この結果を、大型バイクの代名詞でもあるハーレーダビッドソンジャパンのマーケティング&コミュニケーションズ アドバータイジング&プロモーションマネージャーである大堀みほさんにご覧いただいた。

ハーレーダビッドソンジャパンのマーケティング&コミュニケーションズ アドバータイジング&プロモーションマネージャーである大堀みほさん

バイクの競合はインターネット鑑賞?

――自分時間アンケートの結果を見て、どのように思われましたか。

大堀さん:30代男性の平日はとにかく仕事に忙しいというのが浮き彫りになっていますね。加えて結婚していれば家庭での役割も増え、なかなか「一人時間」を持つのは難しいようですね。

――一方で休日はやはり自由に使える時間が増えています。

大堀さん:未婚者だと5時間以上、既婚者だと3時間ほど、まとまった時間がとれているようですね。この貴重な時間をどんなことに使うかは、大げさに言えば人生を充実させる大事な選択だと思います。

――その休日の時間の使い道として「バイク」と答えた人が一定数いました。

大堀さん:もっと多かったら嬉しいですが(笑)、今は20~30年前と比べて多種多様な娯楽がありますからね。そういう点では昔はバイクの競合は車だったかもしれませんが、今はインターネット鑑賞なのかもしれません。

――「やりたいと思っていたのにチャレンジできていなかったこと」にバイクを選択する人が多いことについてはどう思われますか。

大堀さん:30~40代は仕事にも慣れ、プライベートも上手くコントロールすることで、少しずつ「自分時間」が作れているころと思いますから、ぜひチャレンジしてもらいたいですね。また、バイクは、こういった憧れの対象であり続けたいですね。

やはりバイクは"男の憧れ"である

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"バイク離れ"と言われながらも、バイクは依然として一定の人気を保っていた。また、これから始めたいと考えている人が多いこともわかった。

先ほど、「バイクは単なる移動手段ではないのでは」という仮説を立てたが、実際のところ、バイクは世の男性にとってどんな存在なのだろうか。こちらに関しても30代男性416人を対象にアンケート調査を行ってみた。

バイクに対するイメージは?

まずは、バイクに関するイメージを自動二輪免許を持っていない人に聞いてみた。

アンケート調査を行った結果、「危険」というイメージがある(まぁ、これは仕方ないだろう)一方で、「かっこいい」「爽快感がある」と憧れのような気持ちを持っている人が30%以上いることがわかった。その他、「男らしい」「楽しそう」など、ポジティブな回答も上位にきている。

ただし、バイクに乗るためには当たり前だが免許が必要だ。車の免許は特に地方の場合、必要に迫られて取得する人も多いだろうが、バイクの免許は取得しなくても日常生活に支障はない。そんな中でバイクの免許を取りたいということは、バイクに強い興味を抱いているということにほかならない。

バイク免許を取りたいのに取らないワケ

こちらもアンケート調査を行った結果、「取得したい」と答えた人は全体の4割となった。また、「取得したくない」と答えた人の多くが、その理由として「時間がない」「金銭的余裕がない」などを挙げており、「そもそもバイクに興味がない」人だけではないことがわかった。

バイクの免許には小型、普通、大型など複数あるが、人気はやはり「普通自動二輪」と「大型自動二輪」。その理由としては、「大型バイクにあこがれていたから」や「大型バイクはかっこいいから」といった回答が多く、大型バイクが"憧れ"の対象であることが見て取れる結果となった。