【特別企画】

「大切なことは、まず自分の特性を知ること」 - 大人のADHDセミナー 東京会場レポート

1 正しく自分の症状を理解することが重要

 
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仕事のケアレスミス、レポートの提出遅れ、うっかりの忘れ物、ギクシャクした人間関係…。職場でのトラブル続きで自信を失っている原因がADHDにあるとすれば、ADHDを理解し自分の特性を知ることで、もっとイキイキと輝けるはず。「大人のADHDセミナー」は、ADHDで困り感をかかえる方に正しい知識と対処方法等の情報を提供するために開催された。

武田双雲さんの芸術家肌トークに会場は興味しんしん

小気味よいテンポで進むトークセッション

「大人のADHD」、相談したいと思ったら→病院検索はこちらから

セミナーを通し、登壇者から下記のメッセージが送られた。
・自分がADHDかも知れないと思ったら、まずは正しく自分を理解するため、最寄りの病院に相談。
・ADHDを自分の特性として理解・対処し、周囲にサポートを求めることで、その特性を強みとして活かして今後も活躍できる可能性がある。

また、会場内では、マンガで分かるADHD「ブラックジャックによろしく」の配布や、セミナー終了後の個別相談会、最寄りのADHDを診断できる医師を探せる「病院検索」の紹介等が行われた。当初、定員30名の予定だったが、申込が殺到したため、急遽会場を拡大し予定の倍を超える参加者が集まった。その反響の大きさに、改めてADHDに対する正しい情報提供や相談できる場の必要性を感じさせた。

人それぞれの特性が違う中、正しく自分の症状を理解することが重要

セミナー第1部では「大人のADHDを正しく知ろう」と題し、埼玉医科大学名誉学長の山内俊雄先生がADHDのアウトラインを説明。大人の診断には子どもの頃からADHD症状があることが条件となるが、その症状の特徴、生活上の問題、診断方法、治療の実際などを簡潔にわかりやすく説明していただいた。(ADHDの基礎知識については、こちらのサイトもご覧いただきたい)。

講演の最後に強調されたことは、ADHDの症状が人によって異なること。

「不注意・多動性・衝動性を特徴とするADHDの症状は様々ありますが、誰もが同様の症状を持っているわけではありません。症状の現れ方は人それぞれで、そこには今自分が抱えている問題点が映し出されます。ADHDの治療においては、問題点を治すというよりも、問題点も含めてその人の行動特性と理解して、患者さんが持っている特性を活かしてより豊かなものとしていくことが何より大切なのです」(山内先生)

個々の症状の違いや誤解しやすい(されやすい)ADHDの症状を踏まえ、専門医への相談が重要であると締めくくられた。

山内先生による特別講演。応募者は参加枠の3倍に及んだ

ADHDの特性を知れば、活躍の場が見つかることも

第2部のトークセッション「Know Yourself, Know ADHD~仕事で活躍できる自分になるために」には、武田双雲さん(書道家)、高山恵子さん(NPO法人えじそんくらぶ)、そして山内先生の3名が登壇。武田さん、高山さんの体験にもとづいたアドバイスに、山内先生による専門家の見解が加わるという形で話が進められた。

「Know Yourself, Know ADHD~すべては、自分の特性を知ることから」のサポーターの武田双雲さんは、自らの特性についてこう語る。

「実際にはADHDと診断されたわけではありませんが、チェックリストのほとんどすべてが当てはまるので、俺はADHDに違いないと自分では思っています。」

「最初に経験したバイトが、年賀状の仕分け作業でした。正確さとスピードを要求される仕事だから、自分には全く合わない。仕分けよりもハガキに書かれている手書きの文字にそそられ、『こんな“しんにょう”見たことない!』と興奮して全く仕事が進まない。すぐクビになりましたよ」

他の仕事に就いても、うまくかみ合わなくて周囲に迷惑をかけていたと振り返る武田さん。しかし、その後書道家の道を歩むことで人生は一変する。

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インデックス

目次
(1) 正しく自分の症状を理解することが重要
(2) ADHDは本人の努力不足や性格の問題ではない

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