毎年大幅な進化を続けるスマートフォン。今はもう何を買っても基本的な性能は満たしており、その上で他社にはない尖った性能を搭載して差別化を図っているのが現状だ。

しかし、そういったハイエンドなモデルはとにかく高い。5万円は当たり前、ときには10万円を超えてくることもある。そうではなく、できるだけ安く、しかし基本的な機能は妥協なくすべて入ったスマートフォンはないものか……。

そんなふうに考えている方におすすめしたいのが「AQUOS sense lite」である。シャープから昨年末に登場したSIMフリースマートフォンで、お値段は一括でも29,800円(税抜)と非常にお買い得だ。本体が安くても月額料金が高ければあまり意味がないが、AQUOS sense liteはSIMフリーなのでMVNOを利用し月額料金を安く抑えられるのも魅力である。

それでいてAQUOS sense liteは性能面でも妥協がない。最先端の尖った機能はない代わりに、日常生活で想定される機能は全部入りとなっているのだ。

  • 「AQUOS sense lite」

■全部入りの「AQUOS sense lite」

まずはデザイン。見た目は非常にシンプルで、手に馴染みやすい形状である。このデザインで不満を抱く人はそうはいないだろう。ザ・スマートフォンというべき定番のフォルムである。注目はMVNO限定色のピンク。深みがあって大人でも違和感なく持てる。

尖った機能はないと書いたが、AQUOS sense liteのディスプレイはかなり美しい。テレビで培った「リッチカラーテクノロジーモバイル」技術が搭載された約5.0インチのフルHD IGZOディスプレイは、高級機に負けない高精細さと発色の良さが特徴だ。デザインの良さとディスプレイの美しさのおかげで、3万円弱で買える安価なスマホとは思えない高級感が漂っている。

  • IGZOディスプレイは想像以上に美しい

その他の機能については、まさに“全部入り”である。指紋センサー、おサイフケータイ、簡易留守録、緊急警報(緊急地震速報、Jアラートなど)、防水防塵、おまけに日常生活レベルの耐衝撃性能まで備えている。本体が防水でも手が濡れていると水滴でタッチパネルが誤作動するのでは……と思いきや、IGZOディスプレイはノイズが少なく、濡れた手でも誤作動がしにくいという抜かりのなさ。さすがに温泉や海水につけるのはNGだが、お風呂やキッチンでの使用は問題ない。

  • 指紋センサーを搭載

格安スマホで不安なのはCPUだが、こちらもRAM 3GBにSnapdragon430 オクタコア 1.4GHz(クアッド)+1.1GHz(クアッド)とそれなりの性能。重いゲームは厳しいかもしれないが、一般的な使用ではまずストレスなく使えるはず。

バッテリーの持ちも平均以上で、まず問題になることはないはず。ここは省エネに定評のあるIGZOディスプレイならではか。AQUOS sense liteで足りない場合は他のスマートフォンでも厳しいので、素直にモバイルバッテリーを持ち歩くしかないだろう。

多くの人が気にするカメラについても悪くない。メインカメラは約1,310万画素、インカメラは約500万画素。画素数こそ平凡な数字だが、この価格帯のスマートフォンとしては十分に美しい写りだ。暗所での自撮り派向けに、インカメラで画面全部がフラッシュになる機能も備えている。

  • AQUOS sense liteで撮影

AQUOS sense liteはこの価格帯の決定版ともいえるスマートフォンだろう。「他になにか必要ですか?」と言われたらちょっと考え込んでしまうくらいに、すべてがちょうどよく整っている一台である。

AQUOS sense liteを手に入れたいなら、おすすめしたいMVNOがエキサイトモバイル。冒頭でもちらりと触れたが、エキサイトモバイルが取り扱っているのはMVNO限定色となるピンクだ。ポータルサイトやウェブメール、エキサイト翻訳などでおなじみのエキサイトが展開するMVNOサービスである。