ひと目でわかる! 地図を用いたデータビュジュアライゼーションの有効性

6月27日(火)、東京・新宿にて開催される第三回「データ分析実践セミナー」。さまざまな企業によるデータ分析と活用の事例や、あらたな分析技術の解説などが公開され、毎回100人以上の来場者を集める人気のセミナーである。

本稿ではセミナーに先立ち、BIツールを提供するクリックテック・ジャパンのカントリージェネラルマネージャー 藤堂 正憲氏に、製品ラインアップに新たに加わる「Qlik GeoAnalytics」の紹介とマップビジュアライゼーションの可能性について伺ったので、その内容を紹介する。

マップビジュアライゼーションによって見えるもの

まず、以下の画像をご覧いただきたい。これは「Qlik GeoAnalytics」によって可視化された、小売店チェーンにおける距離別の来客者分布図である。

Qlik GeoAnalyticsの画面表示例

色は濃い順に、車で5分、10分、15分圏内を表している。車で来店するのだから、当然ながら分布は道路網に大きく影響される。だが、その一方で、大きな幹線道路沿いであるにもかかわらず、来客がまったく存在しない地域があることに気がつく。これは何故だろう。

また青色と赤色については、他の店舗の方が近いにもかかわらず、長い距離と時間をかけて、来店している客がいることにも気がつく。どうしてだろう。

なお、上記の画像はあくまでも仮のデータでつくられたものなので、これらはすべて「たとえ話」だ。しかし、前述のような疑問は、地図上でデータを可視化したからこそ出てくる疑問だと言えるだろう。

「もともと、なんらかの仮説があった上で地域ごとの数字データを比較すれば問題に気付くかもしれませんが、何気なく数字だけのデータ眺めていてそのような疑問が浮かび上がってくることは、ほとんどないと思います」(藤堂氏)

自治体のオープンデータ公開の波に乗るにはうってつけのツール

クリックテック・ジャパン カントリージェネラルマネージャー 藤堂 正憲氏

近年では、総務省を中心としてオープンデータの活用が推進されている(*1)。地方自治体なども、個人情報を特定されない内容であれば、積極的に公開する方向へと向かっている。また、モバイル端末や無料Wi-Fiサービスの普及も広がっており、以前と比べると格段にデータが集まりやすい環境となっている。

「マップビジュアライゼーションの技術は、私たちが提供している"連想技術(*2)"とも非常に相性がよいものとなっています。是非、今回のセミナーで多くの方々に、GeoAnalyticsによってもたらされる新しい気付きを体験していただきたい。そう願っています」と藤堂氏は話す。

なお、セミナーの概要は以下のとおり。当日は、導入事例やデモを踏まえて、GeoAnalyticsを使ってどのように地理空間情報をQlik Senseに取り込み、可視化できるのか実演を交えて紹介する予定だ。新規店舗の出店に関する計画や地理空間情報を交えた売上分析などに役立つGeoAnalyticsに興味がある人は、ぜひ同セミナーにお越しいただきたい。

  • タイトル:あきんどスシローが解説! データ分析実践セミナー ~現場の仮説検証を支えるセルフサービスBIとは~
  • 開催日時:2017年6月27日(火)14:30~16:55(受付開始14:00)
  • 会場:JR新宿ミライナタワー 12F マイナビルームA
  • 住所:〒160-0022 東京都新宿区新宿四丁目1番6号
  • 参加費:無料(事前登録制)
  • 申し込み締切日:2017年6月26日(月)15:00まで
  • 定員:120名

同セミナーの詳細はこちら>>

(*1) 総務省「オープンデータ戦略の推進」 http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/ictriyou/opendata/

(*2) 連想技術(QIX Engine) ある項目を選択すると、それに関連する項目が次々と表示されていくというQlickの独自技術。ユーザーは画面に表示される項目に従って、直感的に選択や検索を繰り返し、データの奥にある知見や新たなる発見を導き出すことが可能となる。

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