100万ドルの夜景を眺めたり、活気あふれる街並みを歩きまわりながらのショッピングやグルメなど、楽しさ盛りだくさんの香港。香港というと”街”というイメージを思い描く人が多いかもしれませんが、離島に渡ると今まで抱いていた都会的な香港のイメージとは異なった体験が味わえるかもしれません。

香港には200を超える島々があり、それぞれ生活感あふれる漁村や、大自然、美しいビーチなど様々な特徴があります。そんな中今回注目したのは、香港にある島の中でも最大の広さをほこるランタオ島(大嶼山)。ランタオ島には香港国際空港や、2005年に世界で5番目に開園した香港ディズニーランド、高級住宅地のディスカバリーベイがある一方、カントリーパークにも指定されている豊かな大自然が広がっていたりと、様々なエリアが存在します。離島とはいえ、香港の中心街から距離はさほど離れてはいないので、半日でも気軽に行ってくる事ができる観光地としても有名です。今回はそんなランタオ島の中でも、のどかなリゾート地の風情をもち、シーフードでも有名な梅窩(ムイウォ)への行き方や風景、堪能できるグルメを紹介します。

フェリーでゆらりと離島旅行 オクトパスカードで気軽に

梅窩へは中環(セントラル)にあるセントラルピアから出航しているFirst Ferry(新渡輪)のフェリーに乗って行くことができます。

フェリーターミナルは香港駅のすぐそば

梅窩行きのフェリーは6番乗り場から。ここにはふたつの入り口がありますが、向かって右側の「梅窩」と書かれている方で待ちます。入り口を間違えて坪州(ペンチャウ)行きのフェリーに乗ると別の島へ行ってしまうので要注意。フェリーの料金は月曜から土曜日は15.20香港ドル(=約213円)、土日は22.50香港ドル(=約315円)※1。ちなみに香港の地下鉄やバスで使えるチャージ式ICカードのオクトパスカードも使えるので、ピッとかざすだけで乗ることができます※2。

※1 2016年7月2日~12月31日の月曜から土曜日は特別割引で13.80香港ドル(=約193円) ※2 オクトパスカードについては、週末香港「プラン編」でも紹介

6番乗り場へ。「梅窩」行きは右側。ふたつの入り口があるので注意

フェリー乗り場には売店も。飲み物などを購入しておくと島で売店を探しまわらずに済む

ここは香港!? のどかな風景にびっくり

フェリーに揺られること約30分。梅窩に到着すると、まずはそののどかさにびっくり。高いビルがひとつもなく、あるのはバスターミナルと自転車置き場のみ。目をちょっと右に向ければ、小さなビーチがあり、ぷらぷらと植え込みに咲く花を眺めつつ散策がてら歩くことができます。

フェリー乗り場近くののどかな風景。ビーチは定期的にクリーニングもされており、キレイなのもうれしい

肩の力を抜いてリラックスできる梅窩ののどかさにハマって住み始める外国人も多いそうです。

のんびりとした香港の一面。おしゃれスポットもお目見え

ビーチから少し歩くと、小さな町があります。野菜や果物を売る商店や地元の人が集まってお茶をしているカフェや、歴史を感じさせるような古い建物があり、ローカルな空気が流れています。香港といえばビルが立ち並ぶ街中で人々が足早に生活をしているイメージですが、このゆるりとした風景もまた香港の日常なんだなとほっこり。

ローカルな雰囲気漂う海辺の町。レストランなどには座っておしゃべりしている人が

一方、さらに散策を続けるとローカルな街の景色が一変。真新しいビルにカフェがオープンを待っていたり、おしゃれなレストランが並んでいたり、この小さな漁村が生まれ変わっていく気配も感じられます。新しいものを取り入れ変化していくというのもまた、香港の魅力のひとつですね。

おしゃれなベーカリーや洋食屋さんも。現地の外国人も通うらしい

お待ちかねのシーフード! 新鮮で贅沢な料理が並ぶ

次に向かったのはフェリー乗り場近くのシーフードレストランです。いくつかの店舗が並んでいますが、どの店も海側にテラス席があり、海を行き交う漁船を眺めながら食事ができるのは離島ならではのお楽しみといえるでしょう。店先のいけすには、たくさんの蟹や魚が泳いでおり、新鮮なシーフードを味わえることを考えるとワクワクすること間違いなしです。

シーフードレストランが数軒並ぶ。どのお店も新鮮な魚介類を扱っていることが売り

数ある中から選んだお店は「華記海鮮飯店(Wah Kee Seafood Restaurant)」。英語のメニューもあり、日替わり時価メニューの説明もとても丁寧です。料理1皿は4人で分けても十分な量。また、魚もサイズによって値段が違うものがあるので、人数やお腹の空き具合と相談して決めていきます。

蟹のガーリック葱炒め (218香港ドル=約3,052円)

まず頼んだのは、蟹のガーリック葱炒め。ピリ辛でニンニクの風味が効いた料理です。甲羅ごとぶつ切りにされたカニを揚げてあり、それをさらにニンニクと葱で炒めた一品。かしこまらずに、豪快に手づかみでバリバリと食べるのも香港の海鮮グルメの楽しさ。クセになる味で、ついつい手がのびてしまいます。特にお酒が好きな人にはたまらない一品です。

蒸し魚 (時価 この日の魚は180香港ドル=約2,520円)

次にでてきたのは、蒸し魚。いけすから上げてきたばかりの新鮮な魚を生姜と葱、醤油とお酒だけで味付けしてあります。醤油は日本のものと違い、ややあっさりめ。さらりとしていて、ちょっと甘味を感じますが、それは魚からでた出汁と合わさっているからかもしれません。魚はやわらかく、とけるような食感で、日本人好みの味。たっぷりの香草がアクセントに。

四川風エビ炒め (148香港ドル=約2,072円)

海老と野菜のあんかけ焼きそば (80香港ドル=約1,120円)

次は、四川風エビ炒めと、エビと野菜のあんかけ焼きそばをオーダー。さすが香港、エビは言うまでもなく新鮮。噛めばぷるんと逃げてしまいそうなほどの弾力がその証です。四川風エビ炒めは甘めのソースにじわじわと唐辛子の辛さが効いてきて、これまたビールに合いそうなパンチのあるお味。そして、あんかけ焼きそばも塩味だけというシンプルさですが「おお! 」と歓声があがる逸品。パリパリに揚げた麺に、とろりとあんがかかっており、徐々に麺がふやけていくので食感の変化が楽しめます。ボリューム満点なのも嬉しいポイントです。

海鮮づくしの贅沢ランチに舌鼓を打つ中、ふと気づくと、周りは現地の人でいっぱいに。どうやら地元の人気店のようでした。ローカルのシンプルなお店に大満足。離島に来たら海鮮グルメはマストだと実感します。

フェリー乗り場の周辺だけでもかなりゆっくり堪能できる梅窩。香港には他にも短時間で手軽に行くことのできる個性あふれる島があるので、香港旅行のプランに離島を組み込んでみてはいかがでしょうか。

※1香港ドル=14.0円で換算。記事中の情報は2016年5月取材時のもの

(マイナビニュース広告企画:提供 香港政府観光局)

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