Bluetoothでは、さまざまなアプリケーションをプロファイルによってジャンル分けし、同じプロファイル内のアプリケーション間での相互互換性を高めている。これにより、他社の製品同士でもきちんと動作するようになっている。
Bluetooth 1.0規格では、接続に必要となるもっとも基本的なプロファイル「Generic Access Profile」が、プロファイルのサービスレベルを検出したり、通信にセキュリティ機能(暗号化)などを施すように定められている。Bluetoothでは、どのようなアプリケーションが考えられるかなどを想定してシナリオを作り、プロファイルを策定している。例えば、FAXに対するプロファイルでは、使われるアプリケーションの違いによってさまざまなシナリオが考えられる。また、FAXが接続できる機器も複数あるため、FAX側では複数のプロファイルをサポートしておく必要がある。このように、Bluetooth機器は複数のプロファイル、複数のサービスに対応している。
しかしBluetooth機器は、すべてのプロファイルやサービスレベルをサポートする必要はない。そのため、Bluetoothを搭載した機器同士では事前に、プロファイルやサービスレベルをチェックする機能(SDP:Sevice Discoverable Protocol)によって、互いにどのプロファイルをサポートしているか、そして、提供しているプロファイルのサービスレベルをチェックすることになっている。
![]() |
|
Bluetoothのプロファイル
|
さて、Bluetooth 1.0で用意されているプロファイルには、大きく分けて、シリアルポートを利用するアプリケーションを想定した「Serial Port Profile」と、家電製品を対象とした「TCS-BIN Based Profile」の2つが用意されており、さらにその下位にいくつかのプロファイルを内包する。例えばSerial Prot Profileには、以下のようなプロファイルが用意されている。
○Dial Up Networking Profile
Dial Up Networkingは、Bluetoothを搭載したPCが、携帯電話やモデムにダイヤルし、インターネット接続などを行う。また、Bluetoothを搭載した携帯電話などにデータが送信されてきたら、自動的にPCを通信状態にするような機能ももっている。
○Fax Profile
Fax Profile は、Dial Up Networkと同じように、PCからFAXを送信するときに利用する。もちろん、PCだけでなくFAX専用機でもOKだ。ケーブルの必要がなくなるので、家庭内のいろいろなところにFAXが置けるようになる。
|
|
○Headset Profile
Headset Profileは、マイクとイヤフォンからなるヘッドセットと通信端末をBluetoothでつなぐというものだ。対象とする製品としては、携帯電話やPCなどが考えられている。
○LAN Access Profile
LAN Access Profileは、Bluetoothを利用して無線LANを構築しようというものだ。
○Generic Object Exchange Profile
SDPやセキュリティ機能など、いくつかの機能を含んでおり、さらにObject Push Profile、File Transfer Profile、Synchronization
Profileといった下位プロファイルをもつ。
・Object Push Profile
Object Push Profileは、携帯電話同士でデータを送受信する機能だ。この機能は、Pushモデルを利用して、自動的に相手の携帯電話にデータを送信する。
|
|
・File Transfer Profile
File Transfer Profileは、Object Push Profileが携帯電話同士であるのに対し、PC同士に変更したものだ。
・Synchronization Profile
Synchronization Profileは、携帯電話とPCの間で、スケジュール帳や電話帳のデータを自動的に転送しアップデートする機能だ。
|
|
また、家電製品を対象としているTCS-BIN Based Profileとしては、コードレスフォンの子機と親機をBluetoothで接続するためのプロファイルCordless Phone Profileや、複数の子機と接続するためのプロファイルであるIntercom Profileなどのプロファイルが策定されている。
|
|
ここまで見てきたようにBluetoothでは、さまざまな製品の使用目的にそったイメージを作成し、その中で相互に接続できるようにしている。現在、プリンタ、車載用、パーソナル・エリア・ネットワーク、静止画転送、マルチメディア(オーディオ、ビデオ)、WakeUPなどのワーキンググループにおいて、プロファイルの策定が行われている。
(山本雅史)
【関連記事】- 【レポート】Bluetoothセミナー開催
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2000/10/20/11.html
The Official Bluetooth Website
http://www.bluetooth.com/
| 【コラム】調査データから見えるマーケティングのヒント 第26回 有料アプリ普及はキャリア頼み? アプリダウンロード数にみるアプリ市場 [08:00 2/10] |
| 屋根上の積雪50cmは、自動車13台分!? - 日本気象協会「積雪に関する資料」 [17:54 2/9] |
| 滋賀県警とケイ・オプティコム、共同で児童ポルノ拡散防止の取り組みを実施 [16:42 2/9] |
| カカクコム、レストランのオンライン予約「食べログヨヤク」を公開 [16:12 2/9] |
| Hulu、日本初上陸の米国ドラマ「The Office」の配信を開始 [12:27 2/9] |
|
【連載】Wordはなぜ思い通りにならないのか? 第25回 テンプレートの作成 [08:30 2/10] ビジネスPC |
|
新世代PCを開拓する「Windows on ARM」、MSが概要を説明 [08:07 2/10] パソコン |
|
TI、再生可能エネルギー向けアプリ開発用マイコン搭載ソーラーキットを発表 [08:00 2/10] エンタープライズ |
|
東レ、電子ペーパー用CNT透明導電フィルムの量産化技術を開発 [08:00 2/10] エンタープライズ |
|
TEL、微細プロセスに対応した高スループット塗布現像装置を発表 [08:00 2/10] エンタープライズ |