東芝ライフスタイルが9月1日に発売した「VC-NX1」は、キャニスタータイプでありながらコードレスという新世代クリーナーだ。今回、VC-NX1を1週間試用することができたので、その使用感と感想をお届けしたい。

東芝ライフスタイルのキャニスター型コードレスクリーナー「VC-NX1」

クリーナーは大きく分けて、キャニスタータイプとスティックタイプがある。キャニスタータイプとは、本体からホースが出て延長管・ヘッドと接続しており、本体に車輪がついていて床を移動しながら掃除する昔ながらのタイプだ。スティックタイプとは、縦型とも呼ばれ、ホースがなく本体とヘッドが接続しているスタイルだ。スティックタイプのうち、特に充電式のコードレスタイプ(以後コードレス・スティック)が、ここ数年人気となっている。

キャニスターの良さ、コードレスの良さ

コードレス・スティック人気の理由のひとつが、思い立ったらすぐに掃除ができる手軽さだ。しかし一般的に、「連続運転時間」「ごみを吸い込むパワー」は、コード式のキャニスタータイプと比較すると課題が残る。また、モーターや充電池といった重量のあるパーツが手元付近にあるので、長時間掃除をしていると、手首に負担がかかるといった声もある。

一方、キャニスタータイプは、「さっと掃除ができない」「コードがわずらわしい」といった課題がある。これらの課題に対し、東芝ライフスタイルが出した答えが「コードレスキャニスター」という新世代クリーナーだ。

充電スタンドに立てて使う。フル充電までの時間は約5時間。ゴールド系の本体が上品

VC-NX1を実際に使ってみた

VC-NX1で掃除を開始する時は、ホースをフックから外し引っ張るだけ。持ち上げなくても本体が倒れてそのまま転がってついてくる。円筒形の本体と大きな車輪を組み合わせたデザインで、倒れてもそのままひっくり返ることなく本体が反転し掃除をすることができるのだ。こういうちょっとしたところが、利便性につながっていると感じた。

ころんと転がるのがかわいい

スイスイ進む、センサーで確認

実際使ってまず感じるのは「軽さ」だ。自走式ヘッドでスイスイ進むのに加え、モーターや充電池など重量のあるパーツは床を移動する本体に搭載されているので、手元にかかる重さはとても軽い。特に力を入れることなく、スイスイとヘッドが進む。一方で、ちょっと不安も残る。それは、「こんなに軽くてスイスイ進むと、ゴミの取り残しがあるのではないか」という不安だ。そこで、スイッチ部分にある「ゴミ残しまセンサー」をよく見て、ゴミの取り残しがないかを確認するようにした。このセンサーがあることで、「ゴミをしっかりとれた!」と、なんだか達成感がある。

ゴミがあると点灯し、なくなると消灯する「ゴミ残しまセンサー」
※こちらの画像は貴社HPより拝借いたしました。

自走式ヘッドでスイスイ進むからこそ、ゴミセンサーは便利!

畳、フローリング、カーペットなどさまざまな床面で試したが、どの床面でもスイスイと進み、ゴミもよくとれる。特に、操作が軽いことで余計な力を入れないで掃除するため、床面の傷付き防止にもなるだろう。また、ゴミ残しまセンサーで確認しながらヘッドを動かすことで、目地に入り込んだ細かいゴミも掃除することができた。

ゴミの大きさでは、子どもが食べこぼしたポップコーンの欠片のような比較的大きなゴミも、小麦粉や重曹のような粉ゴミもガツガツ吸い込み、すっかりキレイに。

床に重曹をまいて吸い取りの様子を確認した。しっかり壁際までゴミがとれていることが分かる。新開発、最大毎分約12万回転の「ハイスピードDCモーター」は、とってもパワフル!