【特別企画】

富士通クラウドテクノロジーズ - ニフティクラウド&IoTのブースが盛況

 

5月10日~12日にかけて、東京ビッグサイトで日本最大級のIT専門展「2017 Japan IT Week 春」が開催された。本記事では、「第8回 クラウド コンピューティング EXPO 春」と「第6回 IoT/M2M展 春」の両展に出展していた富士通クラウドテクノロジーズのブースレポートを紹介する。

ニフティから富士通クラウドテクノロジーズへ

富士通クラウドテクノロジーズという社名について、まだあまり馴染みがない方も多いかもしれないが、そのサービスである「ニフティクラウド」や「ニフティ IoTデザインセンター」という名前はご存じの方も多いはずだ。これらはもともとニフティが提供していたものだが、同社は2017年4月1日にエンタープライズ事業会社とコンシューマ事業会社に分社。そのエンタープライズ事業会社として社名変更したのが、富士通クラウドテクノロジーズというわけである。

従来のイベントでもニフティの関連ブースには多くの人が集まっていたが、分社後初のイベント展示ということもあり、普段にも増して参加者からの関心が高かったように感じられた。

より柔軟な移動や管理を実現する「ニフティクラウド インターコネクト」構想

まず、ニフティクラウドを中心とした「第8回 クラウド コンピューティング EXPO 春」のブース展示を見ていきたい。こちらのブースでまず目についたのは、同社が開催初日の5月10日に発表した「ニフティクラウド インターコネクト」構想だ。

現在、パブリッククラウドサービス「ニフティクラウド」の「リージョン」は東日本の「east-1/east-2/east-3」、西日本の「west-1」、そして北米の「us-east-1」があり、さらに各リージョン内で物理的に異なるサーバ環境「ゾーン」に分けられている。

今回発表されたニフティクラウド インターコネクト構想は、これらの異なるリージョンを同一ネットワークで利用できるようにするというもの。この構想が実現すれば、稼働中のサーバを別のリージョンへ移動させたり、異なるリージョンを同一のセキュリティポリシーで管理したりすることが可能になる。

この構想における第1弾として展示されていたのが、複数のロケーションにまたがったシステム構成を容易に実現できる「ゾーンコネクト」だ。まずは「east-1」リージョン内のゾーンをつなぐL2接続サービスから展開を予定しているという。

終始多くの参加者で賑わっていた富士通クラウドテクノロジーズのブース

パネルには「富士通クラウドテクノロジーズ誕生」の文字も

CDNやバックアップなどパートナー企業のサービスも充実

また、ニフティクラウドの利便性向上につながるパートナー企業のサービスも展示されていた。Jストリームが独自に構築した「CDN(J-Stream CDNext)」は、大量のコンテンツ配信に適したCDN(Content Delivery Network)だ。分かりやすい管理コンソールから高度かつ柔軟な配信制御が行えるほか、国産CDNならではの充実したサポート、最新技術トレンドへの迅速な対応などが特徴となっている。

アクロニス・ジャパンが提供する「クラウド型バックアップサービス(Acronis Backup Cloud for ニフティクラウド)」は、ニフティクラウドで利用中のサーバやオンプレミス環境にある物理/仮想サーバ、さらにはクライアントPCに至るまで、あらゆるシステムを丸ごとバックアップ・復元できるサービスだ。ワールドワイドで数多くの実績を持つ信頼性の高いイメージバックアップテクノロジに加え、用途に応じてバックアップの台数や容量などが変えられる柔軟性、多彩なバックアップ形式への対応などが魅力といえる。

ニフティクラウドの多彩なサービスを展示

VMwareとの高い親和性を活かしたサービス展示も

ニーズが高いVMware関連の機能も数多く展示

さらに、ブース内にはVMware関連の機能も数多く展示されていた。たとえばバックアップ・リストアにおいては、「VMware vSphere」で構築したオンプレミス環境の仮想サーバをニフティクラウドへ移行する際、マウス操作で簡単にレプリケーションが行える。

また、ニフティクラウド上では「Horizon DaaS」ベースの仮想デスクトップを利用することが可能。こちらは「VMware NSX」のマイクロセグメンテーションと「Trend Micro Deep Security」のマルウエア自動検知を組み合わせ、万が一のマルウエア感染時に自動隔離する機能も標準で実装されている。

IaaSの利用にあたり、VMwareとの親和性の高さも強調されていた。オンプレミス環境の既存サーバから大容量データやVMイメージを高速かつセキュアに移行できるほか、BCP対策として基幹システムのバックアップにも適しているという。

