2015年8月の発売以来、G-SHOCKファン以外からも大きな支持を集めている「G-STEEL」(ジー・スティール)。にもかかわらず、意外なことに今までマイナビニュースでは特に大きく取り上げることもなかった。

そこで改めてお話を伺うべく、カシオ計算機 羽村技術センターへと向かった。対応してくださったのは、カシオ計算機 時計事業部 商品企画部の齊藤慎司氏と、時計事業部 デザイン開発部の正林(しょうばやし)盛次氏。(以降の掲載価格は、すべて税別のメーカー希望小売価格)

今までに発売されたG-STEELのラインナップがずらりと並ぶ(中には販売を終了しているモデルがあります)

ベーシックなメタルのG-SHOCK

―― まず、G-STEELがどんな時計(商品)なのかについて教えてください。

カシオ計算機 時計事業部 齊藤慎司氏

齊藤氏「ひとことでいえば、『ベーシックなメタルのG-SHOCK』です。G-SHOCKというと、近年は特にMASTER OF Gシリーズに代表される『プロのための本格派ツール』というイメージが強くなっているところがあります。でも、決してそれだけではなく、日々の普段使いを想定したベーシックなラインナップも豊富に継続していて、定番としてご愛顧をいただいています。

ただ、それらの製品は耐衝撃構造とファッション性を重視した、樹脂ケースの製品が多いんです。カジュアルなシーンの定番アイテムとして高い評価をいただくと同時に、ビジネスなどのフォーマルなシーンでは使いにくいという声もありました。G-SHOCKのデザインと個性、タフネス設計の安心感や信頼性をそのままに、メタルウオッチの質感が欲しいと。

そこで誕生したのがG-STEELです。G-SHOCKのファンには、嬉しいことに何本も所有してくださる方も多いのですが、手持ちの時計は1本という方もいらっしゃるはず……というか、それが普通ですよね、おそらく(笑)。

G-STEELは、その1本として選んでいただけるような時計がコンセプトです。フォーマルでもカジュアルでも、果てはアウトドアでも。この1本でどんなシーンでも使える、オールマイティーなG-SHOCKです」

「GST-W110BD-1A2JF」5万7,000円(左)と「GST-W110D-1AJF」4万5,000円(右)

「GST-W110D-7AJF」4万5,000円(左)と「GST-W110D-1A9JF」4万5,000円(右)

「GST-W110BD-1BJF」5万7,000円(左)と「GST-W100D-1A4JF」4万2,000円(右)

「GST-W100D-1A2JF」4万2,000円(左)と「GST-W110D-2AJF」4万5,000円(右)

―― G-SHOCKのメタルウオッチというと、「MR-G」や「MT-G」、少し前の「GIEZ」などが思い出されます。特に、メタルケースに樹脂性のベゼルを組み合わせるなど、ハイブリッドなアプローチがG-STEELにも見られますね。G-STEELはMT-Gの廉価版というわけではないのですか?

齊藤氏「ご指摘のように、MT-Gで培った技術や営業的な成功があればこそ、G-STEELが生まれたという背景はあります。しかし、企画や開発の意図としては、やはりMR-GやMT-Gとは立ち位置が違うんです。

MR-Gは最高の技術を追い求めた『究極のG-SHOCK』がコンセプトですし、MT-Gにしても、メタルと樹脂による複合構造の理想形を徹底的に追求した製品です。一方、G-STEELはあくまでベーシックなG-SHOCKをメタル素材で表現したもの。デザインも機能も、技術より実用に重きを置いています」