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信頼されるエンジニアの法則 – 資格によりプロフェッショナルを育てる5つの指標

2017年7月に有効求人倍率が1.52倍と過去最高を記録するなど、近年、求人状況はまさに「売り手市場」となっている。企業の側から見ると、特にIT人材の不足が深刻度を増しており、2016年には17.1万人の不足が報告され、2030年には78.9万人の不足が予測されている(※1)。人手不足だが、適切な人材が確保できない、これはIT業界共通の課題ではないだろうか。

最近ではこうした悩みを解決するため、企業は採用の条件として、よりソフトスキル(交渉力など、対人的な技能)に重きをおき、業務スキルやITスキルは入社後に、社内での研修で補うケースが多く見られる。そこで有用性を増しているのが、IT分野における認定資格だ。本稿では、ITの認定資格を社員に取得させるメリットについて「新人研修」を例にとって紹介する。来年度の人材育成計画を画策する企業担当者の方は、参考にしてほしい。

(※1) IT人材の最新動向と将来推計に関する調査報告書:経済産業省 平成28年6月公表

デジタルネイティブ世代にITを教える

IT業務における実務能力基準の認定活動などを行っているCompTIAの調査(※2)によると、求人を困難にしている要因として、以下が挙げられる。

  1. 新興テクノロジーの専門的なスキルを持つ人材を確保する必要があること
  2. 他の技術系企業との人材確保競争
  3. ソフトスキルを持つ人材を確保しなければならないこと
  4. 希望給与額の上昇
  5. 人材の都市部への流出


(※2)IT Industry Outlook 2017(IT業界の展望):CompTIA米国本部調査2016年12月実施

企業の育成担当者からは、最近の新入社員はITが苦手だという声があがっている。これはデジタルネイティブ世代といわれる近年の新入社員が、スマートフォンの扱いは得意でも、「PCで仕事をする」といった環境には不慣れであることが原因だ。しかし、ビジネスでは、正しく効率的であるためにはもちろん、企業の情報を安全に守るためITを活用する必要がある。そこでCompTIAが全ての職種における新人研修におすすめしている認定資格がCompTIA IT Fundamentalsだ。

CompTIA IT Fundamentalsは、IT利用の基本を学ぶ認定資格である。PCやスマートフォン、タブレットなどのデバイスと機能の扱いや、ネットワークやセキュリティ、ITのリテラシーなどといったスキルを評価する。資格取得にあたり、身の回りのITを「分かって使える」ようになるためのスキル育成を実現するのだ。

CompTIA IT Fundamentals

PCやスマートフォン、タブレットなどのデバイスと機器の扱いや、互換性についての知識、ネットワーク、セキュリティ、基本的なITリテラシーに関するスキルを評価する認定資格。身の回りのITを「分かって使える」スキルを育成する。 IT利用の基本を学べる認定資格のため、IT職種に限らず、総務部門や経理部門、営業などITを利用して業務を実施されるすべての方、そして新入社員や入社前の方にもおすすめだ。

CompTIA. IT Fundamentalsの主な出題範囲

社員教育の指標となるIT資格

現在、CompTIA IT Fundamentalsは、日本国内外の多くの企業で活用されている。たとえばソフトバンク コマース&サービスでは、「新入社員がICTのプロフェッショナルとなる第一歩」としてCompTIA IT Fundamentalsを新人研修で採用している。この研修により新入社員のIT知識が向上できただけではなく、自分で勉強方法を考え実行し、得た知識を同期と共有することで「全員合格」という目標に向けたモチベーションの増加が見られたという。新入社員からは「入社1ヶ月目でCompTIAを受験し合格することで、IT業界の一員という自覚と自信を持つことができました。お客様からの電話での問い合わせや、選定お見積りの際にIT専門用語を用いる場面が多く、CompTIAの資格取得の際に学んだ基礎知識がとても役に立っていると日々感じています」といった声があがっている。

CompTIAはCompTIA IT Fundamentals取得後のキャリアパスとして、エンジニアに、CompTIA A+、CompTIA Network+といったITファンダメンタルのスキルと、昨今のIT環境では欠かせないクラウドのスキルを育成するCompTIA Cloud Essentialsをおすすめしている。それぞれの認定資格については、以下をご確認いただきたい。

CompTIAA+

PC、タブレット、モバイルや、Windows、iOS、Androidといったマルチクライアント、マルチOSにおけるクライアント環境で、ネットワーク、セキュリティも含めた設定、構築、運用を行うスキルを評価する「ポストPC時代」の人材育成に最適な認定資格。すべてのITの第一歩が網羅された認定資格のため、これからエンジニア職や技術営業職に就く方におすすめだ。

