InfraSearch.comは、コンテンツ提供者がリアルタイムで対応できるサーチエンジンのプロトタイプを発表、そのバックボーンとなる技術には"Gnutella"を利用していることを明らかにした。
InfraSearch.comが技術的に利用しているGnutellaは、MP3交換を目的につくられたNapsterが進化したようなソフトだ。Napsterがサーバーを中心として個人のコンピュータを結ぶ中央集権型のサービスだったのに対して、Gnutellaは分散型で完全に個人対個人によるファイル交換が可能。サーバーを介さないため、ネットワークに参加しているメンバーが特定できない。しかも、MP3だけでなく、写真、ビデオ、文書などあらゆる形式のファイルが扱えるのだ。これには音楽業界だけではなく、ハリウッドも慌てふためいた。Gnutellaを開発したのはWinampを開発したNullsoftのメンバーだが、Nullsoftを買収したAOLがその機能に青くなり、即座に配布にストップをかけたという経緯がある。
Gnutellaは、不正ファイル交換においては悪魔的なソフトだが、一方でその情報共有技術の有用性は大きな注目を集めている。その一例がInfraSearch.comだ。これまでの検索エンジンとInfraSearch.comの大きな違いはまず「時間」。仕組みを簡単に説明しよう。InfraSearchのエージェント・ソフトがコンテンツ提供者のサーバーを結び、各サーバーに収められているコンテンツを検索する。フォーマットは、フラット・ファイルでもHTMLでも可能だ。
つまり、サーバー上でアップデートされたファイルは、その瞬間に検索の対象となるため、分刻みで変わるニュース・サイトやポータルの情報検索に最適なのだ。しかも、これまでの検索エンジンが検索できなかった「ダイナミック・コンテンツ」も検索の対象となる。また、InfraSearch.comのもう1つの強みは、コンテンツ提供者が反応をコントロールできること。これまでなら検索者が何かを検索した際に見る文章は、最初に検索エンジンに登録したままの文章が毎回使われていたが、これもサイトをアップデートするように手軽にアップデートできる。例えばEコマースの会社なら、会社の説明だけではなく、その時の目玉商品なども載せて、宣伝的に使えるのだ。
現在、InfraSearchソフトを走らせているサーバーがないので、現在公開されているプロトタイプでは「Gnutella」のように関連した言葉でないとヒットしない。が、このコンテンツ提供者主導型の検索エンジンにはマーク・アンダーセンも協力を表明しており、将来は明るい。
Yahoo以下の検索エンジン・サービスは、Napster/Gnutellaの不正ファイル交換問題など対岸の火事と思っていただろう。しかし、今Napster/Gnutellaの火の粉は四方八方に飛び散り、インターネット・サービスを変えようとしている。
(Yoichi Yamashita/N.Y.)
InfraSearch.com
http://www.infrasearch.com/
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