携帯電話がテレビやラジオに早変わり!?---米FCCがSDR承認の方向へ

      [2000/12/08]

    米連邦通信委員会(FCC)は、ソフトウエア無線機(Software Defined Radio:SDR)の実用化に向けて規制改正案を提出した。

    ソフトウエア無線機とは、ソフトウェアをダウンロードしてきて、アプリケーションプログラムを交換することで、ハードウェアを変更することなく無線機としての仕様を変更できる技術。例えば、CDMA対応の携帯電話をソフトウエアをダウンロードするだけでGSM対応に変更できる。米国でCDMAの携帯電話を使っている人がヨーロッパに出張する際に、わざわざGSM対応の電話を用意する必要がなくなるのだ。他にも携帯電話でラジオ周波を受信したり、ワイアレス・インターネットに対応させたりなど用途は広い。

    今日のFCCの規制は、一つの固定されたパラメーター・セットだけを許可しているため、一つのワイアレス・システムは一つの役割りしかこなせなかった。HandsringのVisorを例にすると、VisorはSpringboardモジュールを交換することで、ラジオ、携帯電話、常時接続のインターネット端末、ページャーなどに早変わりする。これはそれぞれに異なったパラメーター・セットが割り当てられているSpringboardモジュールを交換できるから可能なのだ。ソフトウエア無線が認められた場合、ワイアレス通信機能を内蔵していれば、Springboardモジュールの交換などしなくても、本体だけですべてのワイアレス機能に対応できる端末が誕生する。

    ソフトウエア無線機の実用化により、細分化するワイアレス機器の一本化で、端末に支払うコストが大幅に減少する。また、端末の対応などを気にせずサービス提供会社は短期間でもサービスを変更・向上できるようになるなどメリットは多い。

    SDR Forum
    http://www.sdrforum.org/

    (Yoichi Yamashita)

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