パーム社、2001年春のワイアレス機能搭載端末に向け始動

      [2000/10/19]

    パーム コンピューティングは、2001年第1四半期のワイヤレスインターネットサービス開始に向けて、コンテンツプロバイダに向けた開発者会議「Palm Computing Wireless Summit 2000」を開催した。同社代表取締役クレイグ・ウィル氏のほか、米国パーム社から、最高マーケティング責任者のザジブ・チャヒル氏、COOのバリー・コトル氏らが来日し、基調講演を行なった。

    バリー・コトルCOOは、「インターネット+ワイヤレス+Palm」を戦略の中心として世界展開していくと語り、現在米国ではサービスが行なわれているワイヤレス機能搭載端末「Palm VIIx」(499ドル)を紹介した。この製品は、ワイヤレスサービス「Palm.net」に1カ月10~45ドルの支払うだけで、単体でインターネットに接続することができる。

    米国版ウェブクリッピングのデモ画面

    Palm VIIxで利用できるウェブサービス「ウェブクリッピング」は、HTMLで記述されたもの。米国ではYahooやAOLがコンテンツを提供しており、そのほか、株取引やチケット購入などのサービスも利用できる。Palmのスクリーンサイズにあわせたコンテンツの開発が必要だが、既存のWebサイトやiモードのコンテンツを簡単に変換することができるという。

    日本においてのサービスは、Palm VIIの次世代機を発売し、通信にはNTTドコモのDoPa網を利用、パーム社の用意するプロキシサーバ経由でインターネットにアクセスするという方法を採用する。現在、ウェブクリッピングアプリケーションの日本語開発ツールおよびプロキシサーバはベータの公開直前とのことだ。コンテンツはサービス開始時点では白黒のみに対応するという。

    クレイグ・ウィル代表取締役は、「日本でのサービス対象はビジネスユーザーが中心と考えている。また携帯電話では満足できないリッチコンテンツを求めるユーザーもターゲットとしている」と語った。iモードを初めとした、インターネット接続機能を搭載した携帯電話と関係については、「Palmはどちらかというとデータ管理やデータアクセス用。リッチコンテンツを扱うことができ、プログラミングもできる。携帯電話とは違う位置付けと考えている」とした。

    通信速度およびサービスの利用料金については未定だが、「米国の8Kbpsでも快適に動作しているが、それよりも速い。料金はユーザーにとって高くならないようにシステムを開発中」とのことだ。コンテンツプロバイダからは、課金システムの整備を急いで欲しいとの声も上がっていた。

    会場では、ワイヤレス機能搭載端末の展示はなかったものの、PC上にPalm環境を実現するエミュレーターによる、ウェブクリッピングのデモ(読売新聞社、クリエイティヴ・リンクなどがコンテンツを提供)が行なわれた。

    小型ディスプレイの携帯電話と大型ディスプレイのPCとの中間の、ミドルサイズのディスプレイを持つPalmだが、先行しているインターネットサービスと違った市場を狙うのならば、表示サイズを活かした独自のコンテンツの開発が必要になる。いずれにしろサービスの成功には魅力的なコンテンツの確保が不可欠となり、同社ではコンテンツプロバイダへのアピールを積極的に行なっていく構えだ。

    会場では周辺機器も展示された。携帯電話とPalmを赤外線で接続する「IrGEAR for KEITAI」
    Palm端末用モバイル通信アダプタ「Poche Tail」

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    Palm、夏の新製品を発売 - 新機種「m100」と新バージョン「PalmVIIx」
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2000/08/08/06.html

    パーム コンピューティング
    http://www.palm-japan.com/

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