使いやすさにこだわったモバイルノート

「LuvBook J」シリーズは「本当に使いやすいモバイルノート」を目指して開発された、フルHDノングレアの13.3型液晶を搭載するモバイルノートPCだ。13.3型というサイズは、スタンダードな据え置きノートPCよりもひと回りコンパクトで、それでいながら作業効率を確保できる絶妙なサイズ感。解像度もフルHDなので、高解像度の動画もフル解像度で楽しめる。今回、紹介するエントリーモデル「LB-J520B2」はCPUにCore i5-5200Uプロセッサーを搭載、価格も手ごろな77,800円。「LuvBook J」シリーズ は他にも搭載するCPUやメモリストレージ別に幅広いラインナップがあり、最上位モデル「LB-J771S-S5」はCPUにCore i7-5500Uプロセッサー、ストレージにSSDを搭載しながらも109,800円からという、高いコストパフォーマンスも魅力だ。

今回おすすめする「LB-J520B2」は、ストレージに500GBのHDDを搭載したベーシックモデルだ。ベーシックと言っても、CPUに高速処理性能デュアルコアのCore i5-5200Uを備え、メモリも8GBと余裕がある。

ストレージは、SSD全盛の現在、速度的にかなわないHDDは搭載しているぶんやや見劣りするが、速度が遅いといっても実用上、ほとんど影響はないので安心していい。むしろSSDより容量が大きいぶん、ファイルを大量に保存できるので、プライベートなデータも仕事のデータも一台で管理するにはもってこいだ。トータルでのコストパフォーマンスの高さでは、マウスコンピューターの製品の中でも群を抜いて高い一台だと言える。

外観は直線を活かしたシンプルなデザインを採用しており、やや無骨な感じもあるが、リビングなどプライベートな空間でも、オフィスなどでも浮き上がらない、落ち着いた佇まいを見せる。デザイン性を前面に押し出した製品の場合、インテリアによっては似合わないこともあるが、「LB-J520B2」ならその心配はないだろう。

13.3型モバイルノートPC「LuvBook J」シリーズのスタンダードモデルにあたり、500GBのHDDを搭載した「LB-J520B2」

直線で構成されるシンプルなトップカバー。左隅に白く「mouse」のブランドロゴが配置されているのは全モデル共通だ

軽めのゲームなら十分こなせるパフォーマンス

それでは実際に「LB-J520B2」のパフォーマンスを計測してみよう。パフォーマンスを数値化するために、Windowsの快適さを評価するプログラム「Windowsエクスペリエンス インデックス」を行った。

「Windowsエクスペリエンス インデックス」の実行結果は、基準となる「一番低いサブスコア」が「グラフィックス」の「4.8」で、通常作業には十分なレベルだ。その他は「プロセッサー」と「メモリ」がともに「7.3」、「プライマリハードディスク」が「5.9」だった。「プライマリハードディスク」の値がやや寂しいものの、数値的に見て、ビジネス用途であれば快適に動作するレベルだ。

Windowsエクスペリエンス インデックスの結果

CPUに内蔵されたIntel HDグラフィック 5500は動画再生などには十分ながら、最新の3Dゲームにはやや力不足か。ただ、軽めのゲームなら、ちょっと表示設定を落とすだけで現実的な速度で遊べるだろう。

今回はモバイルノートらしく屋外に持ち出して、Officeアプリで作業したり、MMORPGといった軽めのブラウザゲームやHD画質での動画再生といった、日頃筆者がメインPCで行っているタスクをそのままこなしてみたが、いずれもストレスなく利用することができた。画面解像度の広さもあって、インターネットブラウザを開きながらOfficeアプリで文章を作成するといった、複数のウィンドウを並べて作業するのも快適で、詳しくは後述するが、打鍵しやすいキーボードも好感触だ。モバイルノートながら日頃のデスクトップPCの環境に近いかたちで作業できるというのはストレスが少ない。

複数のウィンドウでの作業もストレスなくできた

こだわりが随所に見られるインタフェース

キーボードはキーストロークが1.8mmと、やや深めに設定されており、デスクトップ用キーボードに近い打鍵感を実現している。キー同士の間隔を表すキーピッチも18mmと十分に確保されており、打ちやすさは13型級のノートPCとしては高いレベルにある。キーボード手前に配置されているタッチパッドは、最近流行りのボタン一体型ではなく、パッド面と物理ボタンが個別に区切られている、ボタン分離型だが、それだけに視認性もよく、誤操作も起きにくい。タッチの感度も良好だ。操作性においては総じて高いレベルが確保されている。

テンキーレスの87キーを採用。限られたサイズの中で可能な限り打鍵しやすいサイズとなっており、文字入力の機会が多い人も効率的に作業できる

各種インタフェースの配置も工夫されており、本体の左側面にはUSB 3.0、HDMI、マイク端子、ヘッドフォン端子、D-Subが、右側面にはUSB 2.0×2、マルチカードリーダー、LANポート、電源コネクターがそれぞれ用意されている。マウス操作などに使うことが多い右側にUSB 2.0を多めに配置している点や、映像や音声出力を左側に集中させている点などは、実際にさまざまな周辺機器を接続する際に使いやすい配置となっており、よく工夫されていると感心する。

外部映像出力としてはVGA(D-Sub)もHDMIも用意されているので、古いディスプレイやプロジェクターから最新の液晶テレビなど、幅広い機器に映像を出力できる。プレゼンテーションの際にも安心だ。

右側は抜き差しが多いカードリーダーや、USBメモリなどを差しやすいようUSB 2.0ポート×2が、左側は一度刺したらなかなか抜き差ししない映像/音声系ポートや、ストレージなどをつなぐUSB 3.0が配置されている

BTOでのカスタマイズについては、メモリの増設に加えて、HDDの大容量化またはSSDの増設が可能。よりパフォーマンスを求める方はi7搭載モデルを選択することもできる。それだけベースモデルの完成度が高いと言っていいだろう。

「LB-J520B2」は、現代のモバイルノートPCに必要とされる機能を過不足なくカバーしていながら、やや重い処理の作業もこなせる性能を備えた、高コストパフォーマンスなモデルだ。ビジネスシーンにおいて、外出先などでOfficeファイルを使う場合や、移動中やホテル、もちろん自宅といったプライベートな空間で、ゲームや動画を楽しむ場合でも、どちらも快適に利用できる。

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
型番 LB-J520B2
ディスプレイ 13.3型 フルHDノングレア(1,920×1,080/LEDバックライト)
CPU Intel Core i5-5200プロセッサー
メモリ 8GB(最大16GB)
HDD/SSD HDD 500GB SerialATA II(5400rpm)
チップセット -
光学ドライブ -
グラフィックス Intel HDグラフィックス 5500
OS Windows 10 Home 64ビット
LAN IEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LAN、ギガビット(10/100/1000)LAN×1
Bluetooth Bluetooth V4.2+LE 準拠モジュール(M.2)
インタフェース USB 3.0×1、USB 2.0×2、D-sub×1、HDMI×1、イーサネット×1、ヘッドフォン出力×1、マイク入力×1、マルチカードリーダー×1
サイズ W326×D231×H25.3mm(折り畳み時/突起部含む)
重量 約1.5kg
バッテリー駆動時間 約5.6時間
価格 77,800円

マウスコンピューター/LB-J520B2