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| 「MY REAL BABY」のパッケージ中身一式 |
AIとロボティクス技術を研究開発する米iRobotと、おもちゃ大手メーカー米Hasbroは、共同開発した赤ちゃんロボット「MY REAL BABY」を販売している。体中にセンサが張りめぐらされており、抱かれれば笑い、乱暴されれば泣き、あやされれば機嫌を直して、言葉を発して甘えたりするという、まさしく"REAL"の名に相応しいおもちゃで、米市場には2000年の年末商戦から投入されている。販売はHasbroが担当しており、価格は米99.99ドル。
この赤ちゃんロボットは、おもちゃという枠の製品ではあるが、中身はかなり高度な技術のオンパレード。体中にセンサが数十個も設置されており、持ち上げられたり、抱かれたり、くすぐられたりといった情報をすべて感知、中央部のプロセッサに送り、情報処理をする。制御を担当する部分には、AI技術を応用したOSである「Behavior Language 6.0」を採用、AIに基づいて感情や行動が決定される。決定された感情や行動を表現するのには、アニマトロニクス(ナチュラルな動きをするロボットの製作技術)を用いており、表情の変化や声を本当の赤ちゃんになるべく似せるように工夫されている。
表情は人間の筋肉をモデルにした可動機構が作られており、豊かな感情表現が可能だ。驚いた状態や笑った状態、眉をひそめたり、満足げな表情をつくりだせる。他にも喜びや興奮した状態、疲れた状態、退屈など、さまざまな感情に対応した表情が用意されている。声や言葉も豊富で、パッケージを開けた当初は、「ma-ma」「yum-yum」など、生後5カ月程度の簡単な声を発し、遊んでいくうちに「I love you,Mama」など、生後2年程度の文章が100種類程度まで話せるようになる。スイッチを入れていても、一緒に遊ばないと、言葉は発達していかないようにプログラミングされている。
具体的に「MY REAL BABY」がどのような行動をとるかというと、通常、放っておかれた状態では、いびきをかいたりしながら寝ている。抱き上げると、ゆっくりと目を開く。あくびをしたりする。呼吸もしているし、瞬きもする。ゆっくりとあやしていれば、笑いはじめ、きゃっきゃと声を出して喜ぶ。乱暴に扱ったりすると、不満げな顔になって、ぶーぶー言ったり泣いたりする。ここで足の裏をくすぐると、くすくす笑ったり、声を立てて笑ったりする。付属のほ乳瓶でミルクをやるとげっぷをする。着替えをしたいとき、ご飯が欲しいとき、眠りたいときは、そういった表現をするので、対応してやると満足して喜ぶ。こうして書いてみればわかるように、まさにやることなすこと、わがままな本当の赤ん坊と同じなのだ。
このように自己主張の強いロボットではあるものの、遊び終わった後は、寝た状態にロックしておくことも可能。ロックを解除するまでは寝たままの状態となるので、遊びたくないときに手をわずらわされることはない。
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Light SkinバージョンとDark Skinバージョン。女の子のバージョンしかない。黄色人種バージョンや男の子バージョンも欲しい感じ |
同製品には、「出生証明書」「おもちゃ」「ヘアバンド」「服」「ガラガラ」「ほ乳瓶」「育児の心得(マニュアル)」がついてくる。このあたりは、従来の赤ちゃんを模した人形と変わらない感じもする。両社では、今までの赤ちゃん人形との大きな違いとして、インタラクティブ性が強いことを挙げている。おもちゃにおこなうアプローチに対して「MY REAL BABY」が生み出す反応は、子どもに母親のロールプレイをさせるのに役立ち、自立性を高めるのに大きな寄与をすると主張している。
身長は45センチ強で体重は1.4kg程度と、対象年齢が3歳~となっている割には結構大きめ。徹底的なリアル指向といい、大きさといい、日本で発売してもなかなか受け入れられにくい商品かもしれないが、従来からあるおもちゃにハイテクを積極的に活用してインタラクティブ性を高め、新しい楽しみ方や遊び方を作り出すという発想は非常に面白いといえるだろう。
Hasbroは、アメリカのおもちゃメーカーで、MONOPOLYやFURBY、POO-CHIなどのおもちゃは日本でも良く知られている。また、iROBOTは、MITのAI研究所の研究者であるRodney Brooks氏が設立。AIとロボティクスを実用的に研究開発、応用する会社だ。両社は、この赤ちゃんロボットを1998年より開発していた。
Hasbro
http://www.hasbro.com/
iROBOT
http://www.irobot.com/
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