【特別企画】

完全食「COMP」は現代人の福音となるか? 開発者 鈴木優太×メディアアーティスト 落合陽一対談

1 研究者にとっての食とは?

  • <<
  • <

1/3

「完全食」という言葉を聞いて、皆さんは何を思い浮かべるだろうか。

スティック状やゼリー状の栄養調整食品やサプリメントを想像するかもしれない。それらは確かにバランスよく栄養をとれる食品ではあるのだが、あくまで栄養調整食品なので、他の食品で補ってやる必要があるのだ。

この「他で補う」という作業が、忙しい現代のビジネスマンにとっては面倒なのではないだろうか。特にスティック状やゼリー状の栄養調整食品を買うのには、栄養補助以外にも「時間がないので食事に時間をかけたくない」という目的があることが多い。ならば、理想の完全食とは「何も考えずにこれ一つだけ食べればすべての栄養素が過不足なくとれる」ものだろう。

そんなものが果たして存在するのか--?

実は存在するのだ。

日本初の完全食(※)として販売されている「COMP」である。

今回、そんな「COMP」の開発者であり薬学博士でもある鈴木優太氏と、研究者でありメディアアーティストとしても知られる落合陽一氏に対談を行っていただいた。

左から鈴木優太氏、落合陽一氏

忙しい研究者にはまさにぴったりといえる完全食「COMP」について、落合氏は何を語ってくれるのだろうか。

研究者にとって食とはどんな存在なのか

――COMPの話に入る前に、まずはお二人にとって「食」がどういう存在なのかを聞かせてください。

落合:食かぁ……メリハリですね。

鈴木:メリハリですか?

落合:そう。楽しむための食事と、栄養を摂取するための食事を切り分けて考えているんです。研究に没頭しているときはとにかく時間が惜しいから、食事に時間はかけたくない。でも栄養はとらないとダメなんで、できるだけ移動中に済ませてしまうことにしています。一方で、楽しむための食事は4~5時間かけてじっくり味わいたい。おいしいものを食べるのも好きなんですよ。

鈴木:なるほど、私もそうですね。研究職ということもありますが、時間がないなら食事は必要な栄養素をサッと摂って終わりたい。落合さんの周りの方々にも同じような考え方の方はいらっしゃるんですか?

落合:学生たちは僕の影響を受けているのでもちろんですが、同じ研究者の仲間にも似たような考え方の人は多いですよ。僕は日頃から学生には「人間性を捧げろ」って言ってるんです。それくらいのつもりで研究に没頭しないと。

鈴木:研究職は結果を出さないといけませんからね……。

落合:そうですね。ただ、人間性を捧げるためにはまず健康ですよ。短時間睡眠で体を保つためには、肉体が強くて、摂取する栄養価が十分で、それでいて食べ過ぎないことが大事です。

鈴木:アスリートですね(笑)。

落合:どっちかというと軍隊かも(笑)。

鈴木:でも栄養バランスには気をつけているんですよね?

落合:気をつけますね。まずタンパク質が十分にとれること、油脂があまり入っていないこと、食物繊維と炭水化物のバランスが良いこと、それらを満たした上で、血糖値を上げないように食べることにしています。だから、昼に定食は絶対食べませんね。

鈴木:それは血糖値の問題?

落合:そう。血糖値が急激に上がると眠くなってしまうから。定食とか食べちゃうと、いつも2時くらいになって後悔するんです。昼飯の欲求に勝てない俺ってどんなだよ! って。

鈴木:(笑)

落合:だから自発的には食べないようにしてるんだけど、付き合いとかで連れて行ってもらったら食べないわけにはいかなくて。血糖値を下げておく方法はないかなって思っています。血糖値が乱高下したらダメなんですよ。人類史で農耕が始まってから人類は食事を定常的にとれるようになって、糖尿病になるようになったんですよ。文明化のせいです。だから逆に補正してやらないといけない。

鈴木:たしかに飢餓状態が長かったですからね。

今まで手軽で完璧な食品は存在しなかった

――落合さんは研究に没頭されているとき、どんな食事をされているのでしょうか。

落合:うーん、今はグミが多いかな。

鈴木:グミ、ですか。

落合:グミのいいところは喉が渇かないところですね。栄養調整食品はいろいろ試したんですけど、スティック状のやつはパサパサで水が必要だし、ゼリー状のやつはタンパク質がとれない。19歳のころ、スティック状の栄養調整食品だけで半年くらい過ごしたことがあるんですけど、何食べても味を感じなくなってきて。

鈴木:それは……亜鉛不足ですか。

落合:そうです。で、グミですね。といってもグミ生活していると便秘になるんですけどね。

鈴木:ああー。

落合:水分と食物繊維が足りないからお腹の調子が悪くなるんです。だから朝に漢方薬を飲んでるんですけど。

鈴木:水が必要なら買って飲むのではダメなんですか?

落合:都内なら自販機が多いからいいんですけど、僕の研究室は郊外なので自販機が少ないし、あっても遠いんですよね。それに僕は移動していることが多くて、都内・郊外・国外を行き来してるので、歩きながら夕食を終わらせたりするんですよ。だから机を使わないといけない食事は無理だし、カバンに入れておけないのもちょっと厳しい。水って携帯性が悪いですから。

鈴木:携帯性が重要なんですね。

落合:重要ですね! 栄養のことだけ考えたらコンビニで売っているサラダチキン(※ 鶏胸肉を蒸してパックした食材)がいいんですけど、あれ、開封するとゴミから液が滴ってしまうでしょ。カバンに入れておけないですからね。

鈴木:落合さん的に今のところベストな組み合わせは?

落合:今のところ調整豆乳とビーフジャーキーですね。ただ、これもビタミンが不足するんで……。理想的な栄養を摂るにはサラダチキンとカットフルーツをサラダにぶち込んで、ぐちゃぐちゃにまぜればいいんだけど、そんなの食べたくないでしょ(笑)。

鈴木:時間をかけずに手軽に栄養をとりたいときに完璧な組み合わせはないってことですね。

落合:ないなぁ、ないですね。

※厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2015年度版)に完全に準拠

  • <<
  • <

1/3

インデックス

目次
(1) 研究者にとっての食とは?
(2) なぜCOMPを開発したのか?
(3) COMPのダイエット効果は?

人気記事

一覧

イチオシ記事

新着記事