IoT時代のビジネススピードを意識したIoTゲートウェイ - ぷらっとホーム

ぷらっとホーム 白水道成氏

ぷらっとホーム 白水道成氏は、初めに、秋葉原からスタートしたぷらっとホームの沿革について説明。古くからITに関わってきた来場者の心をつかみ「なぜIoTの世界でOpenBlocksは支持されるのか」と題した講演を行った。

白水氏はまず、IoTとM2Mの違いを「適用シーン」「スタート規模」「コストダウン方法」の3つのテーマで比較。そのうえで、IoTの世界では機器・センサー、IoTゲートウェイ、ネットワーク、サーバーを活用するのが特徴であると説明した。

そのうえで、データ転送プラットフォームの業界標準を目指してIoTに参入しているのが、ぷらっとホームであると説明。同社が提供する、マルチプロトコルで柔軟かつ強力なM2MやIoTシステムの実装に最適なOpenBlocks IoTシリーズを紹介。「OpenBlocks IoTシリーズはIoT時代のビジネススピードを意識したIoTゲートウェイということで結論付けたいと思います」と話を締めくくった。

ブースには、OpenBlocks IoT Familyの各製品を展示していた。写真はIoTゲートウェイ

可視化したデータをビジネスに活かす – ウイングアーク1st

ウイングアーク1st 細工真氏

ウイングアーク1st 細工真氏は、「リアルタイム分析によるIoT可視化 MotionBoardについて」と題した講演を行った。

細工氏は、自社の「MotionBorad」について「IoTの『T』が見れるでShow!というセミナーに出ておきながら、貯まっているデータをアウトプットするソフトウェアです」と話を始めた。

「MotionBorad」は、IoTの"T"となるスマートフォンなどのデバイスと連携して、データを可視化するソフト。しかし、可視化したデータをどのようにビジネスに活かすのかが重要だと細工氏は説明する。

活用事例として、音響メーカーでのAV機器の操作ログの分析や、スマートフォンをセンサーデバイスとして使うリアルタイム分析例として、地図情報とも連携したスタッフ位置情報管理ボードなどを紹介した。

ダッシュボード上で、センサーデータのリアルタイムな可視化、モニタリングが可能

デモンストレーションも見られた各社のブース展示

同イベントではこれらLTセミナーのほかにも、出展企業がデモンストレーションを実施していたので、その一部の模様もお伝えしよう。 各社ブースでは、実際の"モノ"を利用したデモンストレーションやソリューション紹介などが行われており、来場者に新たな知見を提供していた。実際にビジネスの話をされている来場者も多く、各ブースは常に人であふれていた。

ニフティのブースでは、IoTのさまざまな課題の解決をサポートする「IoTデザインセンター」と実際に手がけた事例が展示されていた。IoTサービス開発を手軽に開始できる「IoTトライアルキット」なども紹介されており、IoT活用の障壁を下げる取り組みとして注目を集めていた

西日本電信電話 (NTT西日本)のブースでは、「光BOX + 」の展示や、省電力広域無線通信「LPWA」技術の解説、バイタルデータを利用したアルゴリズム解析システムの使用例として、「スマート光お化け屋敷」を紹介していた

ブリリアントサービスのブースで展開されていたオリジナルスマートグラス「mirama」は、多くの来場者が試用していた。同製品は、物流や重工業、整備士、医師・看護師などの分野での利用を想定しているそうだ

オムロンのブースでは、身の回りの環境情報をセンシングしてくれる小型センサーと専用のスマートフォンアプリがセットになったIoT製品「環境センサー」を紹介。46×39×15mmのパッケージに、7つのセンサーが組み込まれており、小型化の技術についても来場者の関心を集めていた

オムロンのもう1つのブースでは、100万人以上の顔情報が支える人理解画像センシング技術を用いた、IoT製品「ヒューマンビジョンコンポ(HVC-P2)」を紹介。年齢・性別推定、顔認証、人体検出など10種類のセンシングのデモンストレーションが行われていた

シャープのブースでは、自社の複合機を用いた、クラウドサービスとデータアナリティクス/データモニタシステムを紹介。「RoBoHoN」を用いたアナウンスを利用例として紹介していた

スマートロボティクスのブースでは、ヒューマノイドロボット「NAO」を展示。あの「Pepper」にも使用されている開発用ソフト「Choregraphe(コレグラフ)」も来場者の目を引いていた

リコーのブースでは、全天球カメラ「THETA」を用いた行動分析ソリューションを紹介。店舗やイベント会場の人の流れや行動を画像から分析し、統計データを採集した具体例を展示していた

NTTデータのブースでは、音楽や映像の照合で高い実績を誇る同社のFingerPrint技術を基盤とした、最新の3D被写体識別技術「RMS-A」を紹介。その高い認識制度は、来場者に驚きを与えていた

富士通のブースでは、センサーシューズ共創基盤「interactive shoes hub」を紹介。圧力センサーなど各種センサーが取り付けられたスニーカーも用意されており、来場者が実際に履いて試すこともできた

サンスターのブースでは、普通の歯ブラシに機器を取り付けるだけでスマートハブラシになる「G・U・M PLAY」を紹介。生活に密着したIoT製品の実現に来場者の関心も高かった