戦隊ヒーローが人材育成? アルーが育成戦隊アルレンジャーを発信した熱い思いとは!?

――ところで、驚きました! 見せていただきました「育成戦隊アルレンジャー」。特にキャンペーンもしていないのに50,693ビューを超えてますよね(※2017年2月14日時点)。一体どういった経緯で人材育成会社が、このような企画を発信したのでしょうか?


矢部氏「もともと人材育成会社というものに固いイメージがあったこともあり、マジメで固いだけではない、視野も広いという弊社の魅力と、社員同士のチームワークの良さをアピールできる機会を模索していたんです。弊社には【ゆるー】という社内報があるのですが、内容はかなりセンスのいい、興味深くわかりやすく楽しめるものばかりです。この社内報を制作している制作チームに『幅広く多くの方にアルーの魅力を伝えるVTRを作ってみませんか?』とオファーしたところ、今回の企画が上がってきたんです。はじめは反対の声もあり頓挫しそうになったんですが、うまくいくと確信していたので【ゆるー】チームとともに突き進みました。最終的にはお偉方の面々も出演し(笑)、非常に面白く、会社全体のチームワーク醸成として、意義あるものに仕上がったと思っています」

北川氏「人材育成会社ならぬユニークな試みだとは思いますが、実は私は【ゆるー】のメンバーでもあり、アルレンジャーのカメラマンでもあるので、中でもかなり頑張って取り組んだので、50,000ビュー超えはうれしいですね」

矢部氏「スマートフォン一台で撮影したんですよ。実は、彼(北川)はテーマソングも作詞作曲しているんです」

――ヒーローものはテーマソング命ですからね。すごいですね。反響も大きかったのでは?

矢部氏「おかげさまでいろいろな方面から反響がありました。弊社には2030年を目標に、アジアナンバーワンの育成会社になるというミッションがありますが、恐らくその頃にはAIも大きく進化し、もしかしたら個人の主体性というものが著しく薄れ、人材育成会社は必要なくなるかもしれません。しかし、そのような時代の流れの中、私どもは個々を尊重して育成することをおろそかにせず、一人一人の成長・価値を高めていくことを目指しております。その文脈でお話しすると、今のアルーには個性豊かなメンバーが集まっていますが、自分達が『こうしたい』と考え、企画し、発信する、主体的に【自身の価値を高める】意識の持ちようは、すごくアルーらしいのかもしれませんね」

アルーレッド・アルレブルーがインタビュー参戦!

――なんと今回は応援戦隊が来てくれているのですが(笑)。育成戦隊アルレンジャー制作秘話を聞いて、アルレンジャーのお二人はいかがですか?

飛坂氏(アルーレッド)「わりと軽い気持ちで引き受けたので、2030年を想定してとか、まさかそんなに壮大なスケールの話だとは想像もしてませんでした(笑)」

アルーレッドを演じた飛坂光輝氏(左) 、同じくアルレブルーを演じた並木幹雄氏(右)

並木氏(アルレブルー)「僕も今、知りました(笑)」

――俳優という立場から見て、【自身の価値を高める】という点においては共感できる部分が多いのではないでしょうか。

飛坂氏「自分達はあくまでも、自分に与えられた役のために、自分のためにやるべきことをやるのであって、それを他者に学ばせて成長させて、【人を動かす】ことをビジネスにして成り立っていることをすごいと思いますね。自身の価値を高めるという意識を学ばせて実践させているわけですからね」

――お二人の場合、俳優としてどのように自分の価値を高めているのですか?

並木氏「僕の場合は、演技のうまい人や個性のある人など、いろいろな人を観察してまねるということをしています。企業の人に言わせると【ベンチマーク】っていうんですか? ただ、やり過ぎないよう周囲とのバランスには気をつけておりますが」

飛坂氏「僕は自分の言った言葉をすぐ客観的に見直すようにしています。早口すぎなかったか、ちゃんと伝わったかどうか。それを心がけたおかげで、だいぶ落ち着いて取り組めるようになりました」

並木氏「もちろん現場によって違いますけど、自分はこの仕事を始めた頃に比べると、緊張を楽しめるようになったと思います。経験値が上がるというのは、いつの間にか自分の価値も高まっている、知らない間に価値を高める修行をしていたんだなって。たとえば、緊張で手が震えていても『手が震えている自分がいる』と実感できれば、冷静になってリラックスできるんです。現場で実力を出すために、すごく必要な技術なんですよ、これ」

――ベンチマーク・振り返り・現場でのパフォーマンス。結局、どんな職業でも、基本的に身につけておくべきことは同じなのかもしれませんね。お二人が演じるアルレンジャーの活躍を見て、人材育成およびアルーという会社に興味を持つ人が増えるといいですね。

飛坂氏「少々オーバーにやりすぎた部分もあるので、果たしてどこまで参考になるかわかりませんが(笑)。興味を持ってもらえることはありがたいです」

並木氏「確かに。いいきっかけになればうれしいですね」