NEC、高性能低消費電力の新モバイルプロセッサ開発

  [2000/02/07]

NECは、動画や音楽の再生、音声による文章入力、自動通訳などの負荷の高いアプリケーションを快適に動作させつつ、低い消費電力により長時間モバイル環境で利用できる新しいモバイルプロセッサ「MP98」を開発した。

 

このMP98は、1,000MIPSの処理能力を従来の1/5以下の1W(1.3V - 125MHz動作)という低消費電力で実現する。また、負荷が小さい時は50mW、アイドリング時は0.5mWと極端に消費電力が小さくなるように設計されている。同社のハンドヘルドPCなどに搭載されている最新RISCプロセッサの「VR4122」180MHz版は223MIPS(推定値)、電源電圧は内部1.8V、消費電力は270mWとなっており、これに比べても大きく能力がUPされており、平均的な利用状況における実効消費電力も大幅に控えられている。

仕組みだが、1チップの中に4つのプロセッサコアを搭載しており、125MHzという低い動作周波数にも関わらず負荷を分散処理することで高い能力を手に入れた。自動並列化コンパイラも開発し、C言語で書かれた一般的なソフトウェアを並列処理が可能な形にコンパイルできる。また、同時に複数の命令を実行するマルチスレッドに対応しているが、プログラム上で分岐がある場合は、実効の可否が決定する前にスレッドを実行する投機的実効機構を搭載している。

同社は、次世代のモバイルプロセッサに求められる性能として、マルチメディア処理が可能で、現在のバッテリー性能で数十時間のロングライフを達成することをターゲットと捕らえ、この製品を開発したという。現在OSとしては独自開発のミニカーネルを搭載しているが、今後WindowsCEをはじめとした社外のOSの移植を行っていくとの方針。2003年にはこのプロセッサを搭載した商品を登場させる計画だ。

NEC
http://www.nec.co.jp/

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