こんにちは、マイナビニュースの「ライフスタイル」でオウム(鳥)4コマを描いている、ろう飼い主と申します。

普段愛用している液晶ペンタブレット(液タブ)は「Cintiq 13 HD」。ペンはグリップペン。よく使用しているソフトウェアはAdobe Illustrator(イラストの線を綺麗にしたり、文字を配置したり)、Photoshop(印刷物用の色調整や加工がメイン)、CLIP STUDIO PAINT(マンガやイラスト制作に)、Gimp(馴染のフリーソフト、4コマの着色に)です。

タイハクオウムの「ろう」君と、今回試した液晶ペンタブレット「Wacom MobileStudio Pro 13」。"モバイル"のメリットが存分に発揮され、普段は制作機材を置かない「オウム部屋」への持ち込みが実現しました

1つのソフトにまとめられる内容も多いのですが、それぞれの役割に合わせて作業画面のツールを固定させていた方が楽なので、複数のソフトにそれぞれ役割を設定して、使い分けています。いやぁ、液タブって良いですね。手元を見ながら絵を描けるのは本当にありがたいです。Cintiq 13 HDを導入以降、作業がグッと楽になりました。

「移動が面倒」を克服できるか?

もうこれだけで十分満足しているのですが、あえて。あえて一つ難をあげるとするならば、「移動やセットが面倒」。これです。

移動先でCintiq 13 HDを使用するためにはCintiq 13 HD(+専用ペン)の他、PC、アダプタ、コンセントの差込口が2つ(本体とPCの電源用。PCの充電が残っていれば本体用の1つだけ)必要になり、この中から何かひとつでも欠けたら作業ができなくなります。

せっかく重たいPCと液タブを持って行ったのに、アダプタを忘れて作業が出来ないなんて悲しいじゃありませんか。液タブがスタンドアロンで使えればこんなことも無くなるのに……。

そんなことを思っていたら、ワコムからモバイル型、スタンドアロンで使用できるモバイル型液晶タブレット「Wacom MobileStudio Pro」シリーズが発売されていました。そんなの、気になるに決まってるじゃありませんか……!

しかし、気にはなるけどお試しで購入するのは金額的に厳しい……。そんなことを思いつつ過ごしていたところ、この度ありがたいことに、13.3型モデル「Wacom MobileStudio Pro 13」(以下、MobileStudio Pro 13)を、短期間ではありますが試用できる機会に恵まれました。これで気になるけど手を出すべきか判断出来ない日々から脱却できます。

これから2回にわたり、MobileStudio Pro 13を使ってみた感想を紹介していきます。レビュー第1回目となる今回は、MobileStudio Pro 13の"モバイル性能"がテーマです。待望のモバイル液タブ、その実用感やいかに……!?