○Finder:これが理解できればOS Xの操作はほとんどOK!
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| Finder画面。左上のボタンは、左から「閉ボタン」「Dockに収納」「リサイズ」となっている |
OS Xをインストールして起動すると、ログイン画面が現れて、最初からBSDベースのOSであること実感させられる。ログイン画面を経て現れたOS Xのデスクトップ画面にはDockとFinder画面が開いている。
OS Xでもっとも重要な役割を担うのがFinderだ。このウィンドウ1つでOS Xの全てファイルとアプリケーションの管理、および操作が可能になる。Finder画面の上部には「Computer」「Home」「Favorites」「Apps」「Docs」「Users」などのボタンがあり、このボタンをクリックすると、例えば「Computer」ならばハードディスクやネットワーク上のドライブなどが表示される。「Apps」ではアプリケーション、そして「Docs」ではドキュメント、画像ファイル、オーディオなど各種ファイルがリストされる。
Finder画面の表示方法は3つ。これまでのMacOSでもおなじみのアイコンとリスト方式、そして新たに追加されたコラム式のナビゲーションだ。コラム式では、コラムを追うごとに深層に潜り込んでいくため、階層的に管理されたファイルにたどり着くには最も有効的な方法だ。スティーブ・ジョブズのデモでも、この方法の利用を強く勧めていた。
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また、このようにしてたどり着いた先のファイルを確認するために、いちいちアプリケーションを起ち上げる必要もない。Finderは、画像を表示したりQuickTimeムービーを再生したりというようなプレビュー機能も充実している。まさに1つのウィンドウで全てをこなせるようになっているのだ。
さて、なぜ「Apps」のボタンを押せばアプリケーション、「Docs」を押せばドキュメントというように整理されているのか疑問に思う人も多いと思う。これは例えばテキスト・ファイルを「保存」しようとすると、「Docs」のボタンが管理するディレクトリが保存先として現われるのだ。もちろん、自分で異なった場所を指定することもできるが、わざわざ違う場所を指定して保存するのは面倒くさい。自然と各ボタンが管理するスペースに適当なファイルが収納されるようにデザインされている。
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| OS Xのコントロール・パネルと言えるPreferences。唯一、なじみのないInternationalは多言語対応設定 |
つまり、OS Xを使うユーザーは、ファイルやアプリケーションをキチンと整理整頓するように強制されてしまう。その代わりにFinderの画面1つで、すべてがコントロールできるようになるのだ。これは最初は型にはめられているようでイヤな感じだったが、馴れると便利になってくる。この変化の象徴が「Command+N」だろう。「Command+N」は、これまで新しいフォルダを作成するためのショートカットだったが、OS Xでは新しいFinder画面が開く。つまり、ファイル管理の基本はフォルダではなく、Finder画面なのだ
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| InternationalのKeyboard Menu。ここで“ことえり”を指定できる |
ところが、この1つのFinder画面での集中管理というのが、Macユーザーにすこぶる評判が悪かった。Macユーザーにとっては適当な場所に手軽にフォルダを作って、どんどんファイルを投げ込めるというのがMacOSの魅力なのだろう。それが制限されると聞いて、不便になったと感じているようだ。
その結果が冒頭にも書いたMac的なフィーリングの導入である。パブリック・ベータでは、デスクトップにファイルを移動できるようになったし、デスクトップ上にフォルダも作成できる。
MacOSのようにシステム・ドライブはデスクトップに表示されないが、ドライブのエイリアスをデスクトップに作成できる。CD-ROMやZipなどの外部メディアも同様にドライブに入れると、自動的にデスクトップ上にエイリアスが作成される。
デスクトップはすっきりとさせるというOS X本来の目的はかなり変更されたようだ。しかし、そのデスクトップ上のエイリアスやフォルダをクリックするとあらわれるのはFinder画面だ。感覚的にはかなりMacOSに近づいているが、最終的にはFinder画面にたどり着く。基本はFinder画面であり、MacユーザーがOS Xを使いこなすには、まずこのFinder画面とこれまでのフォルダに違いを理解するのが先決なのだ。
○Dock:整理されて使いやすさが向上
Finderと同様にOS Xで重要な役割を果たすのがDockだ。OS XからApple Menu、Launcher、Control Stripなどが消えている。それら3つを1つにまとめたのがDockである。Dockは画面の下部分に常駐している。最も基本的な使い方は、よく使うアプリケーションを登録しておくLauncherだ。開いているドキュメントを縮小してDockに収めることもできる。また、起動したアプリケーションは自動的にDockに表示されるので、デスクトップ上の画面の切り換えもDockで行う。
| 左がアプリケーション、右がドキュメントに分けられたDock。サイズは自在に変えられるが場所は変えられない |
今年1月のバージョンでは、Dockの中身は全てがごちゃごちゃで、どれがアプリケーションでどれがドキュメントなのかわかりにくかった。が、パブリック・ベータでは左側がアプリケーションで、右側がドキュメント・ファイルと整理されて、かなり見やすくなっている。
Dockの魅力は、グラフィックス・エンジンQuartzの力を堪能できるアニメーション効果だろう。アプリケーションを起動している時は、対象となるアイコンがボンボンと飛び跳ねている。ウィンドウの縮小ボタンを押して、ウィンドウをDockに収める時もまさしく吸い込まれるように入っていく。こんな子どもだましのアニメにCPUパワーを消費するなんてという批判もあるが、OSが生命体のようになるのは単純に面白いと感じる。
Dockに問題があるとすれば、ドキュメント・ファイル・ゾーンにごみ箱があることだ。ドラッグ&ドロップでDockに入れたつもりが、ごみ箱に捨てていたということが起こってしまう。
また、画面を大きく使っている時にDockが邪魔になる。設定で必要な時以外は隠すことができるが、それでも画面の下にポインタがいくとピョコピョコとDockがあらわれて邪魔になってしまう。Dockのサイズは自由に変えられるが、場所が下中央に固定されているというのは改良が必要かもしれない。
(Yoichi Yamashita/N.Y.)
関連記事 - 【レビュー】MacOS X パブリック・ベータ版の実力はいかに!? その(1)
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