【レビュー】キッチュで実用性もバッチリのPalmOS・PDA「Visor Deluxe」日本語版

      [2000/06/20]

    ○4色そろったスケルトンのボディカラー(+1色)がかわいい!

    すでに本誌でも伝えられているとおり、ハンドスプリングから5色揃ったPalmOS搭載PDA「Visor Deluxe(バイザー・デラックス)」日本語版が発売された。この実機を編集部から借りることができたので、さっそくレビューしてみよう。

    今回借りたのは、スケルトン4色のうちの1台の「オレンジ」。やっぱり、その第一印象は「かわいい」。本体裏面には、拡張スロットも用意されていて、知らない人が見たら、任天堂のゲームボーイと間違うかもしれない(笑)。

    スケルトン系は、ほかに白色透明の「アイス」、「グリーン」、「ブルー」があり、プラス本家Palmのような黒色の「グラファイト」の計5色が用意されている。本家Palmは、いかにもビジネス向けっていう感じだから、このボディカラーだけでも、VisorはPalmOS・PDAユーザーの裾野を広げそうだ。

    大きさと重さは、121.9(H)×76.2(W)×17.8(D)mm、153g(電池含む)だ。本家のモノクロ版「Palm Vx」よりは、ちょっとだけ大きくて重いが、実際に2つを比べてみないとわからない程度の差だ。

    本体前面に用意されているボタンや液晶のサイズ、「Graffiti(グラフィティ)」入力エリアなどの構成は、本家と変わらない。だからこそPalm互換機なのだと言える。

    ○Springboad拡張スロットで、多彩な拡張が可能

    ハード的な違いで大きいのは、本体裏側に「Springboadスロット」という独自の拡張スロットが用意されていることだ。これもちょうど「ゲームボーイ」のゲームカートリッジのように、装着して使う。

    あえて、コンパクトフラッシュカードなどの規格を採用しなかったのは、規格による制約を極力少なくして、たとえばスロットから一部がはみ出た形態の拡張アタッチメントもOKであるなど、より幅広い拡張性を持たせるためだ。

    すでに同社製のバックアップモジュールや8MBのフラッシュメモリモジュールなどが用意されているほか、モデムモジュールやMP3プレイヤーモジュール、CCDカメラモジュールなどなど、多彩な拡張モジュールの発売が予定されている。このほか、「タイガー・ウッズPGAツアーゴルフゲーム」などのゲームや、電子辞書などのソフトウェアモジュールも発売されるのだ。

    これらのモジュールを抜き差しする際、Visorの電源を切る必要はなく、ホットプラグできる。しかも、装着したと同時にインストールルーチンが起動し、自動的にソフトが起動するのだ。そして、モジュールを取り外す際には、完全にアンインストールを行い、モジュールを差し込む前の状態に戻してくれる。

    これらの機能は、本当に魅力的。拡張モジュールしだいで、さまざまな用途に応用することができ、携帯用ゲーム機にだってなるのだから。ゲーム好きの筆者としては、ゲームモジュールがどんどん出てくるとうれしいなぁ。MP3プレイヤーモジュールも期待大だ。

    拡張モジュールをサードパーティが作る際、ロイヤリティなどが一切発生しないため、サードパーティが多種多様な拡張モジュールを投入してきてくれることも期待できる。

    その他、本家とのハードウェアの違いでは、電源にアルカリ単四乾電池2本を使用することや、PCとのリンクに使う「クレードル」が標準でUSB接続タイプになっていること、そして、内蔵マイクも装備されていることなどだ。

    電源寿命は、標準的な使用で約2カ月ももつという。ちょっと耳を疑いたくなるほどの超寿命だ。クレードルがUSB接続になっているのも、最近のノートPCやMacintoshユーザーにとっては、待ってましたという感じだろう。

    ○「予定表+」など、独自ソフトも標準で搭載

    使い勝手は、PalmOSを搭載しているので、基本的に同じだ。ただし、PalmOS標準の「予定表」を拡張し、予定表内にToDo項目も表示させたりと、さらに使いやすくした「予定表+」や、「関数電卓」、「世界時計」などの独自のソフトも追加されている。

    もちろん、世界に数万種類以上はあるといわれているPalmOS対応ソフトも利用可能だ。なお、Visor発売記念として、先着2万名の購入者にVisorユーザー用に厳選したPalmOS対応ソフト45本が収録されたCD-ROMもついてくる。

    そして、Visorはこれだけの機能をもちながら29,800円と、本家「Palm Vx」よりも1万円ほど安いのも大きな魅力だ。これで、今まで二の足を踏んでいた方も、すんなりと手が出そうだ。「Palm Vx」よりもスペック的に劣っている点は、大きさや重さ以外に特に見当たらない。

    最近、PDA部門の売上でトップを独走中のPalm。品薄との声も聞こえるほどの人気ぶりだ。そこにVisorがさらに加わることで、Palm陣営はますます躍進しそうだ。Visorはそれだけの魅力をもったPDAだと思う。

    (早坂清志)

    関連記事 - 5色の大人気PDA"Visor"がいよいよ日本上陸
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2000/06/14/03.html

    <Visor Deluxeについて>
    発売元:ハンドスプリング
    発売中
    標準小売価格:29,800円
    ウェブサイト:http://www.handspring.co.jp

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