この6月に販売開始された、360度全天球カメラ「Galaxy Gear 360」。2つのレンズを搭載し、360度全方位を撮影できる。さらに、同じく360度で最大4,096×2,048という4K高解像動画も撮影可能だ。Galaxyの対応スマートフォンのほか、iOS 10.0以降のiPhoneにも対応している。その機能や特徴を、実際の作例と共に紹介していこう。

このカワイイやつが360度全天球カメラ「Galaxy Gear 360」

360度の全方位写真が映す世界

全天球とは、カメラの周囲360度、すなわち前後も上下もすべてが写るということ。「Galaxy Gear 360」では、約840万画素のセンサーに加えてF値2.2という明るいレンズを前後に2つ搭載しており、それぞれで180度以上の画角で撮影。2枚を合わせることで360度全方位の撮影を実現しているのだ。

全天球カメラを使ったことがなければ、360度といってもピンとこないかもしれないので、まずは実際にどんな写真が撮れるのかをご覧いただこう。

記事に貼り付けるとこのように見えるのだが

……なんだかグニャっと曲がっている横長の写真で、しかも撮影者が左右に見切れてしまっているが、これは全天球カメラで撮った写真を記事に無理やり貼り付けたためにこうなったのだ。

これはこれで面白い写真なのだけど、360度カメラで撮った写真を100%楽しむためには、それに対応したデバイスやウェブサービスを使う必要がある。

Gear 360アプリをインストールしたスマートフォンはもちろん、FacebookやYouTube、LINEといった、360度コンテンツの再生をサポートしたSNSへの共有にも対応しているので、撮った写真をすぐに友だちに見てもらうことができる。

では、対応デバイスやアプリを使うと、どんなふうに見えるのか。今回はスクリーンショットを撮ることで、Gear 360アプリによる見え方を擬似的に再現した。

たとえば先ほどの写真であれば……。

これだけ見ると魚眼っぽい写真だが

こんなふうに見える。これだけだと単なる丸い魚眼写真だが、スマホの画面を指でぐりぐり動かすと、なんと画面が動いて360度どこでも見ることができるのだ。

画面を動かして反対側を見てみる

上から地面を見下ろすように

下から空を見上げるように

この体験、初めてだとちょっと驚くと思う。

楽しみ方は、これだけではない。Gear 360には他にも「ラウンド」「ストレッチ」といった表示方式が用意されている。

「ラウンド」は、中心から放射円状に広がる表示形式。360度カメラならではといえる

「ストレッチ」は、中心以外の部分が引き伸ばされたように見える表示形式。スマートフォンでスワイプすれば、中心位置を変えることも可能

いずれも画面をさわって動かせるのは同じ。表示方法を切り替えながら楽しもう!