【PC EXPO 2000レポート】気になるSonyのPDAを徹底分析 - メモリースティックで拡張性にも期待

      [2000/06/29]
    話題集中のSony製Palm PDA

    ○クレードルの背面には謎のポートが

    PC EXPO 2000で最も話題となっていたPalmOS搭載のSony製PDAだが、稼動する製品が展示されなかったのは残念だった。今回のEXPOでSonyが認めたのは、(1)Memory Stick、(2)ジョグ・ダイヤル、(3)カラーとモノクロ両タイプのモデル、(4)競争力のある価格設定、である。ただし、今回展示されたデザインは製品版では変更される可能性があるとしている。

    実際のところ、今回明らかにされた情報だけでは、SonyがPalmOS搭載のPDAをどのように位置づけるのか、今ひとつはっきりしない。でも、それでは不満がつのるばかりなので、今回の展示からSonyのPDAの可能性について考えてみよう。

    まずは展示されたプロトタイプから。Palm Vよりも幅が狭く、Palm IIIよりも薄い。Palmおなじみのボタンに加え、Memory Stickスロット、左上方にジョグ・ダイヤルと赤外線ポート、右上方はスタイラスとおそらくON/OFFスイッチがある。気になったのはクレードルの背面。接続用コードの横にもう1つ謎のポートがある。携帯電話の接続端子のようなポートだ。ここには何が接続されるのか。クレードルに載せながら接続する機器は何なのか。やはりマルチメディアな使い方なのか。かなり気になったので、人を変えて何度もしつこく聞いてみたが、展示場には答えられる人物はいなかった。

    PDA背面と不明なポートがあるクレ-ドル

    SonyがMemory Stickを採用するのは、何の不思議もないが、果たして拡張性はどうなるのだろう。まさかPalmのようにシリアルで拡張するとも思えない。そこで会場を見回すと、「Memory Stick Media Applications」というボードが展示されていた。全12機種。時計回りに説明していくと「デジタル・ズーム」「ピクチャー・インデックス」「メモリー・チェック」「マルチ・ユーズ・ジョグ・スティック」「インフォ・スティック(Bluetooth)」「アクティブ・スピーカー・スティック」「フィンガーID・スティック」「TVチューナー・スティック」「FMデータ・レシーバー」「デジタル・スティル・カメラ」「デジタル・カメラ」「GPS」。PalmOSができることをすべて並べてみましたという感じだ。本当にMemory Stickのサイズで実現できるのかはかなり疑問だが、もし実現したらスプリングボードの遊び心とPalmの洗練されたデザインが融合しているようで期待できる。

    Sonyの PDA成功のカギとなるかもしれない「 Memory Stick Media Applications」

    ○ImageStationの新サービスを発表

    Sonyはプレス向けの発表会では、"ImageStation"の新サービスを発表した。ImageStationはSonyのデジタル製品ユーザーをサポートするために98年にスタート。今回、オンライン・デジタル画像サービスのZing、オンライン写真印刷のOfoto、ビデオ・サービスのVingageと提携し、オンライン・デジタル・データ管理サービスが第2段階に入ったと発表した。

    第2段階に入ったImageStationは、メンバーに画像や15分間まで動画を保存するスペースを提供する。また、メンバーは、サイト上で画像を閲覧/編集したり、印刷を申し込んだりできる。スペース提供を受けるのは無料。印刷は4×6インチで1枚49セント、5×7インチで99セントとなっている。いつでも、どこからでも画像データにアクセスできるため、モバイル性に優れたSonyのマルチメディア機器のデータ保存場所として活用されそうだ。

    ImageStationにアクセスする端末というと、現段階でまず思いつくのはVAIOシリーズのノートPC。特にC1だろう。が、この分野でも将来的にはPalmOS搭載のPDAは活躍するだろう。画像の送受信やアルバムに編集された画像のチェックなどマルチメディア端末としての活用が期待できる。

    (Yoichi Yamashita/N.Y.)

    ImageStation
    http://www.ImageStation.com/

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