CompTIA Network+

「ネットワーク技術」に携わる実務において、共通して必ず求められるネットワークの構築や運用に関するスキルをはじめ、ネットワークにおけるあらゆるケースでのトラブルシューティングスキルを評価する認定資格。エンジニア職にはもはや必須の、ベンダーに依存しない、基盤となるネットワーク業務のスキルを認定する。エンジニアや技術営業職者に、CompTIAA+とNetwork+の組み合わせでの取得をおすすめしたい。

CompTIA Cloud Essentials

ビジネス面または技術的側面から見たクラウドの意義や、クラウドの導入によるメリット/デメリットを判断し検討できる能力といった、クラウドのビジネスモデルについての体系的な理解を証明する認定資格。受託開発からマインドチェンジを図るSierのエンジニア職や、ITソリューションの営業職に推奨される。特に新入社員の取得は、今後のスタンダードとなるクラウドに対応するためにもおすすめ。

認定資格を通して得たスキルや知識は、その後の業務に大きな影響を与える。CompTIAがIDCと共同で実施した調査(※3)では、下記のような効果が企業にもたらされると報告している。

1.資格を持つ社員には自信がある

自分の能力に自信のある IT プロフェッショナルは、前向きな考え方をするほか、問題や課題をあらかじめ予見し、パフォーマンスに影響する前にその解決を図る傾向にある。ITプロフェッショナルはふさわしいスキルを身につけることで、与えられた職務を遂行できるという自信がつく。CompTIA Security+の資格を持つプロフェッショナルは、職務の円滑な遂行に必要な知識やスキルを身につけていると自覚する可能性が高い。この自信は資格を持つセキュリティのプロフェッショナルにとって次のことに役立つ。

  • 適切なリスク評価
  • セキュリティ計画の策定と実施
  • ポリシーの脆弱性の是正

資格取得のための準備や取得活動は、テクノロジーに対する慣れや自分の能力に対する自信の伸びに大きく寄与するとされる。

2.資格を持つ社員は知識が豊富

ベテランのITマネジャーやCIOは、資格に裏付けられた知識をもとに、自社のITスタッフが正しい判断や基本的業務の正確な遂行に必要な知識を身につけていることを確認する。CompTIA 認定資格を持つ人と持たない人との間では、専門知識量に歴然とした差がつくことがあるとしている。

3.資格を持つ社員は職務の習熟が早い

IT部門のリーダーは新たな社員の採用にあたってさまざまな課題に直面する。なかでも一番の関心事は、新入社員が職務を習熟するまでにどのくらいの期間を要するか、という点だ。CompTIA認定資格を持つプロフェッショナルは資格を持たない人に勝る認識力によって、職場環境の理解が早く、問題やチャンスを的確に見抜いて伝えられることなどから、より短期間で付加価値をもたらす。

4.資格を持つ社員は信頼できる

CompTIA認定資格を持つITスタッフは一般的に、CompTIA認定資格を持たないスタッフに比べ、さまざまな業務において信頼度が高い。ITサポートとITセキュリティに関連するさまざまな業務上の役割や、客観的に測定可能な一連の具体的タスクをみると、資格を持つ社員はより確実に一貫してタスクを遂行できる。

5.資格を持つ社員は質の高い仕事をする

CompTIA認定資格の取得のための準備や実際に取得するまでのプロセスは、重要なITサポート業務やITセキュリティ業務におけるITスタッフのパフォーマンスの向上につながる。ただし、継続した十分なトレーニングがなければ重要業務のパフォーマンスは低下し続けてしまう。調査対象となったITサポート業務とITセキュリティ業務では、継続したトレーニングがない場合、パフォーマンスは4年間で25%低下。一方、継続したトレーニングと認定があればITスタッフは質の高いパフォーマンスを維持する。

(※3)CompTIA後援IDCホワイトペーパー「ITサポートとセキュリティのパフォーマンス:CompTIA認定資格が組織のパフォーマンスにもたらす効果」IDC#252603、2014年12月

認定資格を取得することで、生産性が向上するのはもちろんのこと、離職率が低下するという調査データも出ている。調査における詳細な情報については、CompTIA日本支局が問い合わせを受け付けているので、そちらも参考にしてほしい。

CompTIA

1982年、IT業界の要請から発足したワールドワイドで活動をする非営利のIT業界団体。米国シカゴ本部を中心に世界に10の拠点を持ち、2001年に日本支局が設立された。

ITに携わる企業や個人の利益を高めるため、「Educate=教育」、CompTIA認定資格での「Certify=認定」、IT業界の声を反映しIT政策に反映するための「Advocate=政策支援活動」、IT業界への「Philanthropy=社会貢献」の4つを柱として活動している。CompTIA認定資格は、ワールドワイドで200万人以上に取得され、16業務分野において提供している。(2017年9月現在)

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