Palmもびっくり、Linux搭載PDA「Agenda VR3」の実力

      [2000/08/17]
    プロトタイプのAgenda。サイトで発表された製品版(写真下)とずいぶん違う

    LinuxWorld Conference & ExpoでLinuxベースのOSを搭載したPDA「Agenda VR3」が発表された。

    まず驚くのはデザイン。まるでApple製品というか、Handspringの「Visor」というか、これまでのLinux関連製品とはちょっと違うカラフルなデザインなのだ。4.5×3.0×0.8インチと、PalmIIIより若干小さい本体だが、240×160pixelsと画面は大きい。スクリーンはLCDで、モノクロ16階調。注目されるCPUは66MH・32bitのMIPSプロセッサと、PDAとしては他を圧倒している。このCPUのおかげで、ファイルをダウンロードしながらほかの作業をするというようなマルチタスクも可能になる。

    データの転送方法はQuickSyncというソフトとRsync Cradle というクレードルを使って行うので、ほぼPalmと同じ。便利なのは、LinuxだけではなくWindowsにも互換性がある点だ。母艦PCがLinuxでなくてもQuickSyncは対応してくれる。対応OSはWindows95/98/2000/NT4.0/Me。これらにインストールされたOutlookと「Agenda VR3」はシンク可能。また赤外線ポートを搭載しているため、Palmなど対応機種との情報交換もできる。

    まずは3機種の出荷を予定しており、ローエンドの「Agenda VR3」は8MB RAMと2MBのフラッシュ・メモリで149ドル。「Agenda VR3+」は、8MB RAMと4MBのフラッシュ・メモリで199ドル。そして最上位機種「Agenda VR3s」は、8MB RAMと8MBのフラッシュ・メモリで249ドルとなる。予約はagendacomputing.comやelinux.comなどオンラインのみ。出荷は10月を予定している。

    かなり魅力的な「Agenda VR3」だが、なんとすでに第2弾も予定されており、「Agenda VR5」と名づけられたアップグレード・シリーズは、充電式のLion電池、メモリーの増量、メタル・ケースなどが加わって、価格は299ドルからスタートする。発表は11月を予定している。

    価格、性能ともにPalm陣営にとっては手ごわいライバルの登場である。キーボードやモデムなどPalmで使われるアクセサリも用意されているので、あとは日本語化……と期待もふくらむ。

    (Yoichi Yamashita/N.Y.)

    Agenda
    http://www.agendacomputing.com/

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