【レビュー】米国でブレイク中のキッズ向けPDA「Cybiko」を使ってみたぞ・その(1)

 
無線通信用のアンテナに、モノクロ液晶、キーボードなどが一体化したデザイン

〇「Cybiko」ってなんだ!?

いろいろなデジタル系ニュースをご覧の方は、「Cybiko」という名前を見聞きしたことがあるのではないだろうか。本誌でも何度か登場している。

この「Cybiko」は、子ども向けPDAとして紹介されている。「子ども向けPDA」ってナニ? と疑問に思い、CybikoのWebページを見てみる。なにやら楽しそうだ。Cybikoは、同Webページから注文できるが、購入できるのは北米地域のみらしい。そこで、新しモノ好きの筆者は、独自ルートで2台を手に入れた。

米国大手おもちゃチェーン店で購入したのだが、店頭価格で1台139米ドルだった。子ども向けっていう割には高い。ただし「子ども向け」っていうと、小学生あたりをイメージしてしまうが、あとあと使ってみた印象からも、どうやら高校生あたりのハイティーンくらいのユーザーを想定しているように思う。

見た目のイメージは、トランシーバーと携帯電話が合体したような感じで、かなり大きめ。無線通信機能を装備しているため、本体にはアンテナが付いていて、上部にはモノクロの液晶画面、そして、下部には非常に小さなQWERTYキーボードが付いている。各キーはホントに米粒ほどと非常に小さいが、ストロークが長いので、隣接したキーを押してしまうことは意外に少ない。

本体裏面には、スタイラスペンのようなものも付いていたので、これで液晶画面を操作できるかと期待したが、まったくウンともスンともいわない。マニュアルを見てみたら、なんのことはない、キーが小さいので、これを使ってキーを押せということだ。さすがに欧米仕様。ちょっと笑ってしまった。

○意外に豊富な機能にちょっと得した気分

さっそく電源スイッチを入れると、OSをロードするというようなメッセージが表示される。起動は正直言って遅い。だが、起動すると本体がブルブルッと震えた。そう、CYBICO本体には、バイブレーション機能が付いているのだ。さまざまな操作をするときには、音も鳴り(オフにすることもできる)、時にはバイブレーションするのだ。こうした仕様は、まさに子ども向けって感じだが、こういう楽しい仕掛けにはニンマリしてしまう。

Cybikoに入っているアプリケーションソフトは、かなり豊富だ。ジャンル的には、コミュニケーション、ゲーム、個人情報管理といったジャンルの各ソフトがそろっている。これらは、パソコンを介してインターネットに接続することで、無料でダウンロードして追加することができるのだ。

さっそく試してみたのがゲームだ。ゲームには、迷路の中をさまよってモンスターを倒したり、宝物をゲットしたりする「Lost in Labyrinth」(往年のパソコンユーザーには懐かしいゲームだ)や、Cy-Bという電子ペットを育てる「CyLandia」というゲームを代表に、5本のゲームが入っている。

気楽に楽しめる「Lost in Labyrinth」を試してみたのだが、シンプルでなかなかおもしろい。キーレスポンスが悪いのが気になった(あとでOSをアップグレードしたら、レスポンスがよくなった)が、こういう単純なゲームはハマリやすいものだ。

そして特筆すべきは、Cybikoは無線通信機能をもっていることだ。Lost in Labyrinthも通信対応になっているので、なんとほかのCybikoユーザーとマルチプレイが楽しめるのだ。搭載CPUが遅いので、レスポンスがそれほど良くないが、とってもお気楽に楽しめるチープなQUAKEという感じ。こんなゲームが標準で楽しめるのだから、二重丸をあげたい。

CyLandiaのほうは、食事などの身の回りの世話をしていって、育ててゆく育てゲーだ。このゲームも通信機能に対応していて、大人になった電子ペットは、他のCybikoユーザーの世界へとテレポートできるのだ。そして結婚して、新しい赤ちゃんが生まれるというフィーチャーももっている。これもメチャクチャ楽しそうだ。

なお、最初から本体に入っているCyLandiaはデモ版となっていて、本チャンは、パソコンと接続してインターネットからダウンロードすることができる。これらについては、次回に詳しく解説するが、Cybikoユーザーは、新しいゲームやアプリケーションを、インターネットからダウンロードすることができる。Webサイトには、ソフトが非常に豊富に用意されていて、なかなか飽きることはないだろう。しかも、これらのソフトは、無料でダウンロードできるようになっているのも特筆すべき点だ。

ZIPPOライターと比べてみたが、本体はかなり大きめ。その割にキーが小さいので、キー押下用のスタイラスペンもどきも付属する

〇PIM系のソフトは子ども向けPDAと呼ばれるわりには貧弱

PIM系のソフトは、「Personal Planner」「Text Editor & Journal」「Address/Phone Book」といったところが用意されている。ただし、これらの機能はちょっと貧弱と言わざるを得ない。まず、スケジュール帳のようなものがないのが不満だ。「Personal Planner」など名称はすごそうだが、単に箇条書きのテキストを管理できるだけで、備忘録というところ。優先順位や締め切り日などを設定できないので、ToDoのようには使えない。

Text Editorは、そのまんまのテキストエディタで、「Journal」というのは日記のこと。これも「Journal」を選ぶと、日付が挿入されたテキストファイルが開くだけという感じだ。Address/Phone Bookは、まぁ一般的な機能はもっているので、まずまずという感じだ。

PDAと呼ぶからには、カレンダー機能を有したスケジュール帳のような機能が必須だと思うので、これがないのはちょっと……。ただし、CybikoのWebサイトを見ると、「Organizer」というソフトが用意されていた。このソフトには、ToDo機能のほか、1日、1週間、1カ月のカレンダーから予定などを入力できるようになっている。最初からこのソフトが入っていればいいのに。

また、これらのソフトがパソコンと連携できないのもツライところだ。Cybiko本体のキーは非常に小さいこともあり、本体からのデータ入力は厳しい。だから、Palmのように、パソコン側でもデータの編集などができて、データをシンクロできる機能があればいいのだが、残念ながらそのようなソフト等は見当たらなかった。そればかりか、入力したアドレス帳データなどをパソコンに保存させておく方法も見つからない。これだと、バックアップが取れないので、かなりの不安が残る。というわけで、本格的なPDAとして利用するには、ちょっと厳しいと思う。

今回はここまでとしておこう。次回は、Cybikoのもう1つの大きな特徴であるコミュニケーション機能を中心に紹介したい。

(早坂清志)

関連記事 - AOLが子ども向けガジェットCybikoに出資
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2000/09/14/07.html

関連記事 - 出会いがぐっと広がる!? トランシーバー型PDAが米国に登場
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2000/07/13/13.html

<Cybikoについて>
発売元:米Cybiko
参考価格:米129ドル(直販価格)
ウェブサイト:http://www.cybiko.com



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