防犯意識の高まりによって急増する監視(セキュリティ)カメラ需要。2015年11月に富士経済グループ「セキュリティ関連の国内市場を調査」によると、2018年における監視カメラの国内市場は2014年比で42.6%増の546億円と予想されている。東京五輪の開催や、昨今の社会情勢を考えると、今後も監視カメラの需要が高まることは確実と言えるだろう。そのような状況において、あらゆる環境下において、正確に事象を捉えられるものとして注目されているのが「サーマルカメラ」である。

本記事では、IPネットワーク型サーマルカメラの分野にて多くの実績を持つMOBOTIX社の「サーマルカメラ」について、その実力と可能性について解説する。

サーマルセンサーと可視光センサーの違い

まずは下の画像をご覧いただきたい。これは可視光タイプとサーマルタイプ、それぞれのカメラによる画像の比較である。

ケース1では、カメラから150mの位置に人の姿が映っている。左の可視光カメラでは人が全く認識できないが、右のサーマルカメラであれば色の具合から人であることがはっきりとわかる。 またケース2の場合も、左の可視光カメラでは人影がほとんど確認できないが、右のサーマルカメラでは右奥植木のところがうっすら黄色と赤色に変化しており、人の姿が確認できる。どちらも、画像左上にある矢印(カメラ内臓の動体検知機能)が反応しているのもわかる。

ケース1長距離:可視光カメラ(左)サーマルカメラ(右)

ケース2物陰:可視光カメラ(左)サーマルカメラ(右)

K.Jフェロー 岩崎正晃氏

「可視光カメラの場合、どうしても周囲の環境に影響を受けます。夜は見えにくくなりますし、雨や雪、霧などが発生する環境 になると遠くの状況を目視することはほぼ不可能です。しかしサーマルカメラであれば、光源がまったくない場所であっても、それを目視することが可能です」と語るのは、MOBOTIX社製品の輸入代理店であるK.Jフェローの岩崎正晃氏である。

目視できるということは、何かが起きた時にすぐに対処ができるということでもある。もちろん、可視光カメラの映像でも解析を行えば何が起きているのかを把握することは可能だ。それは、たとえば事件が起きた際、原因の究明や犯人の特定には有効となるだろう。だがリアルタイムに確認ができなければ、当然すぐに対応することはできない。

「もちろん、サーマルカメラだけですべてが網羅できるわけではありません。たとえば、人の顔や服装などは、サーマルカメラでは判別できません。そこでMOBOTIXではサーマルカメラと可視光(カラーor 白黒)のカメラを搭載しており、両方の視点から不審者などの動きを察知することができます」(岩崎氏)

MOBOTIXサーマルカメラ:「MOBOTIX」とは、モバイルとロボットを組み合わせた名前で、ロボットを意識したデザインとなっている

過酷な環境でこそ力を発揮

MOBOTIXサーマルカメラに搭載されているセンサーは、-40度から550度までが検知可能となっている。この温度範囲を検知するということは、当然ながらそれだけ過酷な場所に設置されることを想定した強固な造りとなっており、カメラ本体も-30度から60度までの温度環境で動作可能だ。

モーター駆動を持たない故障しにくい設計。また、検知温度範囲からもわかるように温度変化にも非常に強い。岩崎氏の話では、数千℃の溶銑を被った状態になっても正常に動作している様子がユーザーによって公開され、ネット上で話題になったこともあったという。

ロックシステム 専務取締役 澤和男氏

MOBOTIX社製品の日本販売代理店であるロックシステム 専務取締役の澤和男氏は、「最近は、環境の厳しい場所にサーマルカメラを入れたいというご要望が増えてきました」と語る。

山岳地の調査用や農地の害獣監視など、さまざまな場面でMOBOTIXサーマルカメラが利用されている。また、サーマルカメラは機械の異常発熱を感知することも可能なため、工場などで事故予防のセンサーとして利用されるケースも多いそうだ。

「厳しい環境下では、電力供給もままならないケースも少なくありません。ただMOBOTIXサーマルカメラは他社製品と比べても非常に低消費電力(約5.5W)なので、ソーラーパネルでも十分動作が可能です 」(澤氏)

セキュリィやセンサーとしてさまざまな展開が可能

このように、セキュリティカメラとして非常に優秀なMOBOTIXサーマルカメラだが、もう一つの大きな可能性を秘めている。それはデータ収集用の「センサー」としての可能性だ。

アイ・ユー・ケイ 営業本部 営業推進部長 飯塚浩一氏

「MOBOTIXサーマルカメラは、可視光カメラ、サーマルカメラ、そして音声マイクとスピーカーが備わっています。ここから得られたデータを分析すれば、また新しいものが見えてくるのではないか。そこに大きな魅力を感じています」と語るのは、ロックシステムとパートナー契約を結ぶアイ・ユー・ケイの飯塚浩一氏だ。

「MOBOTIXサーマルカメラにはソフトウェアが内蔵されていて、新たにサーバーを用意することもなく利用できるため、システムとしてのコスト面も非常に優秀です。私たちSIerの立場から見ても、さまざまな可能性を秘めたものだと感じています」(飯塚氏)

セキュリティカメラとしても、そしてデータ収集のセンサーとしても、大きな可能性を秘めたMOBOTIXサーマルカメラ。その実物が、2017年3月7日~10日 、東京ビッグサイトにて開催される「SECURTY SHOW 2017」にて展示予定となっている。さまざまなデモも行われるとのことなので、興味のある方は是非とも足をお運びいただきたい。

なお、「MOBOTIX」のホームページには、サーマルカメラで撮影した動画も公開されているので、こちらも参考にしていただきたい。
http://www.mobotix-japan.net/product/m15s15thermal/index.html

(マイナビニュース広告企画:提供 アイ・ユー・ケイ)

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