパでの本格的なサービス開始は今夏を予定しており、まずは英国で3ヶ月間の試験サービスを行う。米国ではCDPDを利用しているOmniSkyにとって、ヨーロッパ進出の問題はネットワークである。ベータ・サービスでは、英BT Cellnetと提携して、ヨーロッパの主流であるGSM900に対応する。これはGPRS(General Packet Radio Services)、UMTS(Universal Mobile Telephony Standard)など、次世代の2.5~3Gサービスと互換性を持っており、OmniSkyは他に先駆けて、これら次世代ワイアレスに対応していく姿勢を明らかにしている。

    また、先着順で決まる英国の試験サービス対象者には、このサービスを使用できるHandspringのVisor PlatinumとVisorPhoneを299ポンドで提供すると発表した。およそ4割近い割引きである。VisorPhoneには音声サービスは含めれていないため、ウエブとEメールだけに機能は限定されるが、個人の携帯電話アカウントでVisorPhoneを利用するのは自由。この格安の申し出に早くも申し込みが殺到している。

    Wall Street Journal Europe、Guardian、Onlineweather.com、Sports.comなどコンテンツ提供者もそろっており、ウェブ・ベースのコンテンツとVisorのスケジュール帳やアドレス帳を同期させられるOneTapサービスもヨーロッパで展開する。ライバルとなるスマート電話に対してPDAの利点をアピールすることも忘れていない。企業LANで使われているOutlookのデータに外部からアクセスできるようにする企業向けサービスも4月から開始する予定だ。

    OmniSkyが米国を制覇した決め手はサービス展開のスピードである。ヨーロッパでも同様の戦略を取っており、2.5~3Gへとワイアレス・サービスが進化する中で、その存在は注目される。

    (Yoichi Yamashita)

    OmniSky International
    http://www.omnisky.co.uk/

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