2月も半ばを過ぎ、まだまだ厳しい寒さが続いているものの、つぼみが膨らみ始めたり、日差しに暖かさを感じたりと、徐々に春の訪れを実感しはじめるこの季節。出会いと別れが交錯する新たな季節の訪れに、胸を膨らませている人は多いのではないだろうか。そんな中、春の訪れを感じるたびに、憂うつな気持ちを募らせている人もいる。そう、花粉症に悩む人々だ。

春の訪れは、目のかゆみ、鼻のむずがゆさが教えてくれる。そんな花粉に悩む人々のために、今年、ある画期的なプログラムが開発された。それが花粉対策専用人工知能「K.I.」である。「K.I.」は「Kafun Intelligence」の略で、目薬や点鼻薬などを販売するロート製薬の「アルガード」30周年を記念して開発された。「K.I.」は花粉に悩む人を見つけ出し、その悩みを解消すべくさまざまなソリューションをそっと提供してくれるという。

花粉対策専用人工知能「K.I.」

K.I.が提供してくれるソリューションは、海外向け旅行券(「花粉から逃げて!」という思いかららしい)、空気清浄機、その苦しみに対する手当としての商品券など、多彩なプレゼントによって提案される。公開されているTwitterのつぶやきを見つけては、こんな解決法はいかが? と、人工知能が知恵を絞って勝手にプレゼントしてくれるのだ。

だが、なにぶん開発されたばかりなので、タワシや孫の手など少々ズレたプレゼントもあるのはご愛敬。また、K.I.によってツイートが発見されても、DMやリプライなども来ず、発見されてから3時間以内に当選手続きを行わないとプレゼントを手にすることはできない。人々を悩ませる花粉を憎む者のひとりとして、ここはなんとしてもK.I.に見つけてもらいたい。

花粉対策専用人工知能「K.I.」。きっと中身はこんな感じの賢そうなやつに違いない

まずはシンプルに、症状を訴えてみる

開発されたばかりの人工知能らしいので、ストレートな表現のほうが反応してもらえるかもしれない。まずは、シンプルに花粉症の症状を訴えてみた。

当選候補の発表は、毎日6時、9時、12時、15時の4回更新される。つまり、今日のチャンスは4回。ツイート後、サイトにアクセスしてみるが…。ダメだ。シンプルすぎてK.I.的には「何を当たり前のことを」といった感じなのだろうか。こいつは手ごわいぞ。次の手を考えなければ。

こんなふうに当選者は発表される。なんとしてもこの中に入るのだ……(※プライバシー保護のため一部モザイクをかけています)

しっかり花粉対策をしていることで同情を引く

花粉対策にはさまざまな方法がある。いろいろな対策に奔走していることを知ってもらえば、K.I.の同情を引いてツイートに反応してくれるのではないだろうか。

よし。最後は、韻も踏んだのでより印象に残りやすいはずだ。今回のキャンペーン名は「ロート アルガード ロト」で、これも韻を踏んでいるし、こういうノリが好きなはず。そう信じてツイートするが…。拾ってくれない。悲しい。もうK.I.のことなんて、嫌いになってしまいそうだ。

オレの必死さ、伝われ! K.I.に!