【CESレポート】Xboxのお披露目となったCES2001

  [2001/01/09]

ビル・ゲイツ会長の基調講演において目玉となったのが、Xboxに関しての発表だろう。昨年の3月のGame Developer Conference(GDC)において発表されたXboxだが、昨年はあまり詳しいアナウンスが行われていなかった。しかし、今年の秋発売ということで、さまざまな情報が流れ始めている。

今回のCESでは、Xboxのファイナルデザインが発表された。これ以外にも、Xbox最初のゲームとなるタイトルの発表も行われた。今回発表されたタイトルは
・ActivisionのTony Hawk's Pro Skater2x(スケートボードのゲーム)
・THQが開発するWWF Raw Is War(プロレスゲーム)
・Argonaut Games plc社のMalice: A Dark and Comic Fiery Tale(アクションゲーム)
・Infogram社のOddworld: Munch's Oddysee(Oddworldというゲームの続編)
の4つがアナウンスされた。この中でも、MaliceとOddworldに関しては、実際にゲームがデモされた。

Xboxのデザインを得意げに紹介するビル・ゲイツ氏
WWFのプロレスラーThe Rockが登場するプロレスゲームもXboxでリリースされる


Oddworldに関しては、米国で有名なキャラクターのエイプを使ったゲームとして有名だ。今回は、XboxでのみOddworldの続編が楽しめる。今までは、2Dのゲームだったが、Xboxでは3D化されている。まだまだ完成とはいえないが、3Dグラフィックは非常に緻密でスムーズだ。ゲームの内容はさておき、グラフィックスのパフォーマンスとしては、PlayStation2(以下PS2)を超えるものを持っている。

Maliceは、オリジナルのアクションゲームだ。3Dで表示されている主人公を動かしていくのだが、主人公が持っているハンマーの動きなどは、今までのゲーム機では表現できなかったものだろう。

さらに、WWF Raw Is Warに関しては、ゲーム自体のデモはなかったが、WWFのチャンピオンのプロレスラーThe Rockが登場し、ビル・ゲイツ会長とゲームがどのようにエキサイティングなのかを説明していた。

ビル・ゲイツ氏は、「Xboxこそが、エンターテイメント業界に新しいブレークスルーをもたらすものになるだろう。それだけのパフォーマンスを持ったものにXboxは仕上がっている」と話している。

さらに、Xbox事業部の責任者 Seamus Blackley氏によれば「Xboxは、PCで定評のあるDirectX APIを採用し、PCのテクノロジーによってハードウェアが作られているため、開発をはじめてすぐにXboxのパフォーマンスを活かしたゲームを楽に構築できるでしょう。このために、特殊なテクノロジーを採用するのではなく、デベロッパーにとってなじみのあるテクノロジーを集約した」と語っている。

実際に、システムの詳細に関してブリーフィングを受けると、OSにはWindows2000のカーネル、DirectX8 APIが利用されているため、開発キットはPCが配布されたぐらいだ。デベロッパーにとっては、PS2のように特殊なグラフィックスチップを直接コントロールしなくてもよくなるため、チューンナップが行いやすい。

ハードウェアに関しても、GDCで発表されたときよりも、いくつかの点で改良を行っている。まずは、CPUのスピードだろう。当初は600MHzだったが、最終的には733MHzのPentiumIIIが採用されている。これに対して、当初300MHzだったグラフィックスチップは、250MHzにクロックダウンされている。グラフィックスチップがクロックダウンしたことで、ポリゴン描画スピードもダウンしている。

MS側によれは、高いクロックのCPUが調達できたため、無理してグラフィックスチップの性能をアップしなくても、同じだけのパフォーマンスが得られると判断したためと説明している。実際には、300MHzのグラフィックスチップを開発するよりも、250MHzの方がコスト的にも安く調達できるという理由があるのだろう。CPUがクロックアップしたおかげで、少しグラフィックスチップのパフォーマンスを削っても、Xbox全体としてはバランスが取れると判断したのだろう。

実際に2つのゲームソフトを見た感じによると、確かに綺麗で、スムーズに動いている。今までのゲームのように背景をマッピングで処理したりせず、リアルタイムで演算して画像を生成している。しかし、性能だけでゲーム機は売れない。魅力のあるタイトルがそろわなければならない。任天堂のマリオやゼルダの伝説など、魅力的なキャラクターがXboxには必要だろう。また、今回リリースされたゲームも、どうも日本のユーザー向きではない(かわいくないし、ちょっとグロテスク)。このあたり日本では、まったく別のタイトルが用意されるだろう。もし、米国で発表されたゲームを移植するとしても、ソフトのエンジンだけを利用して、キャラクターなどは日本向けにアレンジされるとMS側では話している。

日本ではXboxは、3月に行われる東京ゲームショウで、日本向けタイトルなどが大々的に発表される。価格やリリース時期に関しての発表は、5月のE3(米国:LA)になるだろう。

(山本雅史)

Maliceのゲーム画面:以下(c)Argonaut Games plc
 
 
 
 
 
 
 
Oddworldのゲーム画面:以下(c)Infogram
 
 
 
 
 
 
 
 

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