そのほか、クラウド上で世界最速クラスの学習処理能力を実現したディープラーニング基盤が利用できる「ニフティクラウド Deep Learning powered by Zinrai」も展示。こちらは、CLI(Command line interface)で学習を行うための対話型ツールや、実際に同ソリューションを用いた「人流カウント」デモンストレーションが公開されており、参加者たちの注目を集めていた。

「ニフティクラウド Deep Learning powered by Zinrai」を用いた「人流カウント」デモンストレーションも公開

企業のIoT活用をワンストップでサポートする「ニフティIoTデザインセンター」

「第6回 IoT/M2M展 春」の「ニフティIoTデザインセンター」のブースは、サービス紹介のパネル展示、具体的な事例紹介のパネルやデモ展示のほか、IoTに取り組まれている企業の"モノ"とソリューションサービスの展示も行っていた。ニフティIoTデザインセンターは、IoT活用によって企業の事業課題を解決するソリューションサービスだ。

「IoTコンサルティング」「IoTインテグレーション」「IoTソリューション」という3つのカテゴリをカバーしており、IoTビジネスの企画からプロト開発、評価、本格展開、さらにはデータ活用に至るまでをワンストップでサポートしてくれる。IoTビジネスには多くのナレッジやノウハウ、そして複数企業との連携が必要になるが、これらをまとめて提供することにより、迅速にIoTビジネスが実現できる。

担当者は「ニフティIoTデザインセンターの役割は、データ分析によりインサイトを導き出し、お客様を支援することです。必要なデータが手元にない場合はIoT活用で新たにデータを作り出したり、既存データの補完などを実施したりします。IoTはあくまでも目的ではなく“手段”です。ニフティIoTデザインセンターは、お客様が自社の事業課題の解決に取り組まれる際に、IoTという手段をどう活用できるか、その企画から設計、開発、実行までご支援させていただいています」と語る。それでは、ブース内に展示されていた代表的な事例をいくつか紹介しよう。

「ニフティIoTデザインセンター」のサービス内容や特徴についてパネルが展示されていた

ニフティIoTデザインセンターが手掛けたIoT活用事例も多数展示

スポーツクラブ ルネサンスでは、顧客エンゲージメント向上により継続率の高い顧客醸成を目指すための実証実験を行っている。これは、フロントスタッフが所持するBeaconで行動データを取得し、クラウド上で現状把握および分析を行っている。各スタッフが有するスキルを考慮した配置の適正化、分析結果に基づき決定した改善アクションなどを実施。適正化前後のサービス継続率を比較することで、密なコミュニケーションが顧客エンゲージメントに及ぼす影響を検証している。なお、実証実験は2017年3月1日~6月末にかけて実施するそうだ。

顧客エンゲージメント向上を目指したスポーツクラブ ルネサンスの事例

温浴施設で実施されたIoTを活用した顧客プロモーションの事例も展示されていた。 これは、浴場や食事処、岩盤浴など、施設内の主要箇所にステレオカメラを設置し、場所ごとの利用人数をリアルタイムにカウント。混雑状況の可視化で従業員配置の最適化が図れるほか、施設利用者に対してWebサイトや館内表示で混雑状況をリアルタイムに知らせることで、混雑回避が実現できるのである。施設内の業務最適化はもちろん、混雑が少ない時間帯を選べるのは、利用者にとっても大きなメリットといえるだろう。なお、浴室にはカメラを設置しない、顔など個人が識別できる情報は取得しないなど、プライバシーにも十分な配慮が行われているそうだ。

温浴施設で行われている顧客プロモーション事例

また、製品化までのベンチャープロジェクト支援を行っている開発中の案件として、高齢者の外出を安心・安全に支援する「Communication Stick Project」の事例も展示されていた。こちらは、杖の中にデバイスおよびセンサーを組み込むことで、音声認識での文字入力が可能な「メール送信」、音声合成で読み上げてくれる「メール受信」、位置情報の送信を含む「転倒検知」が可能になるというもの。これにより、高齢者の外出機会を増やしつつ、介護者とのコミュニケーションを生み出し、万が一のトラブル発生時に対応できる環境作りを実現できる。

高齢者の外出を安心・安全に支援する「Communication Stick Project」の事例

富士通クラウドテクノロジーズが出展した「ニフティクラウド」、「ニフティIoTデザインセンター」の両ブースともに、ひっきりなしに来場者が訪れ、今回の社名変更の影響は感じられなかった。スタッフと熱心に話し込む姿も見受けられ、両サービスに対する来場者の関心度の高さがうかがえた。今後の同社の取り組みに注目したい。

[PR]提供:富士通クラウドテクノロジーズ

人気記事

一覧

イチオシ記事

新着記事