【特別企画】

ソトコト編集長に聞く、移住に関するよくある誤解 - 「仕事がない? コミュニティに入りづらい?」(後編)

 

マイナビニュースで行っている、月刊誌『ソトコト』の編集長・指出一正氏への「地方移住」に関するインタビュー。インタビュー前編では「地方移住」に関するよくある誤解についてのお話を伺った。後編では、地方移住の実情についてお話いただく。

指出一正(さしでかずまさ)。1969年群馬県生まれ。上智大学法学部国際関係法学科卒業。ソーシャル・エコに注目した雑誌『ソトコト』の編集長。「地方移住」に関する様々なセミナーに登壇するほか、各地の地域づくり事業のディレクターを務め、『ソトコト』200号の発刊を記念し開催される「出張トークイベント行脚」などで全国各地を巡る


新たな発見は地方(ローカル)にこそある

――いま、移住にはどれほどの関心が集まっているのでしょうか?

少し前まではいわゆる「セカンドライフを送りたい」という意識の方が多かったのですが、ここ最近は20・30代で積極的に地域に関わりたいという移住者が増えています。傾向として、志のある若い人たちが地方移住を選択するという流れができています。

――そういう地方移住した方々は、地方にどのような魅力を感じていると思われますか?

これまでの時代というのは、誰かが作った最高のマスプロダクトをいかに差別化して乗るか着るか履くか食べるかみたいな感じだったのが、今の若い世代は自分の足元にある宝の山を発見することが面白いという価値観になってきている気がします。自分が関わらなくても煌びやかな町のPRをするよりも、まだ誰も手をつけていないような、ザラザラ凸凹とした、言うなれば「弱さのある町」に魅かれるのだと思います。そしてそれがローカルの魅力につながっているのではないかと。

――ローカルの魅力、でしょうか?

都会よりも地方のほうがまだまだ“素材”の発掘しがいがあるんです。もちろん“素材”は東京にもいっぱいあります。でも、東京にある“素材”っていうのはどこかから持ってきたと思われるような素材が多くて。例えば「クラフトビール、いいね!」ってなった時、「でもそれってそもそもポートランドから持ってきた価値観じゃない?」というように、一義的ではないものが多いです。

東京にあるものというのはし烈な競争の中で勝ち抜いてきたものだから、どこかに成功事例があるんですよね。となると、自分で発見したっていうよりも、どこからか持ってきたものが多いのです。

――地方にはそういった自分で発見できる“素材”がたくさんある?

そうですね。例えば東北地方では、お年寄りが縄で様々なものを作っています。これは、たまたまそこの土地に合うかたちで産業になっていたり、余暇であったりするもので、限りなく一義的な宝なんです。この一義的な宝を見つけることが大事ですよね。

地方を体験するための制度や講座は多数

――今回のインタビューで地方に対する誤解が多いことがわかりました。しかし、実際に地方移住に興味はあるが、接点をどう作ればよいのかわからないという人もいると思います。どんなことからまず始めたらよいのでしょうか?

今、1週間~3週間程度その地に住んでみるという"試住"が盛んに行われています。試住は実際にその土地に行き、町の雰囲気や人々の温度感を確認できる良い機会なので、移住を真剣に考える人にオススメです。

また、実際に現地で働いてみたいという方は、地方自治体の委嘱を受け地域で生活し、各種の地域協力活動をある一定期間行う「地域おこし協力隊」、「緑のふるさと協力隊」制度を利用するのもいいでしょう。地域おこし協力隊に関しては、町のコミュニティに入りやすいというメリットもあります。若い人がやってきても地元のお年寄りが「地域おこし協力隊の人たちだね」ってわかりやすく、すんなり受け入れてくれる傾向にあります。

――指出編集長は出張トーク行脚や様々な地方支援イベントに登壇されていますよね。そのひとつとして2017年2月に岩手県岩泉町の「ローカルキャリア形成講座」のひとつ『山の仕事、町の仕事ナイト』が行われると思います。

岩泉町の『山の仕事、町の仕事ナイト』では、岩泉町に移住して働いている方のお話を聞くことができます。移住について知る良い機会になると考えております。

――指出編集長から見て、移住先として見た場合の岩泉町はどのような町ですか?

「ローカルキャリア形成講座」を実施していることからわかるように、岩泉町はいま、町として一緒に地域の未来を考えてくれる方々を求めています。そして、まだまだ発掘すべき発見の“宝の山”でもあります。今回のイベントでは、新たな未来に向かう町の姿を感じてもらえると思いますので、自分の成長とか社会のことを考えたいという人にぜひ来てもらいたいですね。また、岩泉町は2011年の東日本大震災に続き、2016年8月30日の台風で再び被災しました。復興に関しても若い力が必要です。そういった面でも注目すべき「関わりしろ」のある地域だと思っております。

――まだまだ発掘すべき発見がある「岩泉町」。新しいことを挑戦したい人にとってもよい場所かもしれませんね。今回はお忙しいなか貴重なお話をしていただき、ありがとうございました。


今回インタビューに応じていただいた指出編集長も出席する「ローカルキャリア形成講座」のひとつ『山の仕事、町の仕事ナイト』は2月11日に開催。イベントでは、実際に岩泉町に移住して働いている方と指出編集長によるスペシャルトークや、地域おこし協力隊についての募集説明などが行われる。岩泉町はもちろん地方移住全般に関心のある人・これからの地方が向かうべき未来を見出したい人はぜひ参加してみてほしい。

 

『山の仕事、町の仕事ナイト』の詳細はイベント特設ページで紹介

指出編集長が執筆した新書が発売中

タイトル:ぼくらは地方で幸せを見つける (ソトコト流ローカル再生論)

定価:本体800円(税別)

内容:人口増加や経済効果重視の観光化ではなく、若い世代が中心になったユニークな活動で、全国の注目を集める地域がある。未来への手ごたえを感じ、仲間を巻き込みながら、地元の底力を引き出す秘訣はなんなのか。「若者」×「ローカル」に学ぶ経済+暮らしのヒントを、月刊『ソトコト』編集長が語る。

(マイナビニュース広告企画:提供 岩泉町)